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» 2012年10月15日 更新

XXさんに聞いてみた 若手女性社長に聞く! ユーザー目線のFacebookマーケティング戦略(1)

 はじめまして、中西あき娘(なかにしあきら)と申します。IT企業のマーケティング広報担当、入社4年目の駆け出しマーケッターです。どうぞよろしくお願いいたします。
 
 さて、本コラムでは、「日々抱えるさまざまな疑問を、いろんな業界の方々とお話しながらクリアにし、一人前のマーケッターを目指す」をテーマに、マーケティングに関するさまざまな問いを独自視点で投げかけていきたいと思っています。
 
 早速、初回のエントリーをご紹介します。第1回目は、ソーシャルメディアマーケティングの究極形態として、ソーシャルメディアユーザーの声を反映した商品・サービス開発に取り組む、株式会社アゲハ(以下アゲハ)代表取締役の木下優子さんにお話を伺いました。
「ソーシャルメディア」「ユーザーの声」......何やら気になるキーワードがたくさんあります。
 
中西 こんにちは。本日はお忙しい中ありがとうございます。木下さんはどのような事業をされているのですか?

木下 「ソーシャル・ガールズ・マーケティング」をコンセプトに、Facebookをはじめとするソーシャルメディアを活用したマーケティング支援、ユーザー参加型の商品企画支援を行っています。

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 ソーシャルメディアと言えば、「共感」のメディアですが、特にF1層と言われる若い女性層を対象としたソーシャルメディアマーケティングが得意です。また、創業時から「ユーザー参加型商品開発」の仕組みづくりを一貫して追求してきているので、ソーシャルメディア上のユーザーの声を、実際の商品・サービス企画に活かしていく取り組みも当社の特徴だと思います。

中西 F1層だなんて、なんだか華やかですね♪ ところで「ユーザー参加型の商品開発」というのは、ソーシャルメディアのオープンなコミュニケーションならではの発想だと思いますが、 具体的にはどうやって商品開発にユーザーの声を反映するのですか?

木下 まず、イメージターゲットのユーザーに集まってもらい、ユーザーならではの不満や課題、要望など、生の声をFace to Faceで深くヒアリングします。このユーザーグループは「ソーシャル・ガールズ」と呼んでいて、ソーシャルメディアを積極的に活用して自らの生活を向上させようとしているF1層の女性たちを中心に集めています。そして、その過程を写真付きでFacebookにオープンに投稿し、共感度を測ったり、より幅広いユーザーのリクエストや意見を募ったりすることで、「ユーザー目線のエッジが効いたコンセプト」での商品開発に繋げていきます。

 こうして商品化したのが、最近でいうと、ソフトバンクBBさんとのコラボ商品、スマートフォンアクセサリーの「リボンシール」と「シュシュストラップ」です。「SoftBank SELECTIONとスマホアクセをつくろう♪」というこのプロジェクトでは、Face to Faceでヒアリングをしたのは30名程度でしたが、商品企画に関するFacebookページの投稿は、延べ30万以上のユーザーにリーチし、延べ3000人以上のユーザーが「いいね!」やコメントなど気軽な方法で参加してくださいました。

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▼リボンシール(上)とシュシュストラップ(下)
移動中にスマートフォンを落とさないようにしたいというユーザーの声から、ストラップとシュシュを組み合わせたという「シュシュストラップ」。実用的かつなんてお洒落♪

中西 30万人以上だなんて、莫大すぎてイメージがわきません! でも、それだけ多くのユーザーに商品開発の段階から情報を公開してしまうのは、リスクが高いような気がします。抵抗はありませんか?
 
木下 難しいところですね。でも、ソーシャルメディアが台頭してきたことで、商品開発や販売促進に対する今までの考え方は根本的に変えていく必要があると思っています。

 たとえば、ユーザーの声を考えずにこちらが伝えたい情報を一方的に発信しても、ソーシャルメディア上のユーザーにとっては「ノイズ」として迷惑がられてしまいかねません。まずはユーザーに役に立つ情報、楽しんでもらえる情報を発信する。ユーザーを支援するという発想に近いですね。そして、気に入ってくれたユーザーが商品を薦めることで、楽しんでくれる人がさらに増える。この連鎖が、最終的に売上UPにつながると考えています。

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▼会社トップページで使用されているイメージ図。事業コンセプトを的確に表している。
 
 ですから、商品開発の段階からプロモーションは始まっているのです。商品開発プロセスに参加してもらうことで、結果的に予備購入層が集まっているというイメージです。ユーザーをパートナーにするという発想が、今後一層求められるのではないでしょうか。広告や宣伝の考え方も変化するかもしれないです。
 
中西 なるほど、商品開発のプロセス自体がもうプロモーションなんですね。商品のジャンルにもよりますが、ソーシャルメディアの普及によってこうしたプロモーションの仕方もあるということ、頭に入れておきたいと思います。

本日のポイント

  • 「ユーザーに売りにいく」ではなく「ユーザーを支援する」という顧客アプローチ
  • 商品開発の段階から始まるプロモーション活動
 初回から新しい気付きが盛りだくさんでした。お話はまだまだ続きますが、本日は一旦ここまでにします。
 10月25日には「最先端のソーシャルメディア活用戦略」というテーマでセミナーを開催されるそうなので、こっそり申し込んでみようと思います。
 ありがとうございました。

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プロフィール

中西あき娘

中西あき娘

インターネット広告やクラウドなどのBtoBサービスに携わる、 某IT企業のマーケティング広報担当。 マーケティングを学びながら、TOEICのスコアも上げたいと思う日々。

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