ニュース
» 2014年12月 9日 更新

コミュニケーションとマーケティングとオレとオマエと男と女と酒 サイトスピード低下による損失と、具体的な改善策

Webサービスを運営していると、ついつい集客、広告などに目が行きがちですが、ご自身が運営されているWebサイトの「表示スピード」を気にされたことはあるでしょうか。

以前にAmazonが調査したところによると、わずか1秒のページ表示の遅れが11%のPVを失い、16%が不快に感じ、7%のコンバージョンを逸するとのこと。
また、サイトスピードはGoogleの順位付けにも関係しているとの話もあり、多くのWebサービスは表示速度を0.1秒でも速くしようと、日々改善を行っています。

特に今はスマートフォン全盛時代。スマホでWebを見ていて表示の遅さにイライラすること、実際によくありませんか?

今回は、Webサイトの表示速度とその改善方法をご紹介いたします。
 
 

有名サイトのスピードは?

では試しに、有名サイトの表示スピードを見てみることにしましょう。ツールはいろいろありますが、今回はPingtomを利用してみました。
※海外のサービスのため、国内からのアクセスは必ずしもこの限りではありません。

 
まずはYahoo! JAPAN
yahoo.jpgページサイズが小さい割に、やや時間がかかっているようです。実際に測定した際のページを見ると分かりますが、画像や広告の読み込みが原因と言えるかもしれません。
これはやはりポータルサイトの宿命でしょうか。
 

次はAmazon
amazon.jpgさすがスピードにこだわっているだけあり、ページサイズはYahoo! JAPANの10倍以上あるにも関わらず、速度は2倍以上を実現しています。これは、相当な技術を使い分けているものと考えられます。
 

最後にGoogle
google.jpg画像も装飾もほとんどない簡素なページだけあり、1秒以下と圧倒的に速いですね。いわばここから多くのWebブラウジングが始まるわけですから、最も速くなければいけない、と言えるのかもしれません。
 
 

サイトスピード改善の具体策

では、サイトスピードを向上させるには具体的にはどうすればいいのでしょうか。 これには、ある意味無限とも言える戦いがありますが、すぐにでもできる対策をいくつか挙げてみます。

 

画像の軽量化


サイトスピードを遅くしている原因は、多くの場合で画像です。いくら他のことを頑張っても、何MBもある画像を1枚入れただけで、スピードは格段に遅くなってしまいます。

しかしただ画像の軽量化を求めても、気になるのは劣化ですよね。Photoshopなどで細かく設定できればいいのですが、そんな時間もなかなか取れないという方は、なるべく見た目を変えずに画像を圧縮・リサイズできるWebサービスを利用するのがいいでしょう。
https://tinypng.com/
http://media4x.com/

また、スマートフォンの画面は小さいため、それほどキレイな画像を必要としません。そのためスマートフォン閲覧者には専用の画像を用意するなどを考慮しましょう。


 

htaccessの適正化


聞き慣れない方も多いかもしれませんが、「htaccess」とはサーバへの命令を行うファイルです。これは、表面上はただのテキストファイルなのですが、サーバやWebサイトにさまざまな命令をくだすことができる、強力なツールです。

特にWordpressをご利用であれば必ず設定すべきで、こちらのサイトが大変詳しく掲載していますので、ご参考にされるといいかと思います。

ただし、上述のようにhtaccessは大変強い影響力を持つため、使い方を誤るとサイト自体が表示されなくなったり、大きな不具合が出ることもありますので、取り扱いには十分に注意してください。

 

CSS、JavaScriptの圧縮(minimize)


以下は、一般的なCSSの記述です。

.formLayout
{
padding: 10px;
width: 350px;
margin: 10px;
}
......

よく見る形で特に違和感はありませんが、これには多くの改行やスペースが入っていますね。これは、制作した人が後で見やすいようにあえて入れているもので、Webサイトを動かすという意味では、これらは削減可能なものです。

ちなみに、すべての改行やスペースを取り除くと、
.formLayout{padding:10px;width:350px;margin:10px;}......

となり、多くの場合で20~40%程度、ファイルサイズを削減できます。いちいち手でやるのは大変ですから、これも専用のツールを使いましょう。
http://refresh-sf.com/yui/

また、これらCSSやJavaScriptなどのテキストファイルを「圧縮」することでもサイズの削減になります。複数のファイルをメールに添付する際などに行ったことがある方も多いかと思いますが、原理的にはあれと同じです。多くの場合で、gzipなどの技術が用いられます。

ただ、CSSやJavaScriptは元々サイズが小さいため、それほど大きな削減効果は見込めません。他の施策をすべてやった後で構わないかと思います。

 
それにしても、一般的なサイトではどの程度のサイトスピードを目標とすればいいのでしょう。
一概には難しいところですが、理想は2秒、実際には4秒以内であればかなり優秀と言えるのではないでしょうか。

 
この機会に、ご自身のWebサイトのスピードを見直してみてはいかがでしょうか。

---
筆者:渡邊徹則

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

プロフィール

渡邊徹則

渡邊徹則

株式会社Version7代表取締役。Web・コンテンツ制作、分析、マーケティングなどを手掛ける。 執筆業では、主にソーシャル、EC、海外サービス、メディアなどが専門。Twitter / Facebook @brigate7

「マーケター通信」購読一覧