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» 2015年1月27日 更新

コミュニケーションとマーケティングとオレとオマエと男と女と酒 アプリ時代の新常識? ディープリンクの仕組みを知ろう

ディープリンク」と聞いて、懐かしいと思った方はインターネット古参という名の中年で、最近よく聞くわねぇという方は、情報感度の高いデジタルネイティブのピチピチギャルに違いありません。

今回は、スマホ時代の次のビッグキーワードになるかもしれないこの言葉について、少し掘り下げていきたいと思います。

 
話をカンタンにするため、仮に「PC時代」と「スマホ時代」に分けて話を進めることにします。

 

PC時代におけるディープリンク


この頃のディープリンクは、Webサイトのトップページ以外のことを指していました。

例えば、
http://www.yahoo.co.jp/(ヤフーのトップページ)
に対する、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141204-00010001-giz-prod(ヤフーニュースの1記事)
であり、関係ないですが、この記事を書いたのは私です。

以前はまれに「リンク貼るならトップページにしてください!」と怒る人がおりいろいろな議論もありましたが、最近はあまり見かけませんね。

とにかく、PC時代はそのような意味でした。

 

スマホ時代のディープリンク


スマホ時代の今、ディープリンクの意味自体は変わりませんが、その対象は「スマホアプリ内の特定リンクへの遷移」を指すことが多くなっています。

例えばiPhoneアプリでFacebookを見ていた際、気になるステキ女子が何やら写真をアップしていたとします。彼女をストーキングしたいあなたとしては、すぐさまそのリンクをクリックするでしょう。

しかしそこはステキ女子。イモ中年のあなたには聞いたこともないアプリを使っているようです。めんどくささをこらえつつ、しぶしぶアプリをダウンロード。アカウントを作成し、ログインし、辿り着いた先はアプリのトップ......

ただ純粋に、彼女のムフフな姿を見たいだけだというのに、なんという仕打ちでしょうか。こういったことをなくそうというのが、ディープリンクのひとつの試みです。

大手では、2013年頃からGoogleやTwitter、Facebookなどがこのディープリンクに対応し始めました。

例えば、つぶやき内にアプリのリンクがあり、それをクリックした際に該当のアプリがインストール済みならば直接アプリへ、未インストールならApp Storeなどに遷移するという動きです。

deeplink.jpg

こうなると、自社アプリでもすぐに対応しようと誰もが思うところですが、モバイルアプリ制作の例に漏れず、ディープリンク対応もiOS/Androidの違いやブラウザのバージョンなどで多くのテストや検証が必要になります。現状で対応しているのがヤフーやクックパッドなど大手に限られているのも、コストに対する成果がまだ見えないというのが実際でしょう。

そういった手間を省こうと、アメリカで3億円を調達したBranch Metrics、国内ではフクロウラボのCircuitなどがASP的にサービス提供を始めだしました。

 
アプリといえば、それぞれが独立した存在であり、Webのようにリンクを辿っていろいろなページを訪れる、ということに不向きでした。しかしモバイルにおけるディープリンク(の認識)が普及し運営側の対応が進めば、ユーザー側としてはWebかアプリかを意識せずに使え、より便利になることでしょう。

さらには、アプリの普及がますます進むことで、従来のように検索やソーシャルだけでなく、アプリの連携によるユーザーの流入という、第3の潮流ができるかもしれません。

この辺りは、未だ続く「Webアプリとネイティブアプリどっちがいいの問題」の論を待たなければいけない部分もありますが、もはやスマホが標準的なツールとなり、その加速が止められなくなった今、顧客誘導の新たな流れとして意識の片隅に置いておくべきかもしれません。

個人的には、これにより、一層Google、Facebook、Twitterが強くなり、その地位が強固になりすぎるのではという懸念もありますが......

 
参考リンク:
Image: Google 検索用 App Indexing
Twitter Card
Facebook App Links
フクロウラボ
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筆者:渡邊徹則

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プロフィール

渡邊徹則

渡邊徹則

株式会社Version7代表取締役。Web・コンテンツ制作、分析、マーケティングなどを手掛ける。 執筆業では、主にソーシャル、EC、海外サービス、メディアなどが専門。Twitter / Facebook @brigate7

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