ニュース
» 2015年5月25日 更新

コミュニケーションとマーケティングとオレとオマエと男と女と酒 モバイルにおけるコンバージョン率改善と、そのソリューションについて

スマートフォンユーザーの急激な増加に伴い、ネットショッピングにおいてもそのトラフィックは日に日に拡大しています。PCの大きな画面で見比べて行うことが多いと考えられていた服や高級品でさえ、スマートフォンで購入される時代となったのです。

そんな中、せっかくお金をかけて集客した顧客が「購入」まで至らず途中離脱してしまうのは、事業者としては頭が痛いところ。せっかく来てもらったからには、購入してもらいたいですものね。

そして今、そんな「購入(コンバージョン)率改善」を謳ったソリューションを提供する企業が、国内外を問わず続々と出てきています。今回はそんな企業、及びスマートフォンでのコンバージョン改善の具体的な方法をご紹介していきます。


コンバージョン改善の具体的な策とは


ひとくちに「スマホでコンバージョン改善」と言っても、事業者として顧客にどんなことができるのでしょう。以下にその具体的な方法をご紹介します。

ヘルプデスク(チャット)

これはサイト上に「チャット」を表示させる機能です。購入に際し聞きたいことがある、迷っているなどの顧客にメッセージウィンドウを表示し、質問を入力してもらう、という仕組みです。

分からないことがあるけどいちいちヘルプを見るのは面倒だし、誰かに聞くのが一番速かった、という経験はどなたにもあるでしょう。それに、このようなメッセージウィンドウは閲覧者の注意を引くため、顧客の引き留めには効果的と言えます。実際に生身の人間が応えるものから、入力された単語をプログラムが自動で解析して応答するものまで幅広く存在します。

蛇足ながら、中国のショッピングサイトではこのようなチャットは必須機能であり、大手ともなれば、24時間体制でカスタマーサポートの方が常駐していると言われています。



クーポン


mobileecsolution_4.pngこちらは単純明快。サイトを離れようとしたり、購入を渋っているような顧客に「今なら50%オフです!」などのおトクな情報を表示する機能です。

ただ、例えば常連さんをないがしろにして離脱顧客ばかりを優遇していると、不公平感は否めません。既存顧客と新規顧客とのバランスを取るのが重要と言えます。



メッセージ


mobileecsolution_2.pngmobileecsolution_3.png

これは、サイトを訪問した顧客に対し行うPRの方法のひとつです。要は「お知らせ」と同じことなのですが、おなじみのLINEのUIに似せたデザイン、そして未読数を表すような数字を配置することで、まさに「ついクリックしてしまう」という効果を狙っています。
クリック課金広告ではCVRなどの指標が重要ですが、自サイトの中であれば、いくらクリックされてもお金をとられる心配はありませんよね。とはいえ、お知らせに値しないものばかり提供し顧客を飽きさせてしまっては、もちろん逆効果になりますので注意が必要です。

いかがでしたでしょうか。実際にスマートフォンを利用している際、このような機能を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。




ソリューションを持った企業


以下に、このような課題を解決するソリューションを持った企業をご紹介していきます。

flipdesk

flipdesk.jpg

今年1月、前mixiCEO朝倉さんを顧問に迎え、VCからの割当増資も完了したflipdesk。すでに100社以上の導入実績を誇り、国内企業では一歩リードしていると言えます。現時点では機能の豊富さという面で、最も充実しているサービスでしょう。



Zendesk


zendesk.png

IT系では珍しいデンマーク発の世界的な企業で、コンバージョン改善においては先駆者的存在です。ヘルプデスクをSaaSで提供しているのが特徴で、従来よりも大幅なコストダウンに成功。また、専門要員を雇う余裕のなかった中小規模のショッピングサイトにヘルプデスクサービスを提供することに成功しました。

同系の企業に「Z」で始まる名前が多いのも、こちらの影響によるところが大きいでしょう。



Zopim


zopim.png

学生や若手起業家の育成に力を入れていることでも有名な、シンガポール国立大学の学生たちが始めたZopim。カスタマーサポートがメインという意味では上述のZendeskと同じですが、奇しくも2014年、そのZendeskに約30億円で買収されました。とはいえ、その独自路線は今のところ継続しているようです。

元々はPC向けに開発されていたため、PCに強いのが特徴です。



ZenClerk


zenclerk.png

元々は、ZenDeskやZopimと同じように、チャットでのヘルプデスク機能を開発・提供していましたが、「クーポン」にピボットしたサービスです。あのDeNAを南場さんと共に築き上げた、川田尚吾さんが投資をしていることでも注目を集めています。



Plaid KARTE


plaid.png

「ウェブ接客」を標榜し、データ解析技術に重きを置いた企業。サイトを訪問した顧客の年代や行動などさまざまなデータを分析した上で、最適なオファーを提示することを目指しているようです。具体的にどのようなアクションを仕掛けていくのかは不明ですが、おそらくチャットやクーポンを提供するものと予想されます。

カブドットコム、mixiの社外取締役などを務め、isologueでもおなじみの磯崎哲也さんがジョインしたことでも話題になりました。




いかがでしたでしょうか。もはやモバイル化の流れを止めることができなくなった現在、このようなサービスが勢いを増していくのは時間の問題でしょう。
---
筆者:渡邊徹則

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

プロフィール

渡邊徹則

渡邊徹則

株式会社Version7代表取締役。Web・コンテンツ制作、分析、マーケティングなどを手掛ける。 執筆業では、主にソーシャル、EC、海外サービス、メディアなどが専門。Twitter / Facebook @brigate7

「マーケター通信」購読一覧