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» 2013年9月 7日 更新

価値観経営の時代。ソーシャルメディアが変えるマーケティング 発信か受信か。教育現場へのタブレット配布の意義とは?


武雄市、全小中学校に無線LAN 

佐賀県武雄市が全小・中学校にタブレット型端末を用意するというニュース。
これだけ社会がITを基板とした社会へ向かっている中で、それに触れないというのはやはり問題であるから早晩このような対応は必要になってくるのだと思う。

ところで、仕事で文書を作ったり企画書を作ったり、プログラミングをしたり、設計をしたり、デザインをしたり・・・

皆さんはこれらの生産に何を使っているだろうか。

おそらくデスクトップかノート型のPCと答えるだろう。
世の中の多くの知的生産の現場ではやはりキーボードが主流であり、実際に今のところは圧倒的なシェアであるといえる。
タブレットは例えばレジのPOS端末、受発注システム等のシステムに組み込まれた入力デバイスとしての利用が現状では多いのではないだろうか。

pctablet.gif
つまり、外国語で海外の同年代の人と議論する、デジタルで新しいものを生み出す。長い文章を書く、写真や動画を加工して自分オリジナルのものを生み出す・・・タブレット端末で出来ないというわけではないが、発信する(生産する)という機能を考えると現状はまだまだキーボードを持つPCに一日の長があるのは明確だ。

もちろん、教育現場がこれから20年先を見据えて、音声や身振り手振りで操作可能な新しい入力方法が開発され、タブレットでもそういった発信出来る機能を持つと仮定しての導入であれば否定できるものではないのだが。

つまるところ教育に必要なのは、発信のスキルか、受信のスキルかという問題に突き当たるのではないだろうか。

小中学校でタブレット端末を導入すれば、テキストをデジタルデータで読んだり、動画をタブレットで視聴したりする習慣は身につくかもしれないし、それはひょっとしたら、未来の日本企業にとっては福音かもしれない。それだけ端末を利用する消費者が増えるからだ。

しかし、議論をする、設計する、デザインする、思考するという技能についてはPCで生み出されるものが多いのが現状で、タブレット端末の設計もPCで行っているという現実を考えれば果たしてどちらを教育現場に導入すべきか。もう少し考えてみる必要があるのではないだろうか。

そう考えつつノートPCに向かいながらこのコラムを書いている。


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プロフィール

石田陽之

石田陽之

株式会社サイバーブリッジ代表取締役、中小企業のSNS活用&リスク管理、海外企業の日本マーケティングコンサルタント。

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