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» 2014年2月10日 更新

SNS・モバイル時代を攻略したいあなたに捧げるグロースハック 3分で分かる新時代のマーケティング「グロースハック」


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グロースハック

聞いたことも無い方。また新しいバズワードかと見て見ぬふりをしてきた方。今からでも遅くはありません。今すぐグロースハックを学んで、本格的に到来したSNS・モバイル時代を乗り切りましょう。 

 

はじめに

はじめまして。この度、ITメディアマーケティングの「マーケター通信」にてコラムの執筆を行う運びとなりました、森竜太郎と申します。

キャッチコピーにもあるように、本コラムでは新時代のマーケティング「グロースハック」の話題を中心に記事をお届け致します。マーケター通信ではウェブ・マーケティングやグロースハックに関する情報を中心にお届けしますが、普段は別サイト「growth hack japan」でマーケティングや最新のITトレンド情報を発信しておりますので、そちらも併せてご覧頂ければ幸いです。

 

本記事をご覧の皆様の中には、「グロースハックって何?ハックってハッキング?怪しい...」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、どうかご安心を。

グロースハックとは、「素晴らしい製品を売るのではなく、製品自身が勝手に成長していく仕組みを製品に埋め込むこと」を指す、ITの本場シリコンバレーからやってきた新時代のマーケティングの考え方や技術のことなのです。

いわゆる伝統的なマーケティングに慣れ親しんできた読者の皆様にとっては理想論と捉えられても仕方ありませんが、あのFacebookも、Twitterも、Dropboxも、Amazonも、著名なWEBサービスはどこもグロースハックを実践しています。

モバイルやSNSが一般的になった今、グロースハックはウェブビジネスに欠かせない考え方となっているのです。

 

グロースをハックする?

日本人の皆様であれば、ハックと聞いてまず、セキュリティの裏をかき、不正に情報を入手したり漏洩させたりするハッキングを思い浮かべることでしょう。

「裏をかく」という意味ではあながち間違ってはいませんが、グロースハックの「ハック」は全く持って不正や情報漏洩を含蓄していません。そもそもハッキングとは、「既存のシステムの裏をかいて、カスタマイズし(作り変え)、改善を加える」という意味を持ち合わせており、破壊的な行為である「クラッキング」とは大きく意味が異なるのです。

つまり、グロースハックとは、「既存のシステムの裏をかき、カスタマイズし、改善を加え、グロース(成長)を促進する」ということ。「既存のシステム」とは、現在マーケティング・チャネルとして利用される検索エンジン、ソーシャルメディア、Eメールなどを指し、「改善」のプロセスにはデータ解析やA/Bテストが存在するのです。

 

グロースハックとウェブ・マーケティングの違い

「そんなの通常のウェブ・マーケティングと変わらないじゃん」。グロースハックについて見識が無い方から頻繁に頂くご意見です。

グロースハックがウェブ・マーケティングの一種であることに間違いはありませんが、いくつかの特徴が通常のウェブ・マーケティングとグロースハックの差別化要因として存在し、それらを理解するだけでもSNS・モバイル時代のマーケティングの見方が変わると断言して良いでしょう。

早速以下に特筆すべきグロースハックの特徴を挙げましたので、ご覧下さい。

 

①「売る」から「売れる仕組みを埋め込む」へ

グロースハック最大の特徴といえるのが、「売れる仕組みを埋め込む」と言う発想です。

既存のマーケターであれば、「いい商品が完成したから、売りにいこう」という考え方が当たり前と言っても過言ではありませんが、新時代のマーケターとも言えるグロースハッカーは、積極的に商品開発に関わり、商品が自然に売れる仕組みを埋め込むことに注力します。

基本例として分かりやすいのは、通販サイトなどでよく見る「オススメ機能」。「商品Aを買った人は商品Bも購入しています。」なんていう誘い文句を見かけたことがあると思いますが、これもウェブサイトというプロダクトに隠された立派な「売れる仕組み」の1つなんです。

 

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もちろんこういった仕組みを埋め込むためには、マーケティング担当、デザイナー、エンジニア、UI/UXのスペシャリストなどなど、今までは区画分けされていたチームが密接に連携する必要があります。シリコンバレーではこれらのチームをひとまとめにし、サービスの成長に特化した「グロースチーム」を形成することが当たり前になっているのです。

 

②データの見方

従来のマーケティングでは、ユーザー数、コンバージョンレート、ページビュー数などを重要指標に設定することがほとんどでした。

しかし、これではユーザーがどこで躓いているのか、なぜ口コミで商品の良さが伝わらないのかなどが不明瞭のままであり、具体的な解決策を見出すにはあまりに不十分なデータの見方だったと言えるでしょう。

そこでグロースハッカーが実践するのがユーザー行動の変化をより詳細に分割した「AARRR」というデータの見方。AARRRはユーザー行動を5つのステップに分けた頭字語であり、ユーザー行動をAcquisition(ユーザー獲得)、Activation(利用開始)、Retention(継続)、Referral(紹介) 、Revenue(収益の発生)に分けた考え方です。

詳しくは今後の記事でご紹介致します!

 

③PDCAサイクルの高速回転

グロースハックを語る上で欠かせないのが、PDCAサイクルを回す速さ。

前述のAARRRの視点から課題を突きとめ、洗い出された課題に対していくつもの改善策の企画・実装・検証を短期間で実行します。

そのため実装される改善策は「工数をかけずに最大の改善を生む」ことを前提に編み出され、バナー位置の微調整や画像・テキストバランスの微調整など細かい技も多く見受けられるのです。

こうした細かな改善策は100回実装して90回失敗することも稀ではなく、「失敗を恐れず挑戦する」メンタリティがとても重要になるのです。

 

④費用対効果主導

グロースハッカーがPRを考える時、「広告予算をいくら割くか」は重要ではありません。彼らが関心を寄せるのはあくまで「費用対効果」であり、効果が費用を圧倒的に上回る限り、かかる金額自体はあまり意味を成さないのです。

例えば今日本でも流行の兆しを見せるUberアプリを使って呼び出せるこのタクシー・リムジンサービスは、既存ユーザーが新規ユーザーを紹介する度に約4,000円の割引をプレゼントしています。

 

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なぜこんな大胆なPRが出来るかといえば、LTV(顧客生涯価値)が圧倒的にCPA(顧客獲得単価)を上回るというデータが存在するから。グロースハッカーの成功の基準の1つに「CPA☓3≦LTV」というひとつの目安が存在し、多かれ少なかれこの目安に近い成果が出る限り、実際に割いた費用そのものは大きな意味を成さないのです。

 

最後に

最初の投稿ということもありざっくばらんに紹介いたしましたが、グロースハックは本当に奥が深いマーケティングの考え方です。今後は、最新のグロースハック事例からグロースハッカーのデータの見方や検証方法まで幅広くお伝えしていきたいと考えておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

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プロフィール

森竜太郎

森竜太郎

平均年齢23歳のWebマーケティングエージェントVapesによるニュースメディア growth hack japanを監修。 新時代のマーケティング「グロースハック」やシリコンバレーの最新トレンドを中心に執筆活動中。

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