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» 2012年10月10日 更新

「愛され」マーケティング 愛されマーケティングのすすめ。

 こんにちは。はじめまして。ご無沙汰しています。

 このたび「マーケター通信」としてコラムを書かせていただくことになりました、弘中です。

 広告ウーマン(adwoman)としてブログを書いていた頃から数年がたち、私は一児の母となりました。産休・育休中には、個人ビジネスを進めることの楽しさを覚え、また復帰後の今では海外メディアと連携して、日本に関する情報を海外に向けて発信するという仕事を行なっています。必然的に競合やベンチマークしている相手は日本国内企業ではなく海外となり、海外の政府や企業のソーシャルメディアの使い方やマーケティング方法を日々研究しながら自社メディアの運営に活かしている毎日です。

 今、日本の未来を想像してみた時に明るいだろう、ハッピーだろうと答えられる人はごくわずかなのではないでしょうか。少子高齢化や税金など、日本国内における課題も山積みですが、世界との競争において、日本はメディアで報じられている情報以上に苦しい立場に置かれています。たとえば日本では誰もが知っている有名ブランドや企業が、国境を越えると誰も知らなかったり、海外進出する日系企業が増える一方、撤退寸前や撤退する企業も増えています。

 マーケティング施策に関しても、FacebookやTwitterを活用して日本国内でとても上手いキャンペーンを行なっている企業が、中国ソーシャルメディアである新浪微博の担当者にはそのノウハウを共有していないがために、新浪微博の担当者だけが1人で苦しんでいたり、中国だからファンを買うのは当たり前、やらせを行なっても良いという風潮があり、キャンペーンでとりあえず見た目の数だけ買ってでも増やそうと躍起になっていたりしている企業があったりなど、日本におけるマーケティング施策でこれまで学んできたはずの、またみんなで考えてきたはずの、お客様とどのように関係をつくっていくのか、どのようにお客様と語り合うかといった視点を全く無視した施策が横行してしまっているように感じます。

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 その一方で、こんなこともありました。

 日中が尖閣諸島問題で揺れる中、弊社が運営している新浪微博のコミュニティも日本企業が運営しているコミュニティということで狙われ、荒らしに来たユーザーがいました。すると、コミュニティの中にいるファンどうしが「コミュニティを荒らすな!」、と火消しに動いてくれました。毎日の投稿の積み重ねを通じ、自社ブランドを愛してくれるファンをつくっていくことで、彼等が見方になってくれます。応援してくれます。

「日本にいる友だちに聞いたんだけど、日本ではこんな面白いキャンペーンを行っているらしいよ!」
「このブランドは我が国でとってもありがたいこんなことをしてくれた!」
「この会社の新浪微博担当者は日中間の関係で揺れる中、毎日面白い発言をしてるなぁ」

 今や、グローバルビジネス、グローバルマーケティングはグローバル事業部にいる人、海外事業部担当のみが行う仕事ではありません。私達の日本での行動、世界での行動、コミュニケーションを通して、相手の心を動かし、またひとり新たなブランドのファンを増やすことにつなげていくことができると考えています。本コラムではマーケティング戦略を愛されマーケティングとして、国内向けの施策であっても、またグローバル向けの施策であっても、変わらずに大切にしていきたい視点について、もう一度改めて問いかけていきたいと思います。

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プロフィール

弘中雪絵(ひろなかゆきえ)

弘中雪絵(ひろなかゆきえ)

静岡県出身。オールアバウトメディアビジネス事業部を経て、グローバル推進室にて中国をはじめ海外のメディア企業と合同で日本大好き外国人による日本情報サイトの開設、運営に携わる。新浪微博、facebookをはじめ中国、香港、台湾、タイ、シンガポールのソーシャルメディアや外国人インフルエンサーを活用したタイアップ企画を手がける。WOMマーケティング協議会監事。ウィンビット女子大生マーケティング部プロデューサー。赤ちゃんとの暮らし研究会副代表。

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