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» 2013年3月19日 更新

広報担当者のわくわくする毎日 これからのマーケターはビジネスアーティストを目指そう。

ビジネスといえば、収益はもちろん、市場動向、競争関係や顧客情報などの論理的なデータを基に運営し成果を証明するものですよね。数字によって論理的に表現されるため、切り口が同じであれば、人によってその価値評価が大きく変わるということは少ないとおもいます。
一方アーティストといえば、感覚的、感情的、時には俗人的な価値観により良し悪しが判断されることもあり、その価値評価基準はビジネスとは対極にあるというのが私の解釈です。

grow2.jpgところが、マーケティング業界の有識者であるジム・ステンゲル氏の著書「GROW」には、今、そして今後の成長企業のリーダーに求められるのはその異なる価値評価基準をもつビジネスとアーティストと一体化した「ビジネスアーティスト」だと書かれています。

ステンゲル氏によれば、ビジネスアーティストというのは、ビジネスの運営者ではなく、ビジネスを企業や製品の理念やコンセプトをもとに表現する「アーティスト」的な資質をもった人であるといっています。

今この時代になぜ「ビジネスアーティスト」が必要なのでしょうか? 
企業・個人においてIT活用が急速に普及し、データを把握して活用することは一般的かつ容易になりました。従来ITとは縁遠かったマーケティング部門の人も簡単にデータを活用できる環境になっています。そのような中で、ただ数字をもとに組み立てられたシナリオだけでは、ツールの使い方、データの活用方法さえ習得してしまえば誰にでもできることで、差別化するのは難しい。そこで、自分たちをどのように表現するのか、というアーティストのような要素が今後より一層求められるくるということだと、私は理解しました。
もともとマーケティング部門の方は、創造力を活かして普通の人では思いつかないアイデアを発案し、市場をあっと言わせるような、かっこいいもの、インパクトのあるもの、センスのよいもの、を表現する能力が求められてきましたよね。ただし経済環境も厳しくなる中、効果が明確に数字として証明できる分野に投資を集中させるという方向感が強まり、マーケティング部門に求められる役割や評価基準も徐々に変わってきました。
でも、やっぱり企業がイノベーションを起こすためには、「右脳的表現力」は必要不可欠なのです。ただし、昔と違って「かっこいいね~」、「インパクトあるね~」と言われるだけでは評価されません。「ビジネスアーティスト」には「感覚的なもの」と「数値的根拠をもつもの」を融合した表現方法を組み立てる能力が求められるのです。近い将来、名刺に「マーケティング本部 ビジネスアーティスト」なんて肩書きをもつ方がでてくるんじゃないでしょうかね。

ジム・ステンゲル氏の著書「GROW」は、ビジネス成長を牽引するために必要となる企業や製品のブランド力と取り組みが実例をもとに多数記載されているので、マーケティングに携わる方でまだ読んでいない方がいるのであれば大変オススメです。

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日本オラクル株式会社 広報室 石川純子

日本オラクル株式会社 広報室 石川純子

2001年に日本オラクルに入社してから10年以上、IT業界の広報として経験を積んできました。現在はオラクルの業務アプリケーションやビジネスインテリジェンスなどの製品の広報活動に加え、今年オラクルが注力している分野であるカスタマーエクスペリエンスやクラウド、日本オラクルの特長的な人事制度や社員犬キャンディなども担当しています。オラクルという会社、製品やサービスを正しく理解してもらうために切磋琢磨する日々を送っています。

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