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» 2013年6月21日 更新

元・百貨店マーケッターが見た【住宅業界】の明日 不便・不安・不満を解消してあげることを続けていく

クルマの整備と違い、どこに聞けばいいかわからない【住まいの整備】。

お客さまが来ないと嘆く前に、お客さまが【どこに聞けばいいかわからない】

という不便・不安・不満を解消してあげることをずっと続けていくだけで、

増税後も安定した受注がとれるのでは?という可能性を考えてみます。


その根拠を成長戦略(第3の矢)、医療・福祉コストという政府・行政の都合

を踏まえて整理してみました。


生活者の都心回帰をも促す、国の成長戦略第3弾が6月5日に発表されました。

  平成25年6月5日 首相官邸


このなかで、街の中心部での居住を促進するため、容積率規制も変えるという

内容にも言及されています。この容積率規制緩和による職住近接の実現に向け

あらゆる業界が動き出しますが、一方では住宅のネット・ゼロ・エネルギー化に

向けて必須設備とも目される太陽光発電システムの設置についても、屋根に

設置した太陽電池パネルからの反射光が隣人の受忍限度を越えるか否かに

ついて3月13日に東京高裁で逆転勝訴判決が出るなど、職住近接・都心部に

おける再生可能エネルギーの普及に向けた制度下地が着々と進んでいます。


これらの変化は、最近とみにご相談が増えている2014年1月から変わる相続税

の制度変更(二世帯住宅評価減の規制緩和)とあわせて観ると、とても興味

深いことが推測できます。

※あくまで個人の意見です。あらかじめご了承願います。



介護をご経験された方々であればご納得いただけるかと思いますが、

加齢に伴い、7割以上の同居親族が近親者の介護を経験しています。


ここで、東京都から発表されている将来の生活予測をひもといてみましょう。

出展:東京都総務局 都制度及び東京都の自治のあり方研究会の設置について



東京都の予測によると2035年には約3人に1人が65歳以上という時代が訪れ、

要介護認定は2035年には60万人以上に達すると見込まれています。

さらに追い打ちをかけるように高齢者単身世帯の増加が、今後より一層深刻に。


その率は2005年から2025年までの20年間で、約1.6倍の見込み。

つまり「ひとり暮らしの高齢者」が都内各地で多く住んでいる状態になります。


他方、子どもの減少は止まりません。

都内では区部を中心に合計特殊出生率が1を割り込む自治体が10以上ありますが

今後2010年から2035年にかけ都内の年少人口は3割減少する見込みです。


となると、地方に限らず都心部でも進む高齢者単身世帯の増加に歯止めをかけ、

後期高齢者を介護する施設(床数)不足をカバーすべく、若年世代による自宅介護

をせざるおえない環境に仕向けていくほうが、医療・福祉コストは圧縮できるの

ですね。


そのための相続税要件緩和・司法判断、そして、周到な準備のうえで発表された

成長戦略第3弾スピーチと観てとれるのです。


となると、政策や補助金で市場の流れを大きく変えることができる行政動向を

踏まえ、今後まちがいなく増加する既存住宅・中古住宅の二世帯・多世帯の

リフォーム、親世帯の死別に伴う二世帯解消&減築リフォームまたは建て替え

など【『不』を解消したい方々にわかりやすく提案】していくことが、いままで以上

に重要になってきます。


成長戦略第3弾によると、政府の考え方の基本は【民間の力を活用】と謳って

います。

でも、そもそも生活者にとって現在住んでいる家、これから購入しようと考えて

いる家の不便・不安・不満を解消できる【プロサービス】がどこにあるのか?

※フォトグラファーの世界では《ニコン プロフェッショナルサービス:NPS》は
 もはや伝説ともいえるサービスレベルを誇っています。


クルマでいえば、ディーラーや整備工場にいけば相談できますが、いざ住宅に

なると、どこに聞けばいいかわからず途方に暮れる方々が少なからず居る事実。

この事実を売り手である私たちがきちんと理解し、その途方に暮れている方々

に対しきちんとできることを説明してから『自分のところでできますよ~』という

だけで、『じゃ、頼もうか!』と思っていただけることは間違いないでしょう。



もちろん、その伝え方によって、その確度は変わります。



具体的な伝え方(媒体計画・接客)などについては、機会をみて直接ご説明

させていただく機会をいただくことができれば、と願ってます。


自分が何度も試して手応えを得ている内容なので、ちょっとアレンジすれば

すぐに使える方法であることは間違いないでしょう。

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プロフィール

早坂 淳一

早坂 淳一

中立の立場で住宅全般に関する対応を承るネクスト・アイズ(株)にて【ブチョ~】と呼ばれる立場で《ハウスネットギャラリー》という注文住宅リフォームポータルサイトを運営しながら、《ハウスネットギャラリー》でわかったお客さまの興味/関心と、あちこちから直接、間接的に聞いてくる市場/行政/政治の動きを掛け合わせて、主に新しいことを立ち上げるような仕事をしてます。

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