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» 2012年10月11日 更新

 "マーケティング"という言葉はとても抽象的に使われることが多いようです。人によっては広告のことを言い、人によってはネット販促のことを言ったりします。マーケティングとは、どのような企業でもビジネスをする上で必須なものです。戦略を立てるためにはマーケティングが必要であり、物を創る際にも必要です。物を販売する時にも必要なものです。

 ここでマーケティングとは何か? を定義したいと思います。「マーケティングとは、顧客から始まるビジネス思考である」これはドラッカーの言葉です。

 「顧客から始まる」とはお客様の行動や心理から始めると言う意味です。ビジネス思考とは、マーケティングはビジネスであるということと思考法だということです。マーケティングとは"思考法"なのです。

 であるので、マーケティングは広告でも販促でも調査でもありません。経営に関わる全てに対して必要なものであり、お客から始まる思考法なのです。

 企業が必要なものは、
  1. お客様を知ること
  2. ライバルを知ること
 この2つで大半を占めると言われています。

 お客様から始まり、ライバルを知る。これがマーケティングとなります。

 もう1つ知っておいていただきたいことがあります。

 "戦略"とは何か? です。

 「戦略とは、限りある資源を何に集中して投資するのかという優先順位を決めること」

となります。何に集中するのか。ということが重要になってきます。

 なぜ集中する必要があるのでしょうか?

 先がとがった針と先が丸い針とではどちらが刺さりますか? ということと同じ原理です。集中した方がライバルに勝ちやすいのです。戦争で考えてみます。敵は大軍です。どうしますか? 局地戦で勝利を積み重ねる。これ以外に勝つ方法はありません。あの織田信長も桶狭間の合戦では奇襲攻撃で勝利を治めたのです。

 集中することの重要性をもう1つの観点から説明します。集中すると目立ちます。そして説得力が向上します。例えば、ハーレーダビットソンという会社をご存じでしょうか。独特の爆音のするバイクです。

 あの爆音はわざと出しています。昔のバイクをそのまま表現しています。そのスタイルにこだわっているので熱狂的なファンに愛され、そしてとても優良な企業となっています。ハーレーダビットソンは大きくて爆音するバイク以外は創りません。創ったとしたらファンに見放されることとなるでしょう。

 集中することの重要性を分かっていただけましたでしょうか。戦略とは、集中することであり、優先順位を決めることです。

 では集中しなかった場合はどのようになるのでしょうか。他社と同じような製品になり、そのキャッチコピーも目立たないものとなります。差別化ができなくなるのです。

 集中するということが大切だということは、ビジネス界ではけっこう知られています。

 しかし実行できている企業は本当に少ないのです。なぜか? 勇気が必要だからです。集中するということは何かを捨てる決断をしなければなりません。この決断が並みの人間にはとてもとても難しいのです。

 しかし、何かを捨てて集中することがビジネスでは必要であり、これこそが戦略なのです。経営者が決断する以外にないのです。

 次回から、「明日にでも使いたくなる!! マーケティング戦略」について案内して参ります。本日は、基本中の基本である"マーケティング"と"戦略"について説明いたしました。定義自体は1行で短いものです。しかしとても奥が深い定義です。再度、自分の頭で2つの定義について考えてみて下さい。

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プロフィール

森本 耕司

森本 耕司

ネクステリア株式会社の代表取締役。店舖のマーケティング戦略とBtoBの営業マーケティングを得意とする。理論だけでなく、数多くの実践経験を持つ。

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