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» 2013年3月 6日 更新

ちびクロの細かすぎて伝わらないネットサービスの話 スクーの授業「SEO対策を考える前に考えること」であがった質問の回答のまとめ


こんにちは、黒須敏行です。

先日スクーというオンラインで授業を受けられるサービスで話をしました。

SEO対策を考える前に考えること

スクーはこれまでのオンラインスクールと異なり、受講者と先生が授業中にチャットで交流ができるというのが価値です。交流できる機能を活かすために、当日は私が出した質問を考えてもらい、答え合わせをするという形をとりました。

スクー写真2.jpg
 
40分が授業で残り20分が質疑応答だったんですが、質疑応答の場で答えられなかったものや十分説明できなかったものがありました。そのため漏れてしまった質問や当日答えたものを整理したものをこちらで紹介したいと思います。マネーフォワードの問題では、社長辻さんが降臨していたことを後で知ったので改めて書きました(汗)


Q gooleのアルゴリズムがどんどん変わっていくことで、SEO対策は文章の作り方やコードの書き方など基礎的な部分が重要になっていくと考えているのですが、黒須さんはどう思われますか?

Googleは自作自演リンクを検知し排除する性能を日々上げているので、仰る通り文章を作りhtmlを最適化させる必要性は今までよりも高くなると思います。

ただしSEO対策で考えるポイントは
・キーワードを選定すること
・コーディングを最適なものにすること
・リンクを集めること
この3つであり、それは今後も変わりはありません。


Q ECサイトはSEO対策をするべきですか?

「ECサイト」の種類によって変わると思います。

家入さんが経営しているlivertyが運営するoreponというクーポン購入サイトで「オオカワタツヤを1日8時間(休憩別)拘束しませんか?」という商品を販売しています。このサイトに来るユーザが期待しているものは、金銭的なメリットではなく面白そうな何かだと思います。目的意識がはっきりしていないようなサービスはそもそも検索エンジンを使ったマーケティングはあまり向いていません。

一方でスクーもECサイトですが、こういった知りたいことを学びたいという課題を持つ人に対して解決をするというサービスは検索エンジンを使ったマーケティングに向いてると思います。


Q 信頼できる会社の選定方法を教えてください。

信頼できる人の紹介で探すというのがいいのではないでしょうか。もしくはその会社が取引しているクライアントを紹介してもらい、どういった姿勢で商売をやっているのかを質問するのが良いと思います。


Q 有効なキーワードを見つけるコツを教えてください

見つけるのがうまい会社を参考にして、応用するのが良いと思います。キーワードを見つけるのが上手な会社は
・リブセンス
・カカクコム
・ネクスト(HOME'Sという賃貸サイトを運営している会社です)
などが該当します。彼らがどういったキーワードを発掘しているのかを見て、参考にすることが多いです。


Q 今までで一番キーワード仮説立てが難しかったものをご教示ください。

失敗例を紹介します。カード会社のSEO対策を実施した際に「クレジットカード」というキーワードでCVがあるのではないかという仮説を立てましたが、全く発券量は増えませんでした。クレジットカードで検索した際に1ページに表示されたことでユーザはクリックはしましたが、様々なカード情報を中立に整理してまとめているサイトと比較された際はどうしても分が悪くなります。

今考えれば凄く当たり前の気がしますが、当時は全くわかっていませんでした。実際私が何か調べるときも、比較しているものや様々な情報を整理されたサイトを見る機会が多いです。


Q マネーフォワードのSEO対策をすべきかどうか

あの伝え方は誤解を招くと思ったので改めて説明します。やるべきでない理由は

①ボリューム
②難易度

の2つです。ひとつずつ説明します。

①ボリュームについて

マネーフォワードのビジネスモデルはお金に関するありとあらゆる課題解決をすることで収益を得ていくというモデルだと考えています。ユーザとのアカウントを開く第1歩として家計簿という形を採っているのではないでしょうか。「家計簿」というキーワードの検索数は27,100であり、想定できるコンバージョン数も数十件しかありません。

最終的なゴールを考えるとSEO集客のボリュームは焼け石に水感が否めないかなと考えました。

②難易度について

また難易度についてですが、ここで考えるポイントは
・マネーフォワードのサイトの作り方
・競合のリンク数
の2点です。

Googleは自社のサービスの機能やメリットを伝えている情報よりは、「家計簿」や「お金」そのものを定義するような中立的な情報を高く評価するという前提があります。
マネーフォワードのサイトは一部に家計の基礎知識という情報はありますが、メインはマネーフォワードという商品の説明になっています。

現状のマネーフォワード.jpg

現状のサイトの作り方だと、そもそも検索エンジンに好まれません。競合のリンクの数を見ても自作自演リンクを増やすしか方法が無くなってきます。そういった背景があるのでスライドには「条件つきでやるべき」というものを記載していましたが当日はそのスライドが入っていませんでした。

私がマーケ担当者であれば

・Aプラン
資産管理を行うノウハウ、お金を管理するノウハウを書き続けマネーフォワードのサービスサイトに送客する
・Bプラン
サービスサイトに自作自演リンクを増やす

というどちらかの方法を考えますが、前者はどれくらいの労力がかかるのかとコンバージョンがどれほどあるかがわかりません。また自作自演リンクも削除などのコントロールができるものは費用がどんどん高くなっているのでそもそも難しいのではないかと考えました。


スクーに参加したまとめ

今回教師役で参加しましたが、スクーという学校は私にとっての学びの方が多かったような気がします。考えていることをきちんと人に伝えるためにはもっと工夫が必要だなと感じましたし、何より練習をしなければならないなとわかりました。

このサービスではウェブのマーケティングに関する様々なコンテンツを提供しています。興味のある方は他の授業が面白そうなので是非とも視聴してみることをオススメします。nanapiの古川さんの授業とか面白そうですね。


個人的にはこれですね。


スクーオススメです!

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プロフィール

黒須敏行

黒須敏行

早稲田大学在籍時に株式会社アルコにアルバイトとして参加し入社。現在はコンサルタントとしてベネッセやラクスルなどが運営する大規模サイトを中心にウェブマーケティング改善のプランニング及びコンサルティング活動を行なっている。

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