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» 2014年10月 9日 更新

ちびクロの細かすぎて伝わらないネットサービスの話 非常識なSEOで年商249億稼ぐアメリカ最大の求人検索サイトIndeed

リクルートの上場承認が降りたことで公開された有価証券報告書にIndeedの年間売上が249億と公開されていました。

indeed売上無題.png

Indeedとは2012年にリクルートが買収をしたアメリカの求人検索サービスです。アメリカの求人サイトのなかで最もトラフィックが多いとされており、アメリカの主要媒体を外部から流入数を調査するツールで比較しましたがかなり多いです。

トラフィック比較無題.png

ビジネスモデルはクリック課金型の広告モデルです。求人媒体ビジネスは掲載に固定の掲載費がかかるものと、掲載は無料で応募や採用などのアクションに支払う成果報酬型に分けることができます。

Indeedは掲載は基本無料ですが、良いスペースに掲載することでクリックを増やすためには課金が必要になるのでクリックが成果定義の成果報酬型に分類ができます。

これはGoogleのadwordsと似ています。

また人材ポータルや企業の採用ページの情報を自動的に取得をしてコンテンツを生成している点もGoogle的です。むしろビジネスモデルを見ると求人情報に特化したGoogleといってもいいです。

Indeedはビジネスモデルの構造的に掲載情報量が圧倒的に多いため、SEOが強くなります。これは内部リンクが集まるからビッグワードが上がるという話だけでなく、非常に細かい地域や条件でコンテンツが生成できる点が大きいです。

メイリオ順位比較無題.png

例えばマイナーな地域や条件であっても案件の数が異なります。これはビジネスモデルがそもそも違うためです。(まあ実際案件を見ると、検索をした地域と外れるものも表示されますが。。)

掲載数が多い無題.png

ただしビジネスモデルだけで強くなっているわけでもなく、様々な工夫をしてそのSEO効果を更に底上げしているなという印象があります。

詳細は別のブログで書いていますが、最も気になった点を紹介します。


|極端に多いnofollowタグ

5年ほど前になりますがPagerankSculptingはもう通用しないという議論がありました。PagerankScupltingとは重要ではないコンテンツに対してnofollowタグというページの評価を渡さないコーディングをすることで、本来評価を集めたいコンテンツに対し検索エンジンからの評価を集中させるテクニックです。

この方法は効果が無いといわれています。

nofollowリンクでのPageRankスカルプティングはもう使えない
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/07/09/6036

意図しているかはわかりませんが、Indeedが特徴的なのはこのnofollowタグの使われ方が異常に多い点です。

indeedのコーディング無題.png

Googleはウェブマスター向けの公式情報としてnofollowタグを利用する際の条件を3つ提示しています。

・広告目的のリンク
・反社会的な組織へのリンク
・重要ではないコンテンツへのリンク

一つ目は有料リンクによってランキングを操作することを回避するのが意図です。

2つ目はその名の通りです。仮に警察などの公的機関から反社会的な組織にリンクされるとサイトが高く評価されてしまいます。これを回避する意図です。

最後ですが何が重要なのかは資料では定義されていません。一例としてログインページコンテンツへのリンクなどが挙げられています。検索エンジンにインデックスさせても意味が無いようなコンテンツに対してnofollowをつけましょうと書かれています。

Indeedのボディのコンテンツはビジネスモデル上、広告なのでnofollowを入れるのもわかります。

ただし
・ページ送りのリンク
・サイドカラムの条件検索のリンク
などはサイト内を回遊するリンクなので上記3つの条件には該当しないと感じます。

nofollowを使った施策は効果があると断言できませんが、これを見ると検証すべき興味深いテーマだと感じます。


|重複判定をなぜ受けないのか?

ビジネスモデル上様々なサイトから情報を収集して新しいページを作っています。

これは重複コンテンツに当たるのでは?という疑問があると思います。重複コンテンツが低評価を受けるパンダアップデートの影響を受けるサイトは引用元のサイトの情報をそのまま引っ張ることが多いですがindeedは見出しとボディの一部の情報しかページには表示させていません。

これが違いになっています。


|ポイントはページの生成方法

またコメントをもらいましたが「明石年金事務所求人」などの本当に細かいキーワードでページを用意しています。通常はこういったワードに対応するページを用意しません。おそらくですがサイト内の検索キーワードを保存し、その結果毎にページを用意するなどの手法をとってると思います。

ただしこの方法は重複のコンテンツや情報量が少ないページが発生しまいがちなので、それらをどのように回避するかがポイントになってきます。


|注目すべきIndeed社員の方のコメント

Indeedの行動基準は「データドリブン」です。社員の方のインタビューではこのように語っています。

組織としてのIndeedの大きな特徴の1つとしては、全てにおいて「データドリブン」であること。例えばUIの変更も必ずこのA/Bテストを経ます。そこで効果が認められたものだけを本番環境に反映するんです。デザイナーや技術者の勘に頼った判断をしません。この信念は、いわゆるプランナーと呼ばれるような役職が存在しないことにも表れていると思います。
http://hrnabi.com/2014/05/20/115/

この他にも注目すべき点がありますが、それらが経験や勘ではなくデータに裏打ちされたものなのかどうかも気になります。

※詳しくはこちら!
非常識なSEOで年商240億稼ぐIndeedのSEOを詳しく見る

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プロフィール

黒須敏行

黒須敏行

早稲田大学在籍時に株式会社アルコにアルバイトとして参加し入社。現在はコンサルタントとしてベネッセやラクスルなどが運営する大規模サイトを中心にウェブマーケティング改善のプランニング及びコンサルティング活動を行なっている。

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