ニュース
» 2013年10月 2日 更新

データとデザイン研究室 日本を訪れる外国人のニーズは?(3)情報収集編

日本を訪れる外国人のニーズは?(1)観光関連統計より日本を訪れる外国人のニーズは?(2)トレンド編に引き続き、外国人の来訪者の方に聞いたアンケート結果をご紹介します。

(3)情報収集編は、どのような情報収集をしたか、何の情報ニーズがあるかを取り上げています。

データソースは 観光庁 訪日外国人消費動向調査の平成24年推計値
各空港にて単なるトランジットや1年以上の滞在者を除く訪問者に聞き取り調査を行った結果です。


滞在前後の情報収集・インターネット利用率

日本に「観光・レジャー」を目的に来訪した外国人の方々に対する「情報収集内容」「欲しかった情報」などについてまとめています。

こちらもピックアップした国は以下です。
・アンケート回答者全体
・アジア(中国、韓国、シンガポール、タイ、オーストラリア)
・アメリカ・ヨーロッパ(米国、英国、フランス、ドイツ、ロシア)

全体的に、このような傾向がうかがえます。

  • 日本では、日本食、名勝訪問、ショッピングなどが主なアクティビティ。
  • 事前に、クチコミサイトや個人ブログ、知人から直接情報を得て情報収集しているが、政府公式サイトはあまり見られていない様子。
  • 滞在中は、パソコンやスマートフォンでインターネットで情報収集。特に長期滞在型の欧米人に顕著。
  • 交通機関や飲食店、宿泊施設など「行こうとしている場所」やその手段に関する情報は不足している。(もしくは提供されていても気づいていない)

ネット系の人間としては、旅行における行動で「身近な人」「一般のクチコミ」が大きな影響を与え、事前よりも滞在中に調べるスタイルがこのまま続くことを考えると、7年後のオリンピック時には「手軽にインターネットに接続できる環境」がより重要視されるはずと思います。
もちろん伝えるための多言語化も必要なのですが、「日本ではいつでも安く、面倒な手続きなしにインターネットで調べ物ができて便利」という体験をしてもらい、その結果として楽しかった思い出がクチコミとしてネットに蓄積されていって欲しいところです。
また、観光客を受け入れる施設・機関に関しては、7年かけて「ポジティブな多言語のクチコミ」を増やすことが7年後の成否に関わってきそうですね。



機器の都合で見られない方は、画像をご覧ください。(注:情報量はブラウザ上よりも少ないです)

visitorinfo.jpg

滞在前後の情報収集・インターネット利用率インフォグラフィック


Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

プロフィール

後藤真理絵

後藤真理絵

大学時代はエスノグラフィからのモノ作り研究。卒業後は某広告代理店系の制作会社を経て、通信キャリアでマーケティングリサーチ業務および、データを活用した新規事業企画に携わる。現在は、ヤフー株式会社にてアドテク周辺のデータコンサルとして、DSPやDMPのデータ活用支援に従事。

「マーケター通信」購読一覧