ニュース
» 2012年10月18日 更新

コミュニケーターとしてのキャラクター活用の現在 第2回 キャラクターとは何なのか?

 序論として、まずキャラクターとは何なのかから整理してみましょう。

 

 キャラクターの定義については、イデア綜合法律事務所さんのサイトで紹介されている通り、極めて多義的に用いられています。

 

 厳密な定義はともかく、弊社では、インターネットリサーチなどで回答者の方達に呈示する際に、下記の説明文を使っています。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ここでは、キャラクターを

アニメやマンガ、ゲーム、絵本・童話・小説、インターネット、街角、商品パッケージや各種グッズ、広告などで見かける、架空の人物や、人に見立てた動物・植物・ロボット・宇宙人などの総称」とします。

 以降の質問については、一般によく知られたキャラクターだけでなく、企業や地方自治体のオリジナルキャラ、ご当地キャラ・ゆるキャラなども含めてお考えください。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 筆者も7年半前の2005年に、NECさんの情報ビジネスサイト「Wisdom」のBlog「ビジネスにおけるキャラクター活用」連載序盤で、「キャラクター」の定義について紹介しました。
その時から社会全体の情勢も、コミュニケーション環境も、そしてメディア各社および広告会社を取り巻く状況も激変しています。

 

 

 コミュニケーション環境の変化を示すキーワードとしては、下記の3つがあげられます。

 

  • 「クラッター化」・・・情報が大量に氾濫して、企業側が送った情報が選別されにくくなっている
  • 「フラット化」 ・・・誰でも情報発信できるようになった半面、今までの送り手側からの一方的な情報が届きにくくなっている
  • 「フリー化」  ・・・無料のメディアやサービスが増えて、誰でも気軽にアクセスできるようになっている

 

 

 当時既にその兆しもありましたが、今は具体的に下記のような現象が明確になっています。

 

  • ソーシャルメディアの台頭による、WEBコンテンツ・アイコンとしてのキャラクター活用と「N次創作」の機会増大
  • 大手企業の、大人をターゲットとした既存有名キャラクター活用の一般化
  • 「ゆるキャラブーム」の到来に端を発する、ご当地キャラの乱立

 

 いずれも、ネットというイノベーティブな装置の普及による、メディアの民主化・コモディディ化が招いたことであって、功罪相償うと言ったら大げさですが、旧来型のマーチャンダイジングビジネスを展開していたライセンサーにとっては激動の時代だと言えるでしょう。

 

 ここで、最近のコミュニケーションビジネスにおけるキャラクターの位置づけ変化を紹介します。

 

kyarahenka.jpg 次回はこれらの現象を象徴するイベント、今週末の10/20-21に開催される

ゆるキャラまつりin彦根~キグるミさみっと2012~」を例に、今の時代のキャラクターについて考察していきます。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

プロフィール

野澤智行(のざわともゆき)

野澤智行(のざわともゆき)

1964年栃木県生まれ、千葉大学文学部行動科学科卒業。ビデオリサーチを経て、アサツー ディ・ケイで、コミュニケーション領域でのキャラクター開発・活用・効果測定・分析までの業務を担当。日本広告学会会員、日本マーケティング・サイエンス学会会員。

「マーケター通信」購読一覧