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» 2014年9月30日 更新

「Java と PL/SQL の終わり」の始まりか?

 

「オラクル公国の掲げる人類一人一人の自由のための戦いを神が見捨てるはずはない。 

 私の義弟! 諸君らが愛してくれた Java は死んだ。 何故だ!?」

「坊やだからさ」

と呟いてみたい今日このごろです。

 

まぁ、ぶっちゃけて言えば、オープン・システムを標榜していた、自由のための戦いと言っていた企業が、世の中からは、「ベンダーロックイン」だとか、「OSS の敵」みたいに見えちゃうと、そりゃジオン公国みたいに見えちゃう訳でして。。あぁ、話がそれた(苦笑)

 

 

恒例となっている『プログラミング言語の話題性ランキング』が、TIOBE Softwareから、2014年9月として公開されてます。


既に国内記事も幾つか出ていますが、元 DBMS 屋さんだった点から、考えてみたいと思います。
この「TIOBE Programming Community Index (以下 TIOBE PCI)」は、検索エンジンの検索結果から話題性がどれだけあるか、をランキングしたものです。ネットで話題になってるかどうかのランキングですが、話題が減っているモノは、徐々に衰退している可能性が高いと言えますよね。


TIOBE Index for September 2014
http://www.tiobe.com/index.php/content/paperinfo/tpci/index.html

で、今回のランキングだけを見ても、ピンと来ない方は、以下の Java の年次での変化を見ると良いでしょう。
Java は、2002年から徐々に衰退しており、この先も下降する傾向が明白です。


Java 年次変化
http://www.tiobe.com/index.php/content/paperinfo/tpci/Java.html

また、Oracle RDBMS の内部の手続き記述言語である PL/SQL も 2005年前後を頂点として衰退し、2014年の今回調査では、20位まで落ち込んでます。前年が17位でしたから、トップ20位以内では、一番下降したのが PL/SQL です。
では、もう DBMS 内部での手続き記述は行わずに、外部の言語で行っているのかと言うと、不思議なことに、Microsoft SQL Server の内部手続き言語である Transact-SQL は年々伸びてます。

 
PL/SQL 年次変化
http://www.tiobe.com/index.php/content/paperinfo/tpci/PL_SQL.html

 
Transact-SQL 年次変化
http://www.tiobe.com/index.php/content/paperinfo/tpci/Transact_SQL.html

  

 
この差となっている要因としては、Oracle社は IaaS も PaaS も、ずっと提供して来なかった訳です。それと比較して、Microsoft Azure 上で SQL Server + 著名な OSS サポートを地道に行ってきた事での成果で、差がだいぶ広がったと思えますね。

 
以下のページでは、WordPress、Drupal、Joomla! などの OSS を Azure での利用することを推奨しています。

http://azure.microsoft.com/ja-jp/campaigns/cms/

 
 
Drupal7 + SQL Server も Azure だと選択できますね。

Azure-Drupal.jpg

 

OSS/Linux が広がって、Microsoft 製品が衰退する可能性もありましたが、、、TIOBE PCI の動向などを見ていると、Windows 上の開発環境として Microsoft 製品は、そんなに衰退せずに、OSS との共生が身になりつつある感じですね。

逆に UNIX 系と言える、Java や PL/SQL のほうが徐々に衰退しています。その理由としては、商用UNIX 文化に染まった企業であった Sun Microsystems(現在は Oracle社に買収されて存在しない)が作った Java や、UNIX の上での Oracle DBMS と一緒に浸透していた PL/SQL は、
IA サーバーを基盤とした Windows Server / Linux OS の IaaS 上では好まれていないのでは無いか? と思えます。Linux との比較では、商用UNIXはクローズ、閉鎖的なイメージであり、そこに君臨していた Oracle社も UNIX と一緒に影響力が(開発ツール環境においては)衰退しているのかもしれません。

主要な UNIX 企業は既になく、商用UNIX ベースの IaaS もほぼ無いに等しいです。Oracle社も、IaaS も PaaS も今までは提供してこなかったのです。その状況においては、開発者が Linux や Windows 上でも使えて、さらに、主要な IaaS、AWS や Azure で提供される開発環境に流れるのも当然でしょうね。

あぁ、昨日9月30日の米国での Oracle Open World で、Oracle社も IaaS と PaaS も提供するとの発表があったようですが、先行している AWS や Azure に、追いつくのは極めて厳しそうですね。


また、以前から説明していますが、日本以外の市場では、Java のアプリケーションサーバー製品を使ってシステムを組み上げるのは、既に古くて遅い考え方です。海外市場においては、PHP ベースのコンポーネントを組み上げる方向になっており、その中心となっているのが Drupal であり、Joomla! です。

AWS や Azure の上でも Drupal や Joomla! が使われている状況です。既に Java ではなく、コア部分は PHP で、クライアント側は HTML5 で、、と言うのが大きな流れになっているなぁと言うのが自分の感覚ですね。

あ、私の生演説が聞きたいと言う「奇特な人」は、10月2日に参加して下さい、DBCJ 副理事長として講演します♪


で、恒例の Drupal ビジネスコンソーシアムの説明会と、PHPカンファレンス 2014 の案内を載せておきます。

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第2回 Drupalビジネスコンソーシアム(DBCJ)説明会    150名規模

日時:10月2日 13時30分受付開始、14時00分開始
場所:日立ソリューションズ社セミナールーム: 品川駅新幹線改札口すぐ横

アジェンダ

1. 御挨拶: DBCJ 理事長 
2. 賛同企業代表の御挨拶:日立ソリューションズ様
3. OSS PaaS、Drupal を取り巻く市場動向:DBCJ副理事長 
4. Drupal の概要説明 Drupal8
5. 国内の構築事例紹介
6. Q&A

http://kokucheese.com/event/index/214573/

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国内最大のPHPイベント 10月11日(土) 開催!
会場は大田区産業プラザ PiO

PHPカンファレンス2014  

http://phpcon.php.gr.jp/w/2014/

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プロフィール

池田秀一:Hidekazu Ikeda

池田秀一:Hidekazu Ikeda

ミドルソフトウェアや OSS についてのBtoBマーケティングにおいて外資企業、国産大手企業、ベンチャー企業と様々な環境での経験が豊富な『闘うマーケッター』。

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