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» 2013年11月 5日 更新

炎上を恐れないコンテンツマーケティングの理論と実践 その炎上は「怒られて当然」と「ただ議論を巻き起こしているだけ」のどっち?

「我が社でもコンテンツをウェブに仕掛けて、これまでの営業中心のアウトバウンドなやり方ではなく、インバウンドにお客を呼び込もうではないか!」とお上が朝令暮改したところでうまくいくはずもなく、まずは社内から、組織内からマインドセットをする必要があります。
 
 
下の者にとっては、自由にやっていいと言われても「どこまでやったら許されるんだろう
」という気持ちが芽生え、線引きが難しいものです。
 
ゆえに明らかに誰得な当たり障りのないコンテンツを仕掛けることになり、誰の心の琴線にも触れないため、砂漠の中心で昨日の晩ご飯の感想を叫ぶ結果となるのが関の山かと思います。
 
 
腐ったサラリーマン根性のままでは、内部の組織の目を必ず気にします。
閉塞した、硬直した組織においてはどこもそうです。
 
 
 
それは批判というものを恐れているのです。内部の批判も、外部の批判も。
それも、漠然とした恐れを。
 
 
人間という動物の根源的な心理として、「よく分からないものは怖い」もの。
原始時代だったらその「よく分からないもの」に襲われて命を落とす危険性だってあるわけですから。
 
「よく分からないもの」が分からないお上は、お上が分かる範囲内でのコンテンツ作成を命じ、お上の批判を恐れた作成者もそれに従い、誰得な結果になることも。
 
 
 
では、この「よく分からない批判」を恐れないために、「批判」というものをブレイクダウンしてみましょう。
批判は、以下のどちらかに分けられると思います。
 
 
 
●賛否両論に分かれる「絶対解」がないもの
 事例:「パンの虫」
 小中学校2校、給食のパン約100個にハエ混入「取り除いて食べて」と指導(MSN産経ニュース)
 http://sankei.jp.msn.com/life/news/130930/trd13093008030003-n1.htm
 批判には「物事の可否に検討を加え、評価・判定すること」という意味もありますが、よく分からないと思うのでこちらの事例で説明します。
 こういうテーマって、虫を取り除いて食べたら「不衛生だ!」と批判がでて、じゃあ廃棄しようとしたら「世の中には貧困で満足にご飯を食べられない人もいるんだ!」と、どっちみち批判の矢は飛んでくるんですよ。
こういうジレンマに陥ったときの解決策はひとつ。「じぶんのアイデンティティに従うこと」なんです。
賛否あったうえで最後に判断するのは「決裁者」ですからね。最後はじぶんです。
「天秤」に例えてみると、両サイドに分銅がどんどんを載せられている状況(批判の矢が次々と飛んでくる状況)で、天秤の中央にあるメーターがあなたのアイデンティティとなるのです。どっちが重いか、それを判断するのです。あなたのメーターで。
 
 
 
●批判がきて当然「絶対解」があるもの
 事例:「悪ふざけ」
 
 アイスの冷凍庫に寝そべったり、バンズに寝そべったり、冷凍庫でお店の食材を咥えたりと、今年の夏に各地でムーブメントが起こりました。
 ここで起こった批判とは、「誤りや欠点を指摘する」という意味での批判ですね。こういった件に関しては明らかにアレですので、指摘が飛んでくるのは自明の理ですね。
近年では悪ふざけをした人を特定し私刑が横行など、人生設計までをも狂わせる「ヤリ過ぎな批判」という二次災害をもたらす傾向にあり、批判の矢が向きを変えてそちらに飛んで行くことも。
 
日本人にはクリティカルシンキング(批判的思考)が足りないとよく耳にしますが、こういうとき(外野どころか、観客席においてのクリティカルシンキング)に限っては、最先端をいってるなと思います。悪しきウェブ文化の側面だと思いますが。
 
  
  
  
 
というように、若干話は脱線しましたが上記の2つに分解できまして、要はそこのところをしっかりと見極めて後者のような道徳的・倫理的に背かないコンテンツであれば、批判を恐れずコンテンツマーケティングを仕掛けていかれてはと思うのです。
 
 
組織としての姿勢については、「社長が砂浜に埋もれてデザイナーを募集」するなどユニークなコンテンツマーケティングを仕掛けているWEB制作会社のLIGが「まずは役員から」と語っているように、お上からマインドセットをし、さらに行動も伴っていなければうまくはいかないものなのです。
せっかく部下がつくったコンテンツに対して重箱の隅をつつくような指摘をしても、仮にコンテンツの質が80%から83%にはできても、モチベーションはグッと下がってしまいます。さらには、批判を恐れて以降のコンテンツ作成の動機を失い、継続したコンテンツマーケティングができなくなってしまう可能性すらあります。
 
 
山本五十六も「やってみせ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人が動かじ」と言っているように、「人を動かす」前にまずは自分から動かないといけないというマインドセットがまず必要です。
 
 
 
『人を動かす』の著者 カーネギーにも伝えておいていただければと思います。

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プロフィール

室谷良平

室谷良平

オリンパスでの医療ITシステムのQAを経て、2013年にITスタートアップ企業の株式会社リビジェンに入社。現在は「Smart Survey」のマーケティングを担当。

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