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» 2014年1月28日 更新

炎上を恐れないコンテンツマーケティングの理論と実践 もはや入る隙がないくらい「ふなっしー」にポジションを奪われた「まんべくん」から学ぶコミュニケーションのポイント

まんべくん恐怖ポスター B2サイズ

 まんべくんさんと同じく長万部町出身であること、そしてまんべくんファンの姿や想いをよく知っていたからこそ気づけた、まんべマーケティングメソッド(炎上前)について紹介したいと思います。現在のメソッドについては、あまり存じておりません。

 

くまモンなどに続いたがいいが、なかなか地元のゆるキャラが定着しない...と嘆いている行政の皆様、行政から丸投げされて苦境に喘いでいる民間の皆様、以下の考察をご参考いただければと思います。次のアクションのヒントとなれば幸いです。

 

 

 

1. 基本姿勢は「One to Oneマーケティング」

外来用語だと「?」となりがちなため、別の表現で言うと「1対1」ということ。

Twitter上で、「マジレス」を通じひとりひとりとのコミュニケーションをはかる。

さらに時事ネタや人生相談などのテーマを扱い、フォロワーとの共通項をもつことによって親近感を沸き上がらせる。

ふとしたつぶやきで笑いを誘い、心が緩んだ瞬間に「格言」を投下。

そして確実に心を掴んでいくのであろう。

 

 

 

2. 期待は「応えない」「越えない」

詳しくは、ゆるキャラに精通している犬山氏と杉本氏による著書『ゆるキャラ論』でも述べられているが、期待には応えず、越えないのが鉄則だ。

 

期待に「応えない」「越えない」とは?

分かりやすいように肯定表現である「期待に応える」について説明しよう。

「期待に応える」とは、期待どおり、思っていたとおりの結果となること。要求水準を満たした結果となることだ。

「期待を越えない」とは、期待以上、要求水準を越えた結果となることを表してる。

 

これらを否定表現に直すことで、それが答えとなる。

すなわち、「予測できない行動を起こすこと」

想定できないものは、期待を越えることがない。「非予定調和」である。

指南役様、アドバイスいただきありがとうございます。)

 

彼のステージパフォーマンスは数多くyoutubeなどのソーシャル上にアップされているが、予測できない行動を繰り返すことによって「まだソーシャル上でもアップされていないステージを、ここで体験できる!」という感情を喚起させ、そのようなハプニング性、ニュース性のある体験をリアルタイムで共有できること自体が、ファンの方々の満足につながっていると推測する。これが功を奏すことによって中毒性をもたせ、リピーターとなっていくのであろう。一気に消費されすぎない、飽きさせない秘訣である。

 

 

3.  「おとなのつながり」も大切に

 情報発信をするにあたりメディアとのリレーションはとても重要だ。プレスリリース等によってメディアが欲しがるような情報の提供担当記者たちとのリレーションをとることが何より大切である。企業間の仕事といえど、企業は組織の集団であり、組織は感情をもった人の集団だからだ。

そのため、究極的には人と人とのコミュニケーションである以上、一緒に仕事をしたいと思っていただけるような作法が重要である。

 

原理原則は上記のとおりだが、「マスメディア」と「ソーシャルメディア」は特性が異なるため、ややアウトプットには工夫が必要だ。それぞれの切り口で説明していこう。

 

マスメディア

新聞...社会に関する関心が強いメディアであるため「地域活性」を軸にするとよい。北海道新聞については「密着」といって良いくらい、かなりの頻度で記事にしてもらっている。

テレビ...イベント事業などお茶の間を和ませる活躍を見せれば取り上げていただける確率はあがるだろう。北海道のテレビ局UHB社の番組『U型テレビ』での「長万部毛がにまつり特集」などは、ズバリこれに該当する。

 

ソーシャルメディア

数年前に、ネットニュースに詳しい博報堂ケトルの嶋浩一郎氏の講演にて、とても重要となることを聞いた。

現在では、クリシェとなっているほど当たり前のことだが、「ヤフトピと他のネットニュースは、紳助とひな壇芸人の構造」のことだ。

はてなダイアリーにも、同様の記事が掲載されていたので、紹介する。

 

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Yahoo!ニュースに取り上げられるには―ひな壇ニュースサイトが目指すべき道― 大槌みらい新聞活動報告会 参加者レポートAdd Starmanamelovecall

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簡潔にいえば、いかにしてネットニュースに取り上げられ、いかにして最強PV数を誇る「ヤフートピックス」に取り上げられるか、という内容だ。まんべくんさんは「ロケットニュース24」さんによく掲載されていたり、IT戦士の岡田有花氏が執筆する記事にもよく取り上げられていた。人と(中の)人との良好な関係があったため、効果の高いメディア露出を図れていたのだろう。

 

  

 

 

 

まとめ

とにかく「インバウンド」やら「バズマーケティング」やらカタカナ用語という手段をどうやって駆使しようか...なんてことは考えずに、純粋に、ただひたすらにファンの方々の顔を思い浮かべながら、「どうやったら喜んでもらい続けられるか」ということだけをシンプルに突き詰めればいい、というのが一連の考察を経て至った結論だ。

  

導き出せた解は非常に簡単だが、それを実行するのが一番難しいのだ。

一丸となって取り組まねばならない。

 

 

熊本市ですら、九州新幹線の通過駅となってしまうのでは...という危機感から、なんとか打破したいという想いで「くまモン」が誕生した。(発端は小山薫堂氏によるサプライズではあるが)

 一方、北海道新幹線が開通することによるバブルに乗っかろうなぞ考えている自治体がいるのも事実。

 

変わっていかねばならないし、地元民ならば変えていかねばならないと強く感じている。さあ、どう一歩を踏み出そうか。

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プロフィール

室谷良平

室谷良平

オリンパスでの医療ITシステムのQAを経て、2013年にITスタートアップ企業の株式会社リビジェンに入社。現在は「Smart Survey」のマーケティングを担当。

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