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» 2013年3月20日 更新

市民を繋ぐ街づくりウェブマーケティング Webで変わる地域ジャーナリズム

 衰退する地域メディア
日々、地域で起きていることをまとめてくれる地域メディア。
地域新聞や地元に特化したラジオは、暮らしに密接な内容がたくさんあります。
しかし、不況や広告収入の減少、新聞なら購読者の減少により、
地域メディアは衰退の一途を辿っています。

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地域メディアを補うべく、市民が情報を集めて発信する
市民ジャーナリズムがはじまっています。
ブログサービスなど情報発信するメディアを無料で利用できるようになったことで、
誰でも始められるようになったことが市民ジャーナリズムのきっかけの1つです。

だれでも情報発信できるために、玉石混交になっているのも確かです。
アマチュアが書く記事は、正確性、信頼性に欠ける場合があります。
高い質の地域ジャーナリズムを生み出す方法が求められていました。

地域のジャーナリズムを支援する"Spot.us"
サンフランシスコでこの課題に取り組んだのが、
ウェブサービス"Spot.us"です。
Spot.usでは、ユーザーが調べてほしいテーマと、
レポートを作成するのに必要な金額を提示します。
クラウドファンディングと同じ要領で、
テーマの設定金額を超える資金が集まると、
プロのジャーナリストに依頼をして調査をするという仕組みです。

Spot.us - Home.png
 spot.us(URL:http://spot.us/)
Spot.usのDirector、David Cohn氏は、Spot,usの経営哲学を述べています。
「ジャーナリズムはプロダクトではなく、プロセスです。
典型的なジャーナリズムといえば新聞、それはプロダクトです。
しかし、ジャーナリズムは新聞以外からも得られる。
ジャーナリズムは度重なる調査の連続であり、プロセスです。
別の側面から言えば、ジャーナリズムのプロセスは参加可能なもののはずです。
私たちの目標は地域で調査している参加可能なジャーナリズムを
支援することなのです。」


Webで変わるジャーナリズム
インターネットの登場によりジャーナリズムも変わりはじめています。
新聞、テレビ、ラジオのみが情報発信できた時代は終わり、
無料で情報発信できるブログ、ソーシャルメディアが出現しました。
インターネットによりリアルタイムで情報を共有できることから、
事実のみを伝えるジャーナリズムの価値は低減しています。

アメリカの"ProPublica"(プロパブリカ)は、社会問題を深く調査して発表する
ジャーナリストの集団です。ウェブメディアとしては初めてジャーナリズムで
もっとも栄誉あるピュリッツアー賞を獲得しました。

ProPublica.png
ProPublica(URL:http://www.propublica.org/)
ProPublicaの特徴は調査報道に特化している点。
速報ニュースのようなファストなジャーナリズムではなく、
インターネットで即時性が担保され、多くの人に無料で配信できるからこそ、
問題の本質を捉えるべく調査に時間をかけるスローなジャーナリズムが求められのです。
Webによるジャーナリズムの変化に、今後も期待です。

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プロフィール

柳澤龍

柳澤龍

株式会社ガイアックス オンラインマーケティング部所属。イベントを軸にしたシェアハウス”まれびとハウス”立ち上げメンバー。大学では公共交通を研究し、市民が政治に関心を持つことの必要性を実感。市政を市民にわかりやすく伝えるべく、infographicを利用した活動や学びのコミュニティの構築に参加中。

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