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» 2013年1月24日 更新

マーケティングコンサルタント青葉哲郎の「成功のカギはマーケティング・イノベーションにあり。」 ~2013年スーパーボウルを10倍楽しむ方法~ 30秒のTVCMが3.4億円!高額なTVCMを支えるソーシャルメディア。10本の広告ビデオ紹介などいろいろ。

image2013年スーパーボウル出場を決めたThe San Francisco 49ers
(http://www.cnn.com/2013/01/20/us/nfl-playoffs/index.html)

今年もアメリカ最大のスポーツイベントであるスーパーボウルがやってくる。第47回にあたる2013年スーパーボウルは、2月3日にルイジアナ州ニューオーリンズのメルセデス・ベンツ・スーパードームで開催される予定だ。(ちなみに日本では2月4日朝8:00から、NHK BS1と日テレG+で生放送、2月5日深夜1:59から日本テレビで録画放送される)

このスーパーボウル、試合自体の他にも毎年豪華なゲストが話題を呼ぶハーフタイムショーや、たった数十秒に億単位の金額がつぎ込まれるスーパーボウルコマーシャルでも有名だ。今年のハーフタイムショーにはグラミー賞歌手のビヨンセが出演する。

■スーパーボウルの視聴者は、米国人口の約1/3にあたる1.1億人!

「スーパーボウル」とは、米国のNFC(ナショナルフットボールリーグ)優勝チームと、AFC(アメリカンフットボールリーグ)優勝チームが対戦する、言わば全米フットボールの王者決定戦だ。

もともとNFLは1958年のNFL優勝決定戦以来メジャーなテレビイベントだったのだが、AFLとの合併により、「ワールドチャンピオンシップ」と呼ばれる王者決定戦となり、更に注目を集めるようになった。そして「スーパーボウル」と呼ばれるようになると共に、毎年恒例のテレビイベントとなった。1972年にはブラックアウト(チケットが売れ残った場合にテレビ放送を行わず、観客の来場を促す仕組み)の規制が緩んでゲームが全米で放送されるようになると、HuluやNetflixなどの動画配信サービスが出回るにも関わらず、スーパーボウルは毎年高視聴率をあげる数少ないイベントとして現在に至っている。2000年以降、スーパーボウルの視聴率は伸び続け(2005年を除く)、2010年には、1983年に記録されていた米国テレビ最高視聴率を抜き、昨年2012年にも記録更新している。昨年の平均視聴者数はなんと国民の約1/3にあたる111.3 million(1億1130万人)だった。

■30秒で3.4億円と言われるスーパーボウルコマーシャルの広告料

これだけの人々が見る番組のコマーシャルというので、スーパーボウルの放送権をもっているテレビ局は、ゲーム中に流されるコマーシャルに割増料金を課すことができ、スーパーボウルコマーシャルの広告料はとても高額になっている。2013年の30秒のスポットは、3.7millionから3.8million(約3.3億円~3.4億円)で売られたそうだ。このような高額広告料にもかかわらず、広告主は後を絶たない。昨年スーパーボウルを放送したNBCには7500万ドル(約67億円)の広告料がもたらされたそうだ。

■高額なTVCMを支えるソーシャルメディア

かつては、コマーシャルはその当日まで見ることができないのが、当たり前だった。しかし、近年少しでも長い間人々の話題になり、高額な広告料の元を少しでも取ろうという動きがあり、試合前にコマーシャルをソーシャルメディアなど活用し、公開する企業が増えている。

スーパーボウルの高視聴率には、ソーシャルメディアが貢献しているとも言われている。試合の生中継を見ながら、FacebookやTwitter等で試合やコマーシャルについて友人や家族と会話をし、Facebook上でのコンテストやアプリを使用した楽しみ方をしているからだ

■今年の話題作

Wonderful Pistachios

今年最も話題になっているのは、やはり「Gangnam Style」でYoutubeで初の10億ビューを獲得した韓国のPsyの登場だろう。ピスタチオのブランド「Wonderful Pistachios」のコマーシャルに登場する。残念ながらコマーシャルは現時点では公開されていないが、Gangnam Styleのダンスは披露してくれると噂されている。また、Wonderful Pistachios は、facebook上で自分のGangnam Styleの写真を送り、ベンツが当たるキャンペーンを実施している。

image
https://www.facebook.com/wonderfulpistachios/app_446442892072121

Doritos(Pepsico)

スナック菓子の「Doritos」はここ数年、コンテストでスーパーボウルコマーシャルを決定している。以下が今年のファイナリスト5作品だ。昨年に続き、笑える作品が票を集めているようだ。

Fashionista Daddy

Fetch

Road Chip

Express Checkout

Goat 4 Sale

以下のfacebookページであなたも投票してみては?
https://apps.facebook.com/crashthesuperbowl/

フォルクスワーゲン

2010年に初登場してからそのクオリティの高さで人気を博しているフォルクスワーゲンのコマーシャル。その人気が売上に直接繋がっているという。

過去3年間の作品は以下の通り。

2010年PunchDub

2011年The Force

2012年The Dog Strikes Back

■2013年作品

上記の通り、今年も多くの企業が既に作品を公開しているが、その中から私が選んだ作品を3作品ほど紹介したい。

Taco Bell (Grandpa Goes Wild)

Kia (2014 Kia Sorento, CUV Folding Mirrors and Power Liftgate)

M&M'S (Devour)

もっと見たい方は公開作品が常にアップデートされているこちらのリンクをご覧いただきたい。
http://www.youtube.com/watch?v=PstMBnLvOBg&list=PLCeYpRAW8Efrx0hjkWEmn0pOR9egpkVJK

■まとめ

過去の作品やトレンド、アプリ、コンテスト等の存在を知ることによって、マーケティングの将来を見ることができるし、今年のスーパーボウルのコマーシャルをより楽しむことができる。各社どのような作品を見せてくれるか、楽しみにしている。

参考:昨年、2012年スーパーボウルのCMについても記事を書きました。
<2012年スーパーボウルのテレビ視聴者1.1億人、テレビ広告収入7,500万ドル>
米国スーパーボウル発展の歴史、TVCMに対するソーシャルメディアコメント数ランキング+青葉オススメTVCMなど、計CM10本まとめ
http://blogs.itmedia.co.jp/saiqos/2012/02/2012117500tvcmt-9fd7.html

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プロフィール

マーケティングコンサルティング会社 サイコス 青葉哲郎

マーケティングコンサルティング会社 サイコス 青葉哲郎

1971年生まれ。イオン、マイクロソフト、インテリジェンス、リクルートエージェント、リクルートを経て、2009年11月マーケティングコンサルティングのサイコス株式会社を設立。マーケティングに関する総合コンサルティングを提供し、広告販売などは行わず、マーケティング部門や経営効率化支援に特化して広告主側に立った助言を行っている。

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