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» 2015年4月22日 更新

WebアナリストのUX戦略思考 UX戦略のROI(投資対効果)とはいかなるものか

幅広い視野でモビリティを活かしたビジネス変革を支援するChaiOne(本社:米国 テキサス州)に協力して、「Your ROI Depends on UX」という資料を翻訳しました。UX戦略におけるROI(投資対効果)について解説されており、同社のUXリサーチャーであるエイドリアン・ガルシアとエヴェリーナ・タピアが執筆しています。内容は5ページ程度であり、UX及びUCDフレームワークの重要性やそれによる効果が示されています。

UX戦略はROI向上を導く

【日本語版】PDFを閲覧・ダウンロードする

参考として、内容の一部を以下に抜粋します。

"成功するソフトウェアとは、ユーザによく使われ、生産性が向上し、収益とユーザ、従業員、顧客の満足度を引き上げるものである。開発努力として、ユーザとその業務に集中することが有効なソフトウェア開発に結びつく。従業員は今や、自宅で使う製品と同様のユーザフレンドリーさと魅力をソフトウェアに要求する。そのため企業は、プロジェクトの中心にユーザを置いたソフトウェア開発戦略を採用することが、財務的に優位になることを認識し始めている。だからこそ、今や経営幹部の93%がユーザエクスペリエンス(UX)を最優先の戦略としているのである。"(p.2)

"早い段階でユーザビリティ要件を確立することにより、優先順位を決めることができ、開発終盤でのエラーを修正するために必要な時間を減らすことができる。さらに、開発途中の予期できない修正の80%がUIに起因しており、残り20%は実際のバグである。これらの問題は、開発努力の中心にユーザを置くことによって回避可能である。明確な要件がなければ、開発時間の40~50%もの時間をソフトウェアの修正作業に使うことになる。もちろんそのような時間があれば、新しく付加価値のある仕事にまわした方が良いに決まっている。ソフトウェア発売後の修正にかかるコストは、開発中にエラーを修正するコストの100倍以上になる。一方、要件を明確に定義すると開発期間を33~50%削減できる。"(p.4)

"ユーザがモバイル、コンテクスト・アウェアネス(「人や物事の状況や変化を認識する」という概念)、ウェアラブルのような技術に親密になるにつれ、これらの期待はより大きくなるだろう。次のプロジェクトでUXとUCDに力を入れ、初期投資を超えた事業収益を享受してもらいたい。"(p.5)

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プロフィール

若狹 修

若狹 修

ウェブ解析を軸としたKPI設計、マーケティング施策、コンテンツ改善のコンサルティングに従事。現在、原点である人間工学を基に、ユーザ調査など様々な分野のアプローチを相互補完的に活かした研究と提案を行っている。

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