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» 2014年2月21日 更新

マーケティングは学びで加速する?! 商品の虜になる瞬間の一コマから考える「学びのマーケティング」

私は「学びのマーケティング」というものが存在すると考えています。では、「学びのマーケティング」とはいったい何なのか。

このような感覚を持ったことはないでしょうか。

例えば、日常生活で普段は見かけても全く興味を持たないような商品があったとします。
その理由は例えば「自分とは関係ない」だったり、「価格が高い」だったり、「そもそも何の価値があるかわからない」というようなものがあげられます。

たいして興味がそこまでなかったものに、何かの拍子にその商品が持つストーリーや、こだわりや、支持される深い理由を知ることになった時に、急に愛着が湧いてくる。それをきっかけに、その商品のファンになり、自分の知り合いにもついつい紹介したくなる。そしてさらにその商品とその周辺の分野に興味が強くなり、もっと学びたくなる。

そして友人知人との会話の中で「こんなこと知ってる?」と、話題のネタになったり。「知っていてちょっと得をした気分」を感じるようなこと。

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商品やサービスの虜になる瞬間って?

より具体的な例をあげるならば、私の場合で恐縮ですが、先日こんなことがありました。

とあるコーヒーについて。コーヒーは新鮮さが命。新鮮な生豆を煎って、ミルで挽いて、すぐにドリップする。一般的な市販されている粉と比べて香りと味が全く違い、とても深みがありながらも飲みやすくてリラックスできる香り。要はすごく美味しかった。しかも、豆の種類や、焙煎の時間や煎り具合...それによって出来上がりは大きく異なってくる。

コーヒーの世界って本当に深い!と妙に感心しましたし、もっと学びたいとも思いました。また、その場で使っていた焙煎の器具にも興味が自ずと湧いてきました。


それだけではなく、その場で一緒にその話を聞き、一緒に学んだ人たちとも同じ話題でコミュニケーションができ、良い場を共有できました。
こうして"コーヒー"に関するヘビーユーザーが一人増えることになりました。

こういった学びへのきっかけをつくり、体験してもらい、熱烈なファンになってもらい、結果としてその人が本心から口コミを広げてくれる起点となる。そういったプロセスを踏んだお客様が最近よく耳にする「アンバサダー」とか「エバンジェリスト」へと"育つ"のではないでしょうか。

広いターゲットにプロモーションを大量投下するのではなく、これからよりいっそう、このように根強いファンをつくっていくための地道で泥臭い(?)マーケティング活動が重要になってくると私は考えています。

私は「学びによるマーケティング的価値」について、持論を持っていました。それは知識を得ることでいっそうその商品やサービスへの理解を高め、ファンになるというものです。昔からワインや日本酒などのファンの人は、その製品に関する「薀蓄(うんちく)」がいっそうの興味をそそります。
引用元: 「学びのマーケティング」のビジネスモデルを提供すること

世の中には、まだまだ知られていない、とても面白い様々な世界(コンテンツ)が、あちこちに埋もれているような気がします。

リードナーチャリングと何が違うの?

「見込顧客の育成」という観点では、「リードナーチャリング」という言葉があります。それと何が違うの?と言われるかもしれません。

見込み客の育成プロセス。展示会やWebで収集した見込み客をメルマガやセミナーなどで啓蒙・育成するマーケティングプロセス。
引用元: リードナーチャリング とは - コトバンク.

私が考える「学びのマーケティング」は、これとはちょっと違い、「学び」そのものから入っていくという切り口と捉えています。


人は誰しも少なからず分野は違えど「学ぶ」ということへの欲求を持っていると思います。
販促のために"学んでもらう"のではなくて、"学びたい"人へ提供することで結果として販促につながってくる、というイメージです。


その学びをしっかりと密に提供できる場をつくることが、求められるようになるのではないでしょうか。

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プロフィール

橋本豊輝

橋本豊輝

Be&Do執行役員ディレクター/楽しみながら成果を上げる仕組みづくりをミッションに、ITを活用した組織開発プロジェクト企画実施やトレーニングプログラム開発に従事。互いに学び合うソーシャルラーニングと、行動の動機付けとしてのゲーミフィケーション、Webやモバイルを活用した教育・マネジメント等を研究テーマとしている。

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