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» 2013年2月 5日 更新

グーグル検索で読み解くユーザー心理 おばあちゃんから学ぶネットマーケティング。

先日平日の昼間にスーパーに買い物に行きました。
おばあちゃんがたくさんいました、

平日の昼間にスーパーに出かけることは
会社に勤務しているとなかなかないシーンですが、
いろいろと新鮮で面白い発見がありました。

実際に遭遇した不思議なシーンを、
いくつか紹介したいと思います。

■おばあちゃんが2リットルの水を買っている。

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おばあちゃんが2リットルの水を買っていました。
楽天ショッピングの売れ筋ランキングでは水のダースセットは、
いつも上位にランクインしていますよね。

おばあちゃんは重い水を、
なんでわざわざスーパーで買うんだ?と考えてみると、

・ネットで宅配してもらえることを知らない
・ネットをそもそも使わない
・面倒くさい(面倒くさいと思い込んでいる)ので使わない

などの理由があると思います。

他にもウォーターサーバーはなぜ使わない?
浄水器は?
などの疑問も湧いてきます。

ネット通販の事業者の目線で顧客獲得を考えるとすると、
ネットを使わない人に「おばあちゃん、ネット使ってECサイトでですね・・・」って言っても、
結構ハードル高いし、難しいと思うのです。


しかし、見る角度を変えて、
ネットを使う人に間接的に使ってもらうという方法、
・水を買ってあげておばあちゃんに届けてあげる(プレゼントする)
という風に切り口を変えればリーチできるかもしれない。

なので例えば、
敬老の日のプレゼントに
「おばあちゃんにお水の定期宅配1年分プレゼントしませんか?」のように、
ギフト形式の訴求の仕方をすれば、
間接的におばあちゃんに通販サイトの顧客になってもらうこともできる
かもしれないです。


■2倍の価格差がある同じパン。どちらを選ぶか?

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パンコーナーでの出来事、
チョコレート味のパンと、ココア味のパンが横並びに並んでいました。
(違いは、味が違うということだけです)

チョコレート味のパンは半額のシール付(50円)、
ココア味のパンは通常価格(100円)、

おばあちゃんがやってきて、
そのふたつの商品を何度も手に取って見比べていいて、
結局どっちを買ったかというと、

価格が2倍する(厳密にいえば通常価格)ココア味のパン(100円)のほうを買っていきました。

消費期限の問題などもあったのかもしれませんが、
値段が二倍でもココア味のパンのほうを食べたかった。のだと思います。
(もちろん別の可能性もある)

ひとつの商品で違った味を違う値段で売るようなことはあまりないと思いますし、非常に価格帯の低い商品での話ですが、
要するに
「迷ったけど、食べたい味に二倍もの価格を払った。」

という消費プロセスを見ることが出来ました。

当たり前といえばそうなのですが、
同じような商品でも、

例えば、
カツ丼なら、通常のものは500円だけど、
卵が高級なバージョンは600円とか、

ケーキなら、通常のは300円だけど、
産地直送の取れ立てフルーツをのせたバージョンは450円。

という形で同じ商品であっても少し工夫をすることで、
顧客単価を上げることもできるなと改めて感じました。


■ おばあちゃんがめっちゃ花を買う

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買い物かごに小さい花束をいれているおばあちゃんがかなり多いんです。

自分の物差しではかると、
花なんて何につかうんだ?という思考になりますが、
恐らく、高齢者は恐らく家の居間や玄関にお花を飾ったり、
仏壇や神棚などにお花を飾ったりすることが多いのでしょう。

ということは、
地域密着の花屋さんであれば、
定期的に自宅にお花を届けてあげるサービス
やったほうがいいのかもしれないですし、

ネットショップの花屋であっても、
リーチの入り口を、DMやチラシにして電話やFAX注文に持ち込むという。
アナログな手法でお客さんを集めれば定期購入の顧客を増やせるかもしれません。

特にwebマーケティングをやっていると、
アクセス解析データだったり、ネットリサーチの統計情報をだったり、
机の上で数字と睨めっこしがちですが、
こういった実際の消費シーンなどに目を向けて観察してみると、
アイディアの種や発見を得られたりすると感じました。


■おばあちゃんがカップラーメン3つ買っている

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おばあちゃんがカップラーメンを3つもカゴに入れていました、
しかもカレー味。

家族のために買ったのかもしれないですが、
おばあちゃんが3つカレーヌードル買うイメージはありますか?

イメージだけで考えたり、
ネットでアクセス解析や統計データをみると、
シニア層はカップラーメンは食べない
という結論をしてしまうのかもしれないですが、

実はシニア層は、コンビニではカップラーメンを買わないが、
スーパーではカップラーメンを買っていて普通に食べる人も結構多いのである。
という結論に、
もしかしたらなるかもしれない。

というかそもそも、
カップラーメンというと若い世代の食べ物のようなイメージが強いですが、
カップラーメンやチキンラーメンの歴史は50年以上あって、
実は今のシニア層と一緒に育ってきたようなサービスということもいえます。

シニア層向けを強調したカップラーメンなんていうのも、
あっても良いのかもしれない。(知らないけど)

以上です。

ネットビジネスは本当に競争が激しくなっているシーンも多く、
またマーケティングに当たって、どうしてもデータから考えるという思考になりがちですが、

普段とは違う切り口で考えて、
グーグルのキーワードツールに検索回数として現れないけど自社の商品に興味がある層、
アクセス解析にデータとして現れないけど自社のお客さんになりうる層、
へのリーチをしていく必要・余地があるのかということも重要だなと感じました。

★まとめ

スーパーをうろうろして、他人の買い物かごをのぞいていると発見がある。

ラビットSEO(http://rabbitseo.net/
鶴谷智洋

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プロフィール

鶴谷智洋

鶴谷智洋

ラビットSEOというコンテンツSEO事務所をやっています。前職は、e-まちタウン株式会社で自社ポータルのwebマーケティング、法人向けSEO事業等やっていました。Web上で紹介、リンクしたくなる良いコンテンツとは、というのを研究中です。アプリマーケティング研究所というアプリのマーケティングブログも運営中。

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