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» 2013年5月 9日 更新

グーグル検索で読み解くユーザー心理 日本人はまだ本気だしてないだけ。"日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。"より

日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。
という面白いタイトルの本を読みましたので紹介したいと思います。

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著者の太田さんが世界一周(実に50カ国以上)をまわった経験から、
世界の広さを教えてくれる本。

ご存知の方も多いかもしれないが、
太田さんは大学などに設置されているタダで使えるコピー機(裏面に広告が印刷される)、
タダコピの創業者でもある。

本書で印象的だった部分を、
いくつか紹介したいと思います。

■日本は世界から見るともったいない?

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日本がまだまだ世界で活躍でいていないというのはよく言われる話だが、
象徴的なエピソードが紹介されています。

中東アブダビで原子炉を建設するコンペがあり、
その案件を落札したのは韓国企業だった。

驚くべきは、その韓国企業は原子炉をつくる技術がなかったので、
コアになる「原子炉をつくる」という部分を、日本に外注した。
※韓国企業には原子炉運用経験はあっても、原子炉をつくる技術はなかった。

日本企業は韓国企業よりも技術力が勝っていたにも関わらず、
というよりも、技術的には根本的に勝負が決まっていたにも関わらず、
その状況でコンペに敗れたのである。

なぜならコンペでの、提案力、企画営業力、
交渉力などの総合力で劣っていたから。

もちろん「この日本企業がダメだったから。」とか「この韓国企業の提案力がずば抜けていた」
というだけの話なのかもしれないが、
けっこう普通に考えたら残念な話だと思います。
(技術力では、90対80ではなく、
100対10くらいの差がついているような状況)

よく言われている通り、
要するに、日本は技術力で勝っているけど、ビジネスで負けている、
ということが世界の至る所で起きているよ。
という事実を象徴するエピソードに感じました。


■世界で活躍する日本人の紹介

世界で活躍するには、
元々すごく優秀でないと活躍できないわけではない。

・高卒フリーターの状況で渡米し、アメリカでコンサルタントになった人
・アフリカルワンダに渡り、国家大臣にプロジェクトを提案し実現した人

などなど、
ごくごく普通の日本人が海外にわたって活躍されている事例が、
インタビュー形式で紹介されています。

エリートだからというところではなくて、
彼らは失敗を恐れずに行動した結果、海外で活躍しています。

なかなか普段日本人の中で暮らしていると、遠い話のように感じますが、
こういった生の声を見ていると、やってみればいいんだと思わされます。


■世界に出るにはどうすればいいのか?

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この本の良いところは、
さあ世界に飛び出そう!で終わらずに、
具体的に「じゃあどういう方法があるのか?」
というのを現実的に提示しているところです。

例えば、
駐在員、現地採用、海外インターンなどの項目別に、
どのような手順で進むべきか、給与待遇はどうなのか、
メリットとデメリットは?など具体的に丁寧に書かれています。

国ごとの治安・食事・医療についてなどの著者の見解なども述べられていますので、
本当にこのまま、どこの国にどうやって行こうか、
というところまで検討できる内容です。

実際に世界中の国々に、行ったことがある太田さんだからこそ、
説得力のある内容に仕上がっているように感じました。


■まとめ

今後、日本の人口はどんどん縮小していきます、
だからこそ、海外に目を向けて挑戦していかないと、
ますます日本経済は縮小してしまいます。

最近はクラウドソーシングなどでも、
WEBページや、アイコンなどを海外のデザイナーに発注すると
めちゃくちゃ安くて良いモノがあがってくる時代です。
(法人→個人→海外と、安いほうに仕事が流れていきつつある)

これまで日本は、地理と特に言語の壁に守られてきましたが、
世界はフラットに近づき、真の実力で勝負しないといけない時代に、
ますますなってくると思います。

遠い未来では、国や民族の境界線があいまいになり、
日本は世界の金持ちが多く住む物価の高い地域、アフリカは所得の低い日本人が移住する地域、
なんてことになっている可能性だって0ではないと思います。

私はこの本を読んでみて、
日本人がダメだとか優秀じゃないっていうことは決してなくて、
挑戦している日本人がまだまだ少ないという状況が、根本にあるのかなあと感じました。
日本人は本気だせば、もっともっと世界で注目されていくとおもいます。

世界に興味がある人も、実はあんまり興味がない人も、
とても楽しめる内容になっていると思いますので、
ぜひ気が向いたら本書を手に取っていただきたいなと思います。

(※amazonにとびます)

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鶴谷智洋

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プロフィール

鶴谷智洋

鶴谷智洋

ラビットSEOというコンテンツSEO事務所をやっています。前職は、e-まちタウン株式会社で自社ポータルのwebマーケティング、法人向けSEO事業等やっていました。Web上で紹介、リンクしたくなる良いコンテンツとは、というのを研究中です。アプリマーケティング研究所というアプリのマーケティングブログも運営中。

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