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» 2012年10月26日 更新

現場エンジニアがみるインターネット広告 RTBプロトコルをSSPとDSPが工夫すればRTBの未来は変わる

OpenRTBというRTBの標準プロトコルがあります。このOpenRTBに沿って各社、RTBを実現しているわけですが、あくまでもこのプロトコルはガイドラインです。

RTBプロトコルの仕組みは、DSPが用意するビッドリクエストのエンドポイントURLに、あらかじめそのSSPとそのDSPで取り決めておいたフォーマットのJSONデータを付与してHTTPリクエスト/レスポンスする、というものです。このプロトコルは必ずしもOpenRTBに準拠しなければいけないというものではありません。

RTBプロトコルの基本ルールはシンプルに言うと、あらかじめSSPとDSPがマスタをシェアしているモデルのデータをやりとりする、というものです。RTBプロトコルはプロトコルなので、当事者同士が理解できるフォーマットであればOKです。

つまり当事者間で合意が形成できていればカスタマイズ自由です。これは本来、独自でがりがりカスタマイズしてね、と言わんばかりの技術ともいえます。この分野、まさに「工夫」が世界で一番得意な日本のエンジニアリングの出番なのではないかと思います。

DoubleClick Ad ExchangeやOpenX Marketでは調整が難しいものの、国産のSSPと国産のDSPであれば、このガイドラインをもとにRTBプロトコルをいくらでも工夫できます。

今現在もすでに独自のフィールドをビッドリクエストに付与して取引をより効率よく、より効果的にする取り組みをしている事業者もあります。SSPとDSPの両事業者が顔をあわせてディスカッションするなかで、より高く、かつより精緻にインプレッションを取引するアイディアが生まれるのではないでしょうか。

直近では、レコメンデーションバナーなど4thパーティの充実ぐあいや、リスティング入札などの統合コンソールの提供をDSPの主な差別化としていますが、プロトコルそのものに手を加えていくということに目が向きはじめる時期に差し掛かってきました。

各RTBコネクションで工夫がいたるところに施されるとなれば、「つないでるDSPが同じなんだからどこのSSPを使っても一緒でしょ?」ですとか、「つないでるSSPが同じなんだからどこのDSPを使っても一緒でしょ?」といったことにはなりません。

RTBは「つないで終わり」から「つないでからが工夫勝負」といった差別化のシフトが、これからのRTB事業者たちの戦略であり進化の道だと思います。

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プロフィール

上野武史

上野武史

株式会社スケールアウトで広告配信システム開発のプロダクトマネジメントを担当。インターネット広告各社のキーマンが集まるFacebookグループ、あきばラボを運営。

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