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» 2014年10月 6日 更新

以上、SEOの現場からお伝えしました。 ちょっと待て!そのキーワード、検索結果は確認した?

「キーワードに対応するコンテンツがなければ上位表示は難しい」これはSEOの基本中の基本となる考え方ですが、これは「キーワードを含んだ記事を書けば上位表示できる」ということではありません。検索エンジンのことを理解する鍵は、検索結果のなかにあります。

さあコンテンツを用意するぞ!・・・の前に

例えばあなたがライフハック系のメディアを作っていたとしましょう。

最近話題の「LINE乗っ取り」の被害を未然に防いだり、乗っ取られた時にどうすべきか?という記事を書こうと決めたとして、どのようなキーワードで上位表示を狙っていくべきでしょうか?

「LINE乗っ取り 対処」に対応するべきか?

「LINE乗っ取り 対策」に対応するべきか?

こんな選択肢が出てくるかもしれません。パッと見た感じでは、そこまでキーワードが指す意味としては変わらないような気もします。ちなみにGoogle Adwordsキーワードプランナーで月間平均検索ボリュームをみてみると、この記事を書いている時点では、それぞれ

「LINE乗っ取り 対処」が5400回/月

「LINE乗っ取り 対策」が2400回/月

Googleで検索されていることになっています。これだけを見ていると、「LINE乗っ取り 対処」に対応するよう、「対処」というキーワードを含んだタイトルを設定していったほうが良さそう。

その前に、これらのキーワードで実際の検索結果を見てみましょう。(※10月5日時点の検索結果です)

検索結果を見てみよう

「LINE乗っ取り 対処」

 LINE乗っ取り 対処   Google 検索.png

「LINE乗っ取り 対策」

 LINE乗っ取り 対策   Google 検索.png

話題になっていることもあり、両者ともLINEが乗っ取られた際の「おもしろ撃退法」のような記事が多く見られるようですが、よくよく見てみるとそれぞれ出てきている記事に微妙に特徴の違いがあるように見えます。

前者の「LINE乗っ取り 対処」では乗っ取られたあとにどうするべきかという事後対処法、後者の「LINE乗っ取り 対策」では流行するLINE乗っ取りに対するセキュリティ面を含めた事前の対策、というコンテンツの違いがあるようです。

こうしてみると、もしあなたが書こうとしている記事が乗っ取りの事前対策に重きを置いたものであれば「対策」を含むキーワードに適していて、乗っ取られた後の対処に重きをおいているのであれば「対処」のキーワードに適している、といえそうです。

もちろん、この程度の差異であれば両方のキーワードに対応することも可能かとは思いますが、記事の内容、見せ方によってはどちらに有利になるかが変わってくるであろうことが予想できます。
 

そのキーワードを検索エンジンがどう解釈しているか?を理解する

検索エンジンは常に「いかにして多くのユーザーに最適な検索結果を返すか」をひたすらに追求していて、キーワードによって上位表示させるページを変えています。SEOを実施する側からすれば、より効果的なキーワード対策を行うために「検索エンジンがそのキーワードをどう解釈しているか」を知る必要があります。

例えばQDF(Query Deserves Freshness)と呼ばれるアルゴリズムがあります。これは、新しい情報が求められていると思われるキーワードに関して、最新の情報を優先して表示しようとする仕組みです。例えば同じ山に関する検索キーワードでも、10月5日現在「御嶽山」「高尾山」ではまるで異なる検索結果が得られます。

「御嶽山」

御嶽山   Google 検索.png

噴火が大きな話題を呼んでいるため、噴火関連のニュースや記事が優先して表示されるようになっています。

「高尾山」

高尾山   Google 検索.png

一方こちらでは通常のハイキングコース、観光案内が主に表示されるようになっています。

検索されるタイミングによっても、ユーザーが求める情報というのは変わります。QDFは、「その瞬間に最も適切なもの」を提示するために特定のキーワードにおいて一時的に新しい情報を優先表示する工夫を行うアルゴリズムです。

この他にも、ユーザーの位置情報や検索履歴を元に検索結果をパーソナライズしたり、検索意図の曖昧なキーワードではより幅広いニュアンスを含んだ検索結果を返すなどの現象が見て取れます。

とりあえずキーワードを含んだ記事を作る、で満足してはいけない

どのような検索結果が現れるかというのは、そのキーワードでユーザーはどのような情報を欲しがっているか(正確には検索エンジンがそれをどう解釈しているか)と、その検索にまつわるどんなコンテンツがどのくらいあり、それがどう評価されているか、によって変わります。

想像していただければ分かるかと思いますが、非常にクオリティの高いコンテンツが沢山存在している検索キーワードと、検索キーワードにマッチしたコンテンツが全く存在しないキーワードでは、後者のほうが圧倒的に上位表示しやすくなります。

もちろん単にコンテンツの分量やクオリティだけで検索順位が決まるわけではありませんが、単純に「このキーワードで上位表示したいからこの記事を書こう」と思って普通にコンテンツを制作する、というだけでは思った通りの成果は得られないかもしれないということはイメージいただけるかと思います。

わかりやすくするため記事を書くということにフォーカスして話をしてきましたが、これはブログメディア型のサイトだけでなく、ECサイトや求人サイトなどあらゆるサイトに同じことが言えます。

大前提は、「検索ユーザーを意識してコンテンツを用意すること」

このように書いてくるとやや小難しい話に聞こえるかも知れませんが、結局のところは特別なことは言っていなくて、重要なのは「そのキーワードで検索したユーザーが、あなたのコンテンツで満足することができるかどうか」という話です。明らかに同じテーマで優れたコンテンツがあるのに、同じ切り口でその劣化版を作ったとしても検索した人は満足できないでしょう。それを、検索エンジンは判断しようとしているのです。

であれば、より専門的なコンテンツ/より情報量豊富なコンテンツ/よりまとまったコンテンツ/より読みやすいコンテンツ・・・などなどを作れるよう工夫するか、またはコンテンツの切り口を変えて違うキーワードへの回答になるようにするなどの工夫をする、といった発想は自然と出てくるものかと思います。

まず検索することから始めよう

SEOを行う方には、ぜひまず対策しようと思ったキーワードで検索してみることをお勧めします。注意深く見てみれば、恐らく思った以上の発見があるはずです。

楽勝だと思っていたキーワードが実はとても競合性が高くなっていたりするかもしれませんし、思わぬ同音異義語が存在するかもしれません。

なにより検索エンジンがあらゆる判断を下した上で結論として出しているものが、検索結果なのです。

まずは沢山検索をしてみて「そのキーワードを検索エンジンがどう解釈しているか」「競合がどう評価されているのか」を把握することで、より効果的なSEOができるようになるでしょう。

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ヴォラーレ株式会社 SEO HACKS

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コラム著者:
實川節朗(ジツカワモトホ)
伊佐敷一裕(イサシキカズヒロ)

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