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» 2015年1月29日 更新

以上、SEOの現場からお伝えしました。 コンテンツの流通が、SEOのカギとなる

今回もヴォラーレ株式会社 コンサルタントの伊佐敷(イサシキ)がお届けします

人工リンクによるSEOが厳しくなりつつある今、「これからのSEOはコンテンツの時代だ!」なんて声が叫ばれることが多くなっています。その声を受けて、「なるほど『コンテンツSEO』をやらないといけないのか・・・とりあえず色々やってみようかな」と考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

しかし、世の中で行われている「コンテンツSEO」の中には、「良さそうなコンテンツを頑張って量産いるが、何故か成果に結びつかない・・・」というケースも多いようです。その原因は大きく下記の2つに分類できます。

  • コンテンツの内容・品質に問題がある
  • コンテンツの内容・品質には問題ないのだが、コンテンツの露出・流通で失敗している

特に、後者の「コンテンツの露出・流通」面のノウハウはまだネット上にある情報も少なく、意識されていないことも多い印象があります。

というわけで今回は、「いかにコンテンツを流通させるか」という視点での解説を行います。

SEOにおいて被リンクはいままでもこれからも極めて重要

前提として確認しておきたいのが、SEOにおける被リンクの重要性についてです。

近年は、かつて広く行われていた人工的な被リンクによるSEOが厳しく取り締まられるようになってきています。その状況を受けて、「被リンクによるSEOは終わった!」という話題もちらほら出たりしています。

しかし、それは正確ではありません。被リンクは依然として、検索エンジンがWebサイトを評価する為の最重要指標の1つとして扱われています。これはGoogleも認める事実です。

参考: バックリンク評価なしの検索結果をGoogleは作っているか? | 海外SEO情報ブログ

「被リンクによるSEOは終わった!」というのはあくまでも「『SEOを目的とした人工的な被リンクによるSEO』が難しくなった」ということであり、被リンクの重要性は今後も変わらないと考えられます。

「これからのSEOはコンテンツが重要」ということは間違いありませんが、より正確に言うと、「コンテンツと被リンクの両方を資産として蓄積していく」ことが重要なのです。

コンテンツでリンクを集めるSEO

したがって、SEOで大きな成果を得るためには、良いコンテンツを作るだけで満足せず、そこにどうやってリンクを集めていくか?ということを考えていく必要があります。

1つには、下記のような「リンクしたくなるコンテンツ」を意識して作成することが重要です。

  • 参考文献や引用元として利用される、専門性・信頼性が高く情報量が豊富なコンテンツ
  • 多くの人が興味を持ち、共感したり、他人に紹介したいと思えるコンテンツ
  • 時事ネタや、コメントしたくさせるような物議を醸すコンテンツ 等が挙げられます。

こういった「リンクしたくなるコンテンツ」の作り方ついては、下記の記事を参考にしてみてください。

被リンクを見よう!リンクを買わずに「集める」SEOに取り組む方法 | 株式会社LIG
被リンク構築における優先的選択を勝ち取る | SEO 検索エンジン最適化
【保存版】ホワイトハット流リンク構築のための6つのヒント【2014年】 | SEO Scene 名古屋SEOコンサルタント
そもそも論で考えよう! SEOを強化する コンテンツマーケティング 2015


※↑こういったリンクが、 まさしく「参考文献や引用元として利用される、専門性・信頼性が高く情報量が豊富なコンテンツ」へのリンクと言えます。

コンテンツは、見てもらわなければ意味が無い

しかし、これまで述べたようなことに気をつけてコンテンツを作成しても、そこで満足してしまっては、次のような結果に終わってしまうかもしれません。

「よし、上出来!このコンテンツはリンクされるに違いない!公開!あとは待つのみ。」

(2週間後)

「どうなったかな・・・あれ・・・全然リンクされて無いっぽい・・・(※)って言うかほとんど誰も見てないみたい・・・検索順位も上がってない・・・」

(※被リンク状況は、ウェブマスターツールやAhrefs等のツールを使って確認することができます。)

上記のように、リンクされやすいコンテンツを作成したとしても、誰にも見てもらえなければ、結局被リンクを受けるチャンスも無く、大きな成果につながることはありません。特に、膨大なコンテンツがあふれ、コンテンツが埋もれやすい状況にある現在のネットにおいては、如何にコンテンツを露出させるか、ということを考える必要があるのです。

逆に言うと、コンテンツを多くの人に見てもらえるようになれば、リンク・シェアされる確率が高くなる→ソーシャルメディアやまとめサイト、検索結果上で見つけられやすくなる→さらに見てもらいやすくなる→・・・ という良循環を生み出すきっかけとなります。

コンテンツの流通経路を考える

コンテンツを多くの人に見てもらえるようにするためには、その流通経路を確保することが望まれます。流通と言っても、簡単に言ってしまえば「誰かがコンテンツを見る→それをまた別の誰かに紹介する」の繰り返しです。

ただし現在のインターネットにおいては、その繰り返しを生み出す為の様々な仕組みが存在します。その詳細を下記に述べていきたいと思います。

最初の露出

新規コンテンツが一番最初に露出する経路は重要です。一番最初に誰かに見てもらわなければ、その先紹介されることもありませんし、そもそもサイト運営者がコントロール出来るのは基本的にこの箇所のみです。

具体的に新しいコンテンツを最初に露出させる手段としては、下記のようなことが挙げられます。

  • 自分のソーシャルメディアやブログ等で告知する
  • 知人のソーシャルメディアでの告知を頼む
  • 既に自サイトに来てくれているユーザーをサイト内で誘導する
  • 誰かにに直接メールマガジン等で告知する
  • プレスリリースや広告を配信する
  • 検索エンジンにインデックスされ、検索結果の上位に表示されるのを待つ

特にここで触れたいのは、広告費や改修費をかけること無く手軽に行うことができ、かつ大きなポテンシャルがあるソーシャルメディアの活用についてです。

ソーシャルメディアを活用する

FacebookやTwitter、はてなブックマーク等のソーシャルメディアは、コンテンツを流通させる上で大きなポテンシャルを秘めています。自分のアカウントや企業の公式アカウントでの告知を行ったり、関係者や知人・友人にも協力してもらい、それぞれのアカウントから告知してもらうことで、最初の露出面を大きく広げることが出来ます。

更にソーシャルメディアの大きな強みとして、コミュニケーションが展開される場であることが挙げられます。コンテンツに最初に共感・関心を抱いた人がすぐに他の人々に共有してコミュニケーションを展開し、それがさらなる共感・関心を生み、拡散していく可能性があるのがソーシャルメディアなのです。

FacebookとTwitter

2015年現在、数あるソーシャルメディアの中でも極めて大きな拡散力を持つのが、FacebookとTwitterです。Facebookは実名性であり、それが故に「感動する良い話」「役に立つ話」「真面目な話」等が拡散される傾向があります。

一方、Twitterは基本的に匿名性であり、発言に対する責任やハードルが低いが故に、多少品が無い話や物議を醸す話題なども拡散されやすい傾向があります。 その意味で、Twitterの方が拡散性としては優れていると言えます。

参考:真実のソーシャルメディア運用 | 沈黙のWebマーケティング

ソーシャルボタンを設置する

また、ソーシャルメディアの恩恵を受けやすくするために、コンテンツにはソーシャルボタンを設置しておきましょう。ソーシャルボタンとは、Facebookの「いいね!」や「シェア」、Twitterの「ツイート」など、ウェブサイト上から直接ソーシャルメディアへの情報の入出力が出来るボタンです。このページにも存在する、下図のようなものです。

ソーシャルボタン

尚、ソーシャルボタンは最初に目に入るファーストビュー上と、コンテンツを見終わった時に目に入る、コンテンツの下部の少なくとも2箇所には設置しておくことがおすすめです。

また、どのようなソーシャルボタンを設置すべきかはそれぞれのコンテンツに依存します。少なくともFacebookの「いいね!」Twitterの「ツイート」ボタンは設置しておくことをおすすめしますが、それ以外に何を設置するかは、それぞれのコンテンツの特徴やターゲット等の考慮して決めましょう。

参考:SNS色々ありすぎ!各ソーシャルボタンの特徴を簡潔にまとめてみた | 株式会社LIG

ソーシャルメディアの被リンク効果

FacebookやTwitter、Google+などの主要ソーシャルメディアからの発リンクは、基本的にnofollowが設定されている為、直接のSEO効果はありません。ただし、Twitterに関しては、TwilogなどのTwitterAPIサービスからのリンクにはnofollowが無い為、そちらにリンクを載せたツイートが表示された場合、間接的なリンク効果の期待はできます。しかし、あくまでもソーシャルメディアはコンテンツの流通経路であり、被リンクの直接獲得の場として考えるべきものでは無いでしょう。

2次的な露出の拡大

ソーシャルメディアで告知されたコンテンツがシェアやツイートされることにより、コンテンツが更に露出し、流通していきます。

また、コンテンツが流通していくと、次のような恩恵を得る機会も増えていきます。

  • はてなブックマークでブックマークされる
  • まとめサイト・ブログ等でまとめられる

はてなブックマーク

はてなブックマークは、ユーザーが気に入ったWebページや保存しておきたいWebページををオンライン上でブックマークすることができるサービスです。 短時間に多くのブックマークを得ることができると、そのページは「人気のエントリ」として扱われ、大きな露出効果を得ることができる特徴があります。

更に、はてなブックマークにおけるブックマークは、それが被リンクとして評価されるため、直接のSEO効果も期待できます。

※尚、自分で複数のアカウントを作って自作自演のブックマークを行ったり、同じIPアドレスから複数ブックマークを行うと、スパム認定されてしまう恐れがあります。 社内のネットワーク等を通してブックマークを行う際は、特に注意しましょう。

まとめサイト・ブログでまとめられる

NAVERまとめ等の大規模なまとめサイトの他にも、業界毎のまとめブログやキュレーションメディア等、世の中には様々なまとめ媒体が存在します。コンテンツが流通すればするほどこのような媒体にまとめられるチャンスは高まり、そして一度そういった媒体にまとめられれば、そこで更なる露出拡大が期待できます。

自社の業界に関係する、影響力が大きいまとめ媒体に当たるものはどこかチェックしておくと良いでしょう。そういった媒体にまとめられることを意識してコンテンツを展開していくことも、戦略の1つと言えるでしょう。

もちろん、こういったサイトにまとめられる過程でリンクされれば、nofollowが設定されていない限りはSEO資産として蓄積されます。

コンテンツが流通することで、被リンクの獲得機会が増える

このようにソーシャルメディア上で拡散する・まとめサイトにまとめられる・ブログで紹介されるなどコンテンツが流通し、多くの人の目に触れることで、リンクを獲得するチャンスも増えていきます。 nofollowの属性が設定されていないリンクによる流通経路ならば、その経路そのものがSEO資産としてのリンクになります。

そしてリンク資産が蓄積されることでSEOの優位性を獲得し、検索結果を通じて継続的に人に見てもらえる可能性が高くなり、また好循環につながっていきます。

まとめ

ここまで述べてきたことをまとめると、次のようになります。

  • SEOにおいて被リンクは依然として重要な評価指標
  • コンテンツに被リンクを集める取り組みが出来ると強い
  • しかしコンテンツを見てもらえなければリンクはされないし、意味はない
  • その為には、ソーシャルメディア等を活用して、コンテンツを流通させていくことが重要

コンテンツの流通は、中々思ったようにいかないことも多いです。特に、大規模な拡散(いわゆる「バズ」)等は狙ってもそう簡単に起こせるものではありません。

ただしそういった拡散が起きなかったとしても、一人でも多くの人にコンテンツを見てもらうことができ、1件でもリンクがもらえたならば、それは資産となります。そういった資産を継続的に積み重ねていくことが、成果を上げる上で最も重要なことだと言えるでしょう。

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■著者プロフイール

伊佐敷 一裕 (イサシキ カズヒロ)
ヴォラーレ株式会社 Webコンサルティング事業部 コンサルタント

東京大学在学中からインターンとしてヴォラーレに参画し、その後新卒入社。 SEO・ユーザビリティ改善のコンサルティングに従事。

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プロフィール

ヴォラーレ株式会社 SEO HACKS

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ヴォラーレ株式会社
コラム著者:
實川節朗(ジツカワモトホ)
伊佐敷一裕(イサシキカズヒロ)

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