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» 2012年10月30日 更新

リード研究所 blog ad:techtokyo 2012で、高広伯彦さんの『インバウンドマーケティングとは?』セッションを見てきた

今日から東京国際フォーラムで開催されているアドテクのお祭り、ad:techtokyo 2012。米Facebook 取締役 Mark D'Arcy氏の基調講演に始まり、大きな会場のあちこちで講演や展示が展開されています。僕は夕方から顔を出して、ルグランルームで行われた高広伯彦さんの『インバウンドマーケティングとは?』セッションを見てきたので、その模様をメモしておきます。

今回は株式会社マーケティングエンジンの共同創業者としての講演ということで、45分間のセッション内容はインバウンドマーケティングのコンセプトと、その実装ツールとしてのHubSpotの紹介がメインでした。

インバウンドマーケティングとは?

"インバウンドマーケティング"という言葉は、日本ではここ1~2年でバズワードのように広がっていますが、その考え方や手法は決して目新しいものではないと高広さんは言います。マーケティングの歴史を遡り、インバウンドマーケティング・コンセプトの先祖として高広さんが紹介したのは、セス・ゴーディンの『Permission Marketing』(1999年刊行)。ゴーディン氏が同著の中で"Interruption Marketing"(土足マーケティング)と名付けた一方向的な広告手法=アウトバウンドマーケティングであり、そのオルタナティブとしてのパーミションマーケティング概念(顧客からの受容に基づく双方向コミュニケーション)がブログ・検索エンジン・ソーシャルネットワークといった現代のテクノロジーで開花したものが、インバウンドマーケティングというわけです。

高広さんはパーミションマーケティングに加えてGoogleが2000年に開始したGoogle AdWordsの考え方(it all starts with users~ユーザーの支持率によって掲載順位が決まる仕組み)や、Facebookのミッション(make the world more open and connected)などを挙げ、ユーザー視点・ユーザー間の繋がりが重視される流れの上にインバウンドマーケティングがあることを強調していました。このような文脈を知ると、インバウンドマーケティングが一過性のキーワードではなく、インターネットネイティブなコミュニケーションの方法論であることがわかりますね。

インバウンドマーケティングに至る流れ

またインバウンドマーケティングの核となる「コンテンツ」についても、高広さんならではの知見を聞くことができました。例えば、サーチエンジンで検索してもQ&Aサイトしか出てこないキーワードがありますが、本来その分野のプロが充実したコンテンツを公開していれば、もっとユーザーに役立つ情報が見つかるはずではないかと。確かにインバウンドマーケティングの潜在市場は、相当大きいように思われます(とはいえインバウンドの引力となるプレミアムなコンテンツを作ることが難しいわけですが、そのあたりはマーケティングエンジンさんのコンサルティング領域になるようです)。

ほかにもHubSpotの画面デモや、HubSpotを日本に持ってきた経緯など面白い話が多かったのですが、お腹も空いてきましたので、今日のところはこのあたりで!



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プロフィール

小柴豊

小柴豊

調査会社を振り出しに、出版社、ソフトウェアベンダを経て、2000年に@IT参加。現在はアイティメディアでリサーチやリードジェネレーションのサービス企画などを担当。

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