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» 2012年10月10日 更新

リード研究所 blog #1 リード研究所宣言

 社会人になって最初に手がけた仕事ってのは、良かれ悪しかれ、記憶に残るものじゃないだろうか?

 今から20数年前 ――。

 神田の調査会社に入社した私は、人事データベース(DB)のメンテナンス担当として、社会に歩みだした。当時、会社は官公庁分野の人事DBを立ち上げており、私は分厚い調査票を抱え、上司・先輩について霞が関を回った。

 宮内庁では庁舎に漂う歴史の重みに身震いし、防衛庁(当時)ではトレーニングあがりの担当者のジャージ姿に親しみを感じるといった具合に、知らない世界を見学する刺激に満ちた日々だった。

 そんなある日。某省でチェック済みデータを受け取った帰り際に、その担当者はボヤくように言った。

 "あんた達みたいな名簿屋が多くて困ってるんだよ。こっちは忙しいのに"

 その言の葉は観光気分で省庁回りをしていた私の胸に突き刺さり、仕事が変わって長い年月を経た今でも、まだ肋骨の隙間にひっかかっている。

 そして2010年、私はアイティメディアでリードジェネレーションの仕事をすることになった。ホワイトペーパーのダウンロードと引き換えに、個人情報を提供するビジネスモデル。パーミションを取っているとはいえ、企業からの電話に嫌悪感を示す声も耳に入る。

 めぐりめぐって、私はまた名簿屋と呼ばれるのか?

 しかし、業界ニュースのキュレーションを始め、BtoBマーケティング関係者の話を聞くうちに、少しずつ光が見えてきた。

 最適な人に、最適な情報を、最適なタイミングで届けることができれば、我々は売り手/買い手双方の役に立つ媒介者(メディア)になることができる。相手かまわず、興味ない情報を、のべつまくなし送りまくれば、我々はスパム機能を持つ名簿屋にすぎない。

 ではどうやって最適な人に、最適な情報を、最適なタイミングで届けることができるのか? 幸いにも20年前の情報システムでは不可能だったことが、今は続々と可能になっている。API経由のリアルタイム名寄せ、行動履歴によるスコアリング、シナリオベースの自動メール配信などなど。

 テクノロジーの力と、人の心をうごかすコンテンツの力をあわせて、社会に役立つリードジェネレーションメディアになりたい。そのための試行錯誤をするのが、リード研究所というわけです。少年探偵団みたいなバーチャル組織だから、あなたも今日からリード研究員になれる。

 そして俺たちは、名簿屋じゃない。

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プロフィール

小柴豊

小柴豊

調査会社を振り出しに、出版社、ソフトウェアベンダを経て、2000年に@IT参加。現在はアイティメディアでリサーチやリードジェネレーションのサービス企画などを担当。

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