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» 2013年6月 5日 更新

リード研究所 blog 米Salesforce.com、ExactTargetを買収。関係各社の反応は?

いまから約半年前の2012年12月20日、OracleによるEloqua買収が発表され、IT/マーケティング業界で大きな話題となりました。当時もっとも注目された点は「Salesforce.com(SFDC)が次にどう動くのか?」もっとストレートに表現すると「どの会社を買収するのか?」でしたが、2013年6月4日にその答えが出ました。SFDCが買収したのは、米ExactTargetでした。

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SFDCはプレスリリースの中で"ExactTargetの買収は、Salesforce Marketing Cloud の成長とリーダーシップを加速するだろう。ExactTargetのマーケティング・オートメーションおよびキャンペーン管理機能と、salesforce.comのソーシャル・マーケティング・ソリューション(Radian6によるリスニング、Buddy Mediaによるコンテンツ管理、Social.comによるソーシャル広告)の組み合わせは、CMOのためのマーケティング・プラットフォームになるだろう"として、ExactTargetがSFDCのマーケティング・クラウドに組み込まれる意義を説明しています。


ではこの買収、マーケティング業界でどのように受けとめられているでしょうか?
以下、USのメディア・コンサルタント・同業他社から発せられたコメントをまとめてみましょう。

まずBtoBマーケティングの専門メディア米DemandGen Reportは、"この動きは、業界ウォッチャーにとってちょっとしたサプライズだ。最近IPOを成功させたMarketoが、SFDCにとって魅力的な買収ターゲットと思われていた"と述べています。確かに、Eloquaの次といえばMarketoを思い浮かべますよね。

次にコンサルティング企業SiriusDecisionsは、製品機能的な観点から"ExactTargetは元来Eメールマーケティング・ソリューションの提供社だが、SFDCはEメールマーケティングの拡張に$2.5 billion投資するわけではない。プレスリリースで強調されているマーケティング・オートメーションはExactTargetが2012年10月に買収したPardotの機能であり、PardotこそがSFDCマーケティングクラウドが提供するバリュー・プロポジションの鍵となるだろう"と見ています。

同業他社の反応として、Marketoの Phil Fernandez CEOは"ぶっちゃけ、Eメールマーケティングとモダンで完璧なマーケティング・プラットフォームを同一視するのは、市場を誤解していると思うよ"(Frankly, we think equating email marketing with a modern and complete marketing platform is a misunderstanding of where the market is going.)と先制パンチを入れたうえで、"MarketoはSFDC自身の顧客からベストなマーケティング・ソリューションだと評価されている"として、今後も変わらぬ顧客サポートを約束しています。

またセールス&マーケティング関連で著名なブログ「the funnelholic」でも、HubspotのMike Volpeはじめ様々な関係者のコメントを紹介しています。

発表まもなくこれだけ多くの反応が表面化するということ自体、今回の買収が大きな影響力を持つことを表していますね。Oracle-EloquaとSFDC-ExactTarget/Pardotでは機能や顧客層が異なるとはいえ、これで世界に2つの大きなマーケティング・クラウドが存在することになります。両プラットフォームの行方と同時に、SFDCがこれまで培ってきたパートナー・エコシステムにどのような影響があるのか、気になるところです。6月17日には国内でAppExchange カンファレンスも開催されますが、SFDCからパートナー企業へ、どのようなメッセージが発せられるのでしょうか。

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プロフィール

小柴豊

小柴豊

調査会社を振り出しに、出版社、ソフトウェアベンダを経て、2000年に@IT参加。現在はアイティメディアでリサーチやリードジェネレーションのサービス企画などを担当。

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