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» 2014年11月28日 更新

ウィルゲート吉岡の「コンテンツマーケティング情報局」 【事例公開】季節ネタを取り入れたブログ記事作成によるコンテンツマーケティング実績

弊社のプロモーションチームが運営しているブログで、
様々なプロモーションやサイト改善施策を行った過程から結果までを公開していくという取り組みを始めました。
今回はその記事をご紹介していきます。

 

ネットでたくさんの情報が発信されている現在では、
Webプロモーション施策の成功事例が記事になっているのは、たくさん見ることができます。

 

しかしながら、そんな成功事例を真似てみても自社では上手くいかないということも多く、華々しい成功を収めるのなんてやったことの数パーセントというのが現実です。
そういった中で弊社のリアルな事例は、多くのWebに関わる方にとって参考になるのではないかと感じています。

 

マーケター通信をご覧の皆様にも、Webプロモーションに取り組む1企業のリアルを感じていただければ幸いです。

 

この記事は、「季節ネタを取り入れたコンテンツを配信するとサイトへのアクセスはどれくらい増えるのか、検証した結果を公開します」を加筆修正したものです。

 

取り組んだ施策内容

 

《行った施策》

 

季節ネタを絡めた調査系コンテンツの発信

 

《目的》

 

トレンドに乗ったコンテンツによってバズを起こし、ニュースに取り上げられることで、会社の認知度を高めること
※社内広報部と連携し、プレスリリースを配信するためにブログ記事を作りました。

 

《該当記事》

 

今年は仮装もアナ雪が大流行?!日本のハロウィンをアンケートと検索回数動向から紐解いてみた
8ハロウィン記事キャプチャ.JPG

 

《公開日》

 

2014年8月28日

 

《アンケート内容》

 

●ハロウィンのイベントに参加したことがありますか
●何がきっかけでハロウィンのイベント等参加しようと思いましたか
●ハロウィンで仮装したことがありますか
●ハロウィンの仮装に興味がありますか
●仮装用品はどこで準備しましたか
●今年(2014年)の仮装で流行ると思うものはなんですか

 

《記事作成にかかった工数》

 

アンケート内容の企画:1時間
アンケート実施期間:10日間
アンケートの集計・記事化:3時間

 

※アンケートには自社メディアのクラウドソーシングサービス(サグーワークス)を利用しています。

 

 

結果からわかったこと

 

  • トレンドに沿ったコンテンツを発信することで、検索エンジン経由の流入も着実に増加する
  • コンバージョン率は低いものの、コンバージョンするユーザーもいる
  • ナチュラルリンクの獲得数は思ったほどは伸びなかったが、アンケート内容を引用しやすいものにすることで増加させられる可能性はある
  • プレスリリース配信によって、獲得できるリンク数は増加する※

 

※リンク獲得のみを目的としたプレスリリースはスパム扱いされる可能性があります。
あくまで自社の発表をより多くの人に知ってもらう、広めるという目的から外れてはいけません。
プレスリリース配信サイトからのリンクについての詳細は下記の記事をご覧ください。
「プレスリリースは広告と同じ、リンクにはnofollowを付けるべき」とGoogleのジョン・ミューラー氏 | 海外SEO情報ブログ

 

それぞれのわかったことについて、具体的な数値を挙げながら解説していきます。

 

 

アクセス数の変化について

 

まずは該当のコンテンツへのアクセスに関連する数値のご紹介です。

 

ページヘのアクセス数

総アクセス数:1,640
オーガニック(自然検索):1,383
別サイトからの流入:58
ソーシャルからの流入:61
その他/Direct:117

 

15ハロウィン記事へのアクセス数の推移.JPG ※クリックで画像を拡大

 

流入キーワード/流入キーワード数

流入キーワード数:354
※53%が(not provided)
流入キーワードTOP50

 

10ハロウィン記事_流入キーワードTOP50.JPG ※クリックで画像を拡大

 

トレンドに乗った記事なので、ソーシャルで拡散されたりするかと思いましたが、そこは思ったより伸びず、結果としてページヘのアクセスの実に84%がオーガニック(検索エンジン経由)のアクセスということになりました。

 

記事を公開したのが8月28日なので、約2ヶ月半で1,600アクセス獲得している計算になります。

 

この数は決して多くないように感じられるかもしれませんが、当ブログについて言えば、最も多くオーガニック流入を獲得している記事でも、同期間で872アクセスなので、相対的に多くのアクセス獲得に貢献したと言えます。

 

参考:その他の記事の同期間のオーガニックからのアクセス数

 

16他ページのオーガニック流入と比較.JPG

 

9月の後半に向けて伸びた後少し落ち込み、10月末のハロウィン本番直前に再度少し伸びています。ハロウィンが終わった11月以降はガクッとアクセスが落ちています。
イベントが近づくに連れて伸びるのではないというところがポイントかと思います。季節トレンドに載った記事であれば、トレンドの2~3ヶ月くらい前に記事を出しておいたほうが、オーガニックからのアクセスを獲得しやすいでしょう。

 

 

コンバージョン数/コンバージョン率

 

続いて、該当コンテンツがきっかけとなったコンバージョンについてのデータです。

 

コンバージョン率/コンバージョン数

コンバージョン率:0.24%
※コンバージョンの定義はページ内のバナーのクリック
コンバージョン数:4

 

11ハロウィン記事からのコンバージョン.JPG ※クリックで画像を拡大

 

予想通りではありますが、コンバージョン率はかなり低い数値となりました。
コンバージョンのポイントがページ内のどれかのバナーのクリックなので、ハードルは比較的低いはずですが、やはり流入するユーザーと当ブログの本来のターゲットがあっていないためにこのような数値となったことが予想されます。

 

ブログの目的にもよりますが、私たちのブログの場合、認知の拡大だけではなく、メルマガ登録や資料のダウンロードなどを重視しているため、この取組による成果は乏しかったと言えるでしょう。

 

 

リンク獲得数

 

最後に、コンテンツのサイトへの貢献度を測る一つの指標であるリンク獲得についてのデータです。

 

リンク獲得数

該当ページへのリンク:11

 

12ハロウィン記事の被リンク_ウェブマスターツールデータ.JPG ※クリックで画像を拡大

 

該当ページのプレスリリースをきっかけとしたプログトップへのリンク:下記画像参照

 

13ハロウィン記事へのリンク元ページ_ahrefs.JPG ※クリックで画像を拡大

 

リンク元サイト:下記画像参照

 

14ブログTOPへのリンクの増加_ahrefs.JPG

 

※被リンクの調査にはウェブマスターツールahrefsを利用しています。

 

調査記事はその他の記事よりもデータとして引用されやすいと考えていましたが、思うようにはリンク獲得はできませんでした

 

この部分はアンケートの質を高めることでかなり変化する数値かと思われます。

 

アクセス数のところでも、想像していたよりソーシャルからの流入が伸びなかったとお伝えしましたが、拡散したくなるような内容であれば引用もされると思います。ここはコンテンツ企画の段階でよりブラッシュアップしていくべき部分だと感じました。

 

またプレスリリース配信についてですが、
普通はブログを更新しただけでプレスリリースを出すことはしませんが、今回のような調査であればプレスリリースを出しても全く不自然ではありません。

 

今回の記事はプレスリリース配信により33媒体に掲載していただけたほか、そのプレスリリースをきっかけとしてその他の媒体に掲載されるケースもありました
今回のプレスリリースでは、署名欄にブログへのリンクをつけていたため、ブログトップへのリンクが増加したと思われます。

 

ただし、必ずリンクをもらえるというわけではなく、プレスリリースを基に再編集して記事を掲載するような媒体は元記事へのリンクがない場合も多いです。
多くの方に情報を知ってもらうという目的から言えばそれでも全く問題はないですが、元記事へのリンクを貼る媒体のために、プレスリリースにリンクを入れておくことは必須です。

 

 

まとめ

 

今回は、トレンドに乗った記事によるバズは起こすことができませんでしたが、
意外にもオーガニックからの多くのアクセスを獲得することができました。

 

よって、アクセス増加をもっとも重要な目的とするサイトであれば、季節トレンドに沿った調査などを行い、記事にすることで成果を上げることができる可能性があります。

 

しかしながら、コンバージョンを重視するサイトの場合、バズによって多くのリンクを獲得出来るなどのメリットが見込めない限り、費用対効果が合うやり方とは言いにくいでしょう。

 

今回は社内の広報部と連携し取り組んできましたが、コンバージョン率の低さなどから判断して継続的に取り組むことはしませんでした。
しかしながら、ブログの運営を続ける中でバズを起こす打率を上げ、そのノウハウを応用して再チャレンジできればと思います。

 

今から調査、記事化するなら、クリスマスよりバレンタインかもしれません。興味がわいた方がいらっしゃれば、ぜひ挑戦してみてください。

 

この記事は、「季節ネタを取り入れたコンテンツを配信するとサイトへのアクセスはどれくらい増えるのか、検証した結果を公開します」を加筆修正したものです。

 

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プロフィール

吉岡諒

吉岡諒

慶應義塾大学在学中の2006年6月に株式会社ウィルゲートを設立。現在9期目を迎え、専務取締役として約110名の規模に拡大させる一方で、1400社のコンサルティング実績をもつWebソリューション事業部の最高責任者も務めています。

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