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» 2014年12月22日 更新

ウィルゲート吉岡の「コンテンツマーケティング情報局」 リスティングを社内運用から外注に切り替え。成果を徹底比較【ウィルゲートの事例】

新しい手法が次々に出てくるWebマーケティングの世界ですが、その中でもSEOとリスティングは歴史が長い方の部類に入るものであり、それぞれの手法の費用対効果をよく比較されます。

 

「SEOとリスティングってどっちが費用対効果がいいの?」というのは、今も昔もお客様に必ず聞かれる質問の一つです。

 

SEOはリスティング広告に比べると成果が現れるまで時間がかかるため、SEOとリスティングで予算を使い分けるような提案もさせていただいていました。

 

外部リンクが主流だった頃のSEOはより技術力が必要であり自社で行うことが難しかったため、
SEOは外注、リスティングはインハウスと住み分けている人が多かったように思います。

 

しかし、よりコンテンツを重視したSEOが主流になってきた今はSEOもインハウス化しやすく、
「コスト削減とノウハウ蓄積のために全て社内でやっていく」という方針の企業も増えました。
結果としてWeb担当者がやることが多すぎて泣き言を漏らす、なんて話もよく聞きます。

 

そして全てが中途半端になってしまって成果が出なくなる...
ということを防ぐためには、インハウスと外注、それぞれメリット・デメリットを理解して、
社内のリソースや予算を加味しながら適切なやり方を選んでいくことが重要です。

 

実は弊社でも自社サービスのプロモーションのためにリスティング広告をインハウスで運用し始めたのですが、現在では、リスティングの専門会社にお願いしています。

 

今回は、インハウスをしていた時と外注してからの成果を比べてみて
実際、どっちがいいのか、について弊社の事例をご紹介させていただければと思います。

 

この記事は、「【生データ公開】結局のところ、リスティングは外注とインハウス、どっちがいいの?を加筆修正したものです。

 

リスティング広告の概要

 

まずはリスティングを利用しているサービスや予算などについてご紹介します。

 

リスティング出稿対象のサイト

 

私たちの会社の別部署が運用するクラウドソーシングサイト「サグーワークス」に仕事を依頼してくださる法人向けの広告です。
管理上の事情で本サイトとは別にランディングページを作成し、リスティングを行っています。

 

【サグーワークス】アクセスの集まる高品質なコンテンツ作成
サグーワークス

 

サグーワークスランディングページ例

 

予算

 

Google10万円
Yahoo!10万円

計20万円です。

 

GoogleとYahoo!どちらも出稿していますが、ややこしくなってしまうので今回の記事ではGoogleアドワーズのみ数値をご紹介していきます。

 

比較対象期間

 

外注前期間:2014/7/1~7/24
外注後期間:2014/7/25~8/17

リスティングを自社でやり始めたのが7月1日で、同月の25日から外注しました。
自社で回していた期間を基準に、外注直後の同期間で比較します。

 

運用状況/CPAの変化

 

次に外注前と外注後の運用状況と成果を比較していきます。

 

広告グループの数

 

リスティング運用を経験したことがある方はよくご存知かと思いますが、キーワードごとの細かい配信設定は広告グループ単位で行います。そのため、リスティングの成果を上げていくためには後から調整しやすいように適切な広告グループに分けて設定する必要があります。

※リスティングの構造については以下の記事をご覧いただければ幸いです。
リスティング広告のアカウント構造を理解しよう|Ferret [フェレット]
※画像は記事内から引用
広告グループの数比較

 

しっかり運用できているかの基準の一つになると思うので比較してみました。

 

広告グループの数比較

 

これは...大変な違いです。
ちなみにキャンペーン数は外注前が3、外注後が8なので、キャンペーン単位で見ても細かく設定してもらえているのがわかります。

 

当然のように出稿キーワード数もかなり増加しました。

 

自社で運用を始めた時は、どんどん改善していくつもりで
少なめのキーワード数、広告グループ数で始めましたが、忙しい中でキーワードを追加していく時間が取れず、ほぼ何も手を付けられていませんでした。

 

CTR(クリック率)

 

次にCTRの比較です。

 

リスティングCTR比較

 

外注後は外注前の3倍ほどになりました。
キーワードと広告文が最適化されたことや、出稿キーワード数を増やし、効果を見ながらクリックされない相性の良くないキーワードを削ったことが要因かと思われます。

 

CVR(コンバージョン率)

 

次はCVRを比較してみます。

 

21リスティングCVR比較

 

こちらも外注後は外注前の3倍ほどに上がる結果になりました。
サイト内の要素は変更していないので、リスティング広告の最適化がこれだけ効果につながっているということになります。

 

CPA(獲得単価)

 

最後に最も重要であろうCPAです。

 

22リスティングCPA比較

 

 

なんと、CPAも1/3になりました。
実際には消化した予算に手数料が加算されるので、もう少し外注後のCPAが高くなりますが、それでも外注前とのCPAの差は歴然でした。

 

外注前のCPAでは、その後の受注単価などと合わせて考えると、施策自体をやめた方がいいという結論になってしまう可能性がありました。CPAが8,000円~10,000円以内であれば、広告としての費用対効果はあっていると言えます。

 

まとめ

 

 

23リスティング外注内製インハウス比較

 

運用型広告はインハウス化できるものも多く、予算が少ないという理由で自社で回しているという方も多いかと思います。

 

しかしながら、運用型広告は「始めてからが手がかかる」ものです。
担当者が運用に十分な時間を割けないような状況であれば、私たちのようにリスティングが逆効果になる可能性があります。しっかりと運用さえできれば効果的なものであってもです。

 

私たちの場合、外注によって費用が1.2倍に増えましたが、その代わりコンバージョン数は倍以上になりました。

 

予算の上限が決まっている場合でも、手数料を差し引いた金額で運用して現状よりコンバージョン数が増えれば、結果として費用対効果は上がります。

 

もちろん社内でしっかり運用できるなら、ノウハウもたまるのでより良いかもしれません。しかしながら、今のところ運用に手間をかけられそうにないという方は、積極的に外注を検討してみてはいかがでしょうか?

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プロフィール

吉岡諒

吉岡諒

慶應義塾大学在学中の2006年6月に株式会社ウィルゲートを設立。現在9期目を迎え、専務取締役として約110名の規模に拡大させる一方で、1400社のコンサルティング実績をもつWebソリューション事業部の最高責任者も務めています。

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