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» 2012年10月17日 更新

データにまつわるエトセトラ データに振り回されるのはもうごめんだ、「データはともだち」と胸を張って言えるようになりたい

データ――。


  1. 物事の推論の基礎となる事実。また、参考となる資料・情報。「―を集める」「確実な―」
  2. コンピューターで、プログラムを使った処理の対象となる記号化・数字化された資料

Wikipedia

データとは、基礎的な事実や資料をさす言葉。情報処理や考察によって付加価値を与える前提で集められており、基本的に複数個の事象や数値の集合となっている。個々のデータのことを英語ではdatumという。

伝達、解釈、処理などに適するように形式化、符号化されたもの、または再度情報として解釈できるものをいう。与件または所与ともいう。data,datum(英語)はラテン語・イタリア語のdare(与える)を語源とする。中国語では「資料」または「数据」ともいう。

直面している問題の解決や、意思決定に役立つか否かという観点から、データと情報を区別する場合もある。その場合においてデータとは、情報を生みだすための素材のことを呼び、データのなかの問題解決に役立つ材料のみを情報とよぶ。データを受けとった人によって、さらにはその人の状況によって、データであるか、情報であるかは変化することになる。

端的に言うと、意味のあるデータが「情報」となる。

データベース、データセンター、データモデリング、データマイニング、ビッグデータ、オープンデータ...「データ」と名のつくもの・ことに包囲された生活を送られているみなさま、こんにちは。デジタル時代真っ盛り、多くの人たちにとってデータは、好き嫌いに関わらず、切っても切れない存在となってしまいましたね。ビジネスの最前線でご活躍されているみなさまにとってはなおさらではないでしょうか。

はじめまして、情報提供会社の情報システム部門でシステムエンジニアをやっている赤倉と申します。私が身を置く報道分野でもデータの重要性は日々増すばかりで、ロボットがデータをもとに記事を書く時代はもうすぐそこまできました。私がシステムエンジニアとしてのキャリアをスタートさせた13年前、2000年問題に揺れていたあのころと比べると隔世の感があります。

まず第一に、データの種類と量が圧倒的に増えました。ネットサービスとモバイル端末の浸透に伴う人とネットの接点の増加、センサー技術の発達・普及、データのオープン化などが進み、いつのまにか大量かつ多様なデータが遍在する社会となっています。報道分野ではデータのオープン化による影響がことさら大きく、近い将来、取材のやり方を大きく変えざるを得ない情勢です。

そして第二に、データを扱うための情報技術が多様化、そして専門化しました。例えば冒頭のデータにまつわるもの・ことのうち、13年前に認知されていたのはデータベースだけです(データマイニングは研究段階で実用化には程遠い状況にありました)。そのデータベースも専門化が進み、昔と今とではまるで違うものとなっています。「SQLさえ書ければそれで十分」という時代は今や昔のこととなりました。

データの偏在、そしてそれを扱う情報技術の多様化・専門化は、データを取り扱うプロセスを複雑化・大規模化を進め、潤沢な資金、高度な技術力、そして情報技術に理解ある環境を保有しているような「一部特権階級」にある人ひとでもなければ、データはそうやすやすと扱える代物ではなくなってしまいました。「データセンターを活用してコストダウンだ! 突撃!」「ビッグデータは宝の山だ! 突撃!」「データマイニングでサービス改善! ユーザー激増! 突撃!」と言われても、そう簡単に突撃できるような状況ではありません。

そう、データはいつのまにかともだちではなくなっていたのです。バズワードに踊らされつつも、容易に様々な技術に触れられた日々が懐かしい。

私は途方に暮れています。かつてはともだちだったはずのデータがなんだかよそよそしくなってしまったのですから。

しかしながらうまく付き合えば、データほど頼もしく、そして楽しいものはそうありません。また、マーケティングを担当されている方にとってもデータを取り扱うための知識はこれから「一般教養」に使いものとなるはずです。

そこでこのコラムでは、「データについて」とかなり漠としたテーマで恐縮ですが、「データを巡っていま何が起きているのかを読み解く」「遍在するデータとデータを扱うための情報技術の一端を活用し、実際に問題発見・解決してみる」の2点に焦点を絞り、「データはともだち」と言えるようになるその日を目指し、データにまつわる記事をつらつらと書いていきたいと思います。

データをともだちにしてみたいとご検討のみなさま、一緒に頑張りましょう。既にデータをともだちとされているみなさま方にはご指導・ご鞭撻いただけると幸いです。

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プロフィール

赤倉優蔵

赤倉優蔵

1975年生まれ。情報提供会社のシステムエンジニア、日本ジャーナリスト教育センター運営委員、LIVEonWIRE_JOURNALディレクター。専門はウェブメディアの設計及び開発。

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