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» 2013年2月26日 更新

価値観経営の時代。ソーシャルメディアが変えるマーケティング 出汁が一日に200本売れる!ソーシャルメディアが加速させる目からウロコのマーケティング戦略

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広島県呉市に、有限会社二反田醤油という会社があります。


この会社がペットボトル入りの出汁を自動販売機で販売しているのですが、この出汁、今売れに売れているようです。

やはり売れるには秘密があります。
広島市内中心部に設置された2台の自動販売機が一日に200本のだしを売るその理由を見ていきたいと思います。

1.人通りの多い好立地
そもそも人が通っているかどうかという通行量はすなわちその商品を買うことの出来る人数とも言えます。広島市内の一番地価の高い位置に出店するには莫大な賃料がかかりますが自動販売機のスペースであれば採算の合う賃料を模索することも可能です。
自動販売機は人件費もいらない、地代も少ない画期的な売り場と言えます。
2.競合の無い売り場
マーケティングの4Pとして販売チャンネル(Place)があります。それくらいどこで売るかというのは大きな意味を持ちます。 自動販売機でだしを売っている競合はいません。つまりその売り場で自社商品を独占出来るということを意味します。競合が無いので、価格も高く設定でき高利益率となります。

3.驚きを生む仕掛け
自動販売機で「出汁」を売るという新規性はサプライズを生み出します。このサプライズがソーシャルメディア時代において驚くべき販促効果を生み出します。 

だし道楽で画像検索してみると、一般ユーザーが撮影した写真が数多く見つかると思います。このように、ブログやフェイスブックツイッターなどのソーシャルメディアで拡散させる力を持つ商品は、広告宣伝費をかけなくても広がる強みを持ちます。 広告費をかけずに売れればまたさらに再投資や原価の低減が可能になり、価格競争力も増すという好循環を生み出すということです。

4.もちろん素材にこだわっています。
「素材にこだわりました」「製法にこだわりました」というのを差別化のポイントにしようとする方が多くいらっしゃいます。しかし、小さな会社が商品を売る場合素材にこだわっていない、製法にもこだわっていない商品は無いのではないでしょうか。つまりそれだけでは差別化のポイントにならない可能性があるのです。 これは飲食店でも同じです。 「こんなにこだわっているのになぜ売れないんだろう」というお悩みを抱えていらっしゃる方はこの罠に嵌っている恐れがあるのです。出汁道楽はもちろん素材にこだわり、美味しさにこだわった商品です。ただそれは売れるためには前提条件でしか無いということに気づく必要があります。

まとめ

だし道楽の取り組みは、商品を売る全ての人に様々なヒントを与える事例だと思います。次のような点を考えてみると新しい商品の販路が広がるかもしれません。ぜひチャレンジしてみてください。

1.好立地に省スペースで可能な店舗で広告宣伝費を抑える
2.競合の無い商品を取扱高利益率を確保する
3.「こんなところでこんなものが買えるの!?」というサプライズがソーシャルメディアで拡散する
4.買ってみたら美味しくこだわった商品なのでリピートや友達への紹介が進む


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プロフィール

石田陽之

石田陽之

株式会社サイバーブリッジ代表取締役、中小企業のSNS活用&リスク管理、海外企業の日本マーケティングコンサルタント。

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