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» 2013年5月 7日 更新

価値観経営の時代。ソーシャルメディアが変えるマーケティング 【翻訳寄稿】ソーシャルメディアを利用したメディア記事への個人的な反論【ネット選挙】

1059609763.jpg今回は、韓国のソーシャルメディア機器管理の専門会社であるストラテジーサラダ株式会社副社長のソン・ドンヒョン氏のブログからの寄稿です。 (筆者翻訳)

韓国でもインターネット選挙運動が日本に先立ち解禁され、政治家のソーシャルメディアの使い方が選挙の成否を分けるような事も起こってきつつあります。その中で、特に、メディアから出されたネガティブ情報に対し、ソーシャルメディアを使ってどのように防衛するのか、その点は政治家にとって非常に重要なテーマになってくるかもしれません。安倍首相もフェイスブックでメディアへの反論を展開するといった事もよく行なっており、ますますその重要性は高まってきています。さて、そのSNSでの反論のメリット・デメリットとはどんなものでしょうか。

以下ソン・ドンヒョン氏ブログ記事です。

ハンナラ党の首脳は「今年の初め、朴特別補佐官が無償給食の問題を福祉ポピュリズムとの対決構図にしていけば、保守層を結集させて我々が勝つ事が出来ると支援を要請した」とし、「オ市長に住民投票をしようと勧誘した人は、朴特別補佐官であると聞いている」と述べた。彼は「朴特別補佐官は昨年末、ソウル市議会と積極的に対立していたオ市長に「住民投票にかけて勝負をし、勝てば保守のヒーローになる、朴槿恵前代表の対抗馬になりうる」という趣旨の話をしたというのが与党政権に広がっている定説」と主張した。

今朝の中央日報一面に、今回のソウル市のオ・セフン前市長の無償給食住民投票進行とそれに伴う事態は、大統領府のパク・ヒョンジュン特別補佐官の仕業という記事が掲載され、波紋が起こった。 これについてパク・ヒョンジュン特別補佐官は、本人のフェイスブックを介して、以下のような立場を明らかにした。

「朝刊に、言葉に出ないほどの記事を見つけて唖然としました。オ市長無償給食が、パク・ヒョンジュンの仕業だという事で。。。 純粋に情熱を持ってこの問題に取り組んだオ市長への冒涜であり、韓国の未来を心配し、投票に参加した市民を冒涜する記事です。 客観的な事実判断や善悪の価値基準は、どこかに飛んでしまい、ひたすら政治工作で物事を見ようとするように見えます。 いくら魔女狩りをしようと思えば、多少なりとも事実要件を持っていなければならないが、ゴマも豆なら豆だということか・・・・」
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このように、最近、世論やマスコミに対し、フェイスブックを通じて、個人の立場を明らかにする政治家や起業家が増えているようです。その長所と短所をまとめてみました。

<メリット>
・早い対応と拡散が可能である。(メディアとSNSでは活字化される時間の速度が違うため)
・本人が制御でき、自分の発言が歪曲されない。(文字通り配信される場合)
・対話体で直接コミュニケーションし、メディアよりもより人間的な共感を得られる(SNSの特性)
・反応が好意的である(フェイスブックの関係特性から)

<デメリット>
・場合によっては、組織を顧みず、アドリブや個人的意見と感情に偏った主張をする可能性が高い(個人空間として認識される場合、緊張感が欠ける)
・もし自分のフェイスブックの発言について、メディアが関心を持たなければ、メディアの問題提起への対応が不十分なこともある。
(SNSの揮発性(※フロー型メディアであるということ 訳者注)に起因して、問題提起や対応の履歴が残らず流れていくことがある。また最初の問題を提起したメディアへの反論が小さくなる事がある)
・繰り返して継続する場合は、メディアとのリレーションが困難になる事がある。(メディア・コミュニケーションのバランスを維持する必要)
・以降、マスコミとのコミュニケーションが行われる場合、フェイスブックのコミュニケーションの一貫性が欠けることがある。(既存のフェイスブックの主張との一貫性の維持が必要)
・最初のコメント管理が出来ない場合はむしろ論争と舌戦に拡大する可能性がある。(SNSで組織に対する炎上の可能性も念頭に置く)

デメリットは、フェイスブックを通じたメディアの記事の個人的反論コミュニケーション時に必ずチェックしなければならない部分です。
追加のコメントがありましたらいつでもおっしゃってください。


いかがでしたでしょうか。政治家がメディアを持つことによって、自分の主張を歪曲する事無く伝える事が出来る。それは危機管理上大きな武器となります。常にインターネット上の話題やメディアの発信をチェックし、それを自分のメディアで正しい方向へ導いていく。インターネット選挙運動の実際はそのようなところにあるのかもしれません。

インターネット選挙運動解禁に合わせて、政治家の方の関心も高い分野だと思いますが、またソン・ドンヒョン氏のブログからもソーシャルメディアの危機管理について学んでいただければとおもいます。

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プロフィール

石田陽之

石田陽之

株式会社サイバーブリッジ代表取締役、中小企業のSNS活用&リスク管理、海外企業の日本マーケティングコンサルタント。

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