ニュース
» 2013年6月26日 更新

価値観経営の時代。ソーシャルメディアが変えるマーケティング 「1番目の読者」がブログ炎上を未然に防ぐ

小泉県議が遺体で発見されたというニュースを見て、ブログでの情報発信とはいったい何なのか、もう少し考える必要があると思い画面に向かっている。
まずは故人に哀悼の意を表するとともに、安らかに永遠の眠りにつかれる事をお祈りします。

世界中でブログの炎上から執拗な追求に至り、自死に至る事が数多くある。 韓国でもしばしば取り上げられるし、県議などの要職にある方だけでなく、一般の方でも書き込みが元で眠れない夜を過ごしている人も数多い。

人はなぜブログを書くのか。

私のように書くことそのものが仕事の一環というブロガーの場合は除いて、まったく純粋に自己表現としてブログを書いている人も多い。やはり人間は社会的ないきものであり、自分の考え・思いを他人にも知ってもらいたい。コミュニケーションしたいという気持ちは抑えられないものなのかもしれない。
それら自己表現のブログは自分の生きた証であり、一人で書き記す事は誰にも批判されるものではない。

ただ、政治家や社会的に影響力のある文化人などは別だ。
ブログを通じて、その訴える政策や人柄を伝えなければならない立場だからだ。
小泉県議に、ブログの影響力やそこでの発言の意味をもっと早く伝える事ができていれば・・・
義憤にまかせて自分の思いを書き綴る事もなかったのかもしれない。

実際に私も社会的に影響力の大きい方のブログを担当している。
一度書いたものを、冷静に第三者の目線で読み直し、思いが伝わる文章になっているか、反対意見があるような事項に関してはどのくらいの批判が許容できるかといった判断をするようにしている。あえて批判を覚悟でスルーすることもあるし、上がってきた文章をやむなく削る事もある。このように芸能人ではなく、言論で勝負する業界の人に関しては、やはりその内容を最初に読む人が必要なのではないだろうか。

今回のブログも、もし仮に秘書やブログの担当者の人が書いた文章を事前に下書き状態で見る事ができていれば・・・記事の公開を止められたのかもしれない。ニュースの素材としてブログの記事が使われる時代である。それは個人的な日記の比ではない事を認識しなければならない。

またソーシャルメディアは、この批判の的になったブログを否応なく拡散してしまう。
デジタルデータだからこそ、容易にアクセスでき、容易に複製出来るのだ。

例えば記者会見する、プレスリリースを発表する、本を出版する。それぞれ著者の他にライターや編集者の存在が不可欠だ。
個人の自己表現のためだけのブログではなく、事業のため、政治活動のためのブログであり、文章を書くこと自体が本業で無いのならば、推敲する、ほんの少しの人手を割いてみてはいかがだろうか。 なにも外部に依頼することはない。公開する前に回りの人に見てもらう。それだけもいい。

もし「この文章は削ってください」と言われて、それでも表現したいというのならば、徹底的に議論すれば良い。
議論した上でそのまま公開するのであれば、多少の批判は受け止める覚悟ができているということでもある。

「1番目の読者」をあなたは設定しているだろうか。
あなたに、何でも言えるような人を最初の読者にして公開する前にまず読んでもらおう。

それがブログをより確実なものにする第1歩だ。





Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

プロフィール

石田陽之

石田陽之

株式会社サイバーブリッジ代表取締役、中小企業のSNS活用&リスク管理、海外企業の日本マーケティングコンサルタント。

「マーケター通信」購読一覧