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» 2013年10月 1日 更新

価値観経営の時代。ソーシャルメディアが変えるマーケティング 首都圏で広島カープのファンが急増。その理由とは?

神宮球場を埋め尽くすカープファン



carp1.png9月30日のNHKニュースウォッチ9で広島カープのファンが急増しているという報道があった。
NHKの動画こちらから視聴可能 > ttp://cgi2.nhk.or.jp/nw9/pickup/?date=130930_1

確かに、近年関東のチームのホームゲームでの観客動員はカープ戦が一位を続けている。
なぜこんなにも首都圏にカープファンが増えているのだろうか。

番組で「強いチームを応援していても強いから勝つのであって、弱いチームだからこそ応援をしている甲斐がある」といった主旨のことをファンが話していたが、1つ目の理由はまさにそこであろうと思う。ただそれだけでは、なぜ近くですぐに行けるDeNAではなく、カープなのかという理由にはならない。

1.カラーリング

私はそこにカラーリングの秘密があると考えている。

つまり「赤」がキーワードという事だ。

色というのは大きな意味を持っている、カープが広島に縁もゆかりもない人に応援されているというのは、関東のチームには無い「赤いユニフォーム」を着て応援したいというのが大きいのかもしれない。

2.ファッション(流行)

特にNHKの番組でも女性が増えているという報道がされていた。なぜ若い女性がファンになるかといえば、やはりそれが「ファッション」であるからにほかならない。一番ファッションに敏感な世代だからだ。

弱いチームであるならカープが弱かった20年前~10年前にも増えていたかもしれないが、それがここ近年に特に顕著に増えてきたというのはレプリカユニフォームの販売が一般的になり、ユニフォームを着て球場に行く人が増えてきた時代と重なる。

「赤いユニフォームを着て球場に行く」という事がひとつのファッションになった瞬間だ。

3.ソーシャルメディア

もう一つのキーワードがソーシャルメディアだ。

ユニフォームで応援する姿がYoutubeなどにアップロードされる。それを見て、ビジターチームなのになぜこんなに人が多いのかと驚き、さらにファンを増やすという好循環に入っているようにも思える。 カープに関する情報が選手のブログやソーシャルメディアで簡単に手に入るようになったのもそれを後押ししている。 地元のニュース番組でなければ手に入らなかった情報が日本中で手に入るのは大きい。



広島のローカル番組でも毎週生放送の後にフェイスブック放送後のトークをアップしていて地元で話題の情報もキャッチアップ出来る。

まとめ

関東で増えるカープファンの真相は

1.関東のチームにない赤い色のチームが
2.ユニフォームやグッズを販売し
3.一体となって応援する姿が
4.共感を呼び
5.若い女性にもファッションとして受け入れられ
6.それがソーシャルメディアで広がり、ソーシャルメディアで情報収集も出来るようになる。

という姿なのかもしれない。
普遍的なマーケティングの施策に落とし込めば

1.他には無いカラーリングで
2.統一感のあるブランドを展開し
3.皆が集まるイベントを開催し
4.若い女性にファッションとして認知してもらい
6.ソーシャルメディアで拡散する

という事だろうか。

カープファンが首都圏で増えた謎。 広島在住の私としてはこのような分析をせずとも手放しで喜べる嬉しい事象だが、ムーブメントを分析する事で今人が動くという事はどういう事なのかが明らかになるのではないだろうか。






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プロフィール

石田陽之

石田陽之

株式会社サイバーブリッジ代表取締役、中小企業のSNS活用&リスク管理、海外企業の日本マーケティングコンサルタント。

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