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» 2014年1月 8日 更新

価値観経営の時代。ソーシャルメディアが変えるマーケティング あえて、facebookで拡散した「自分新聞」批判に反論を述べてみる

昨年も流行しましたが、今年もfacebookで自分新聞というfacebookアプリがものすごい勢いで拡散しています。
そして、この自分新聞に関して、否定的な記事が多い事に気が付きました。

『自分新聞』がFACEBOOKで流行中ですが、スパムサービスの可能性があります
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/12/facebook-3864.html (やまもといちろうBLOG)

いいね!を強要する「自分新聞」がスパムアプリだと話題に。さっそくやってみた
http://www.yukawanet.com/archives/4598855.html(秒刊SUNDAY)

自分新聞とかいう●ソなアプリを使う人たちへ
http://www.masakazoo.com/archives/558(やらかしました。)

※以上「自分新聞」で検索の上位から抜粋

今回は、タイトルにもあるようにあえて、この自分新聞を肯定してみようと思います。

批判されている点は

1.利用する際に関係ないページのいいね!を強制的に押させる仕組みである
2.企業のページにいいね!を獲得させるために有料でサービスを行っている

という点のようです。

この一連の記事を目にしてある事に気付きました。

とてもおもしろいテレビドラマがあったとします。その番組にはSNSでも肯定的なコメントが相次いでいます。
テレビドラマというコンテンツを多くの人が消費しました。 そしてもちろんその中には無理やり見せられる企業CMが挟まれています。

そのテレビ番組に対して

「このテレビドラマは無理やり企業のイメージ動画を見させられるスパムだ!」
「せっかく良質なコンテンツなのに、見たくもないCM動画を見させるために企業が大金をはたいている!」

という批判が来るでしょうか。

もちろん、自分新聞が獲得したメールアドレス宛てにスパムメールを送るという事をしていればNGですが、先に上げた無理やり企業のページにいいね!を押させる、いいね!を押させるために企業はお金を払っているという2点を批判するというのは、すなわち、テレビ番組のスポンサーとそのCMを批判しているのと違いがあるでしょうか。

自分新聞というアプリの機能自体はとてもすばらしいもので、だからこそ多くの人に拡散してしまう性質を持っています。その拡散力に目をつけた企業がお金を払って自社のページへのいいね!を誘導した。単純にそういう事なのだと思います。

これらの批判は、

「自分新聞」という良質なサービスを使うのに、企業が儲けようとするのはけしからんという風に見えてしまうのです。

いいね!を押せば利用出来るという事は利用者も了解済ですからあえてそうしてでも利用したいという事でいいのだと思います。ユーザー側には「いいね!」を押したくないからサービスを利用しないという権利も保証されています。

ただ、今時代はインバウンドマーケティングに向かっており、消費者の役に立つ情報を提供して見つけてもらうというのが理想のマーケティングの形であるという流れもあります。私もこれは正しい判断だと思いますし、ソーシャルメディアの中ではなおさらです。だからこそ自分新聞への批判につながったのだと思います。

facebook自体も無料で利用出来る代わりにその莫大な開発経費・維持費を広告によってまかなっています。ただ、その広告がユーザーにとって役に立つかどうかという点に非常に神経を尖らせている印象があります。広告そのものもコンテンツとして消費してもらいたいというのは、まさに自分新聞が行った、関係無いものを無理やり見させる事への答えになるのかもしれません。

旧来の広告というシステムについて思いを巡らせてみて欲しいと思いこういった投稿をしてみました。

みなさんはどう思われますか?

10月9日追記:

各方面からたくさんのご意見を頂いておりまして有難うございます。ご意見として多いのは、やはりリテラシーの高くない方が、自分が許諾した事を知らずに、その情報が利用されてしまう仕組みであるという事もあるようです。確かにその点は私も認識しています。システム上はオプトインの仕組みですし、会社も第三者への譲渡や目的外使用はしないと明示しています(その言葉を信じればという事ですが)。 この場合、利用者に「このいいね!をおすと、自分がいいね!をした事が自分の友達へ伝わったり広告にも利用されますがいいですか?」というような一文があれば問題は少なくなったのかもしれません。

今後、様々なソーシャルメディアキャンペーンを設計する時に、「仕組み上法的にも問題無いし、許諾を得ているからOKだ、TVCMと何が違うのか?」という判断以外にも考慮すべきことがあるという事がこれでお分かりいただけたかもしれません。それが私がタイトルに「あえて」と入れた意図でもあります。

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プロフィール

石田陽之

石田陽之

株式会社サイバーブリッジ代表取締役、中小企業のSNS活用&リスク管理、海外企業の日本マーケティングコンサルタント。

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