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» 2014年2月 6日 更新

オーダーメイド製品はコストが高く、高価な商品だけのものと思われていましたが、インターネットがその常識を大きく変えてしまいました。

もっとも成功した例がDELLコンピュータでしょう。 自分の好みにカスタマイズしたパソコンが数日の内に届く快適さは、パソコンを使用する目的が明確な人にとっては、余計なものがたくさん入って割高な市販のパソコンと比べても割安でより満足度の高い製品だといえます。

このようにカスタマイゼーションを行うことはインターネットや情報処理技術・製造技術の向上により、コストのかかる業態ではなくなってきました。そこに大きな商機があるといえます。

比較的成功した分野として、オーダーメイドシャツがあります。従来は10000円以上したオーダーシャツですが、ネットで5000円程度でオーダーすることも可能となってきました。

スウェーデンの企業テイラーシャツの仕組みが秀逸です。 

Shirts 
独自に開発したシャツデザイナーというアプリケーションが、実際の出来上がりを見ながらカスタマイズすることを可能にしています。

また、最近の事例では、チョコレートバーをカスタマイズするという事業がアメリカやヨーロッパで大きな注目を集めています。代表的なサイトがチョコマイズというサイトです。(チョコレート+カスタマイズの造語)

Chocomize 

好みのチョコレートバーに、100種類以上のトッピングの中から好みのものを5つ選び、オリジナルのチョコレートバーを作って送ってくれるサイトです。このチョコマイズの創業者がこのように言っています。

「チョコレートの市場が大きく、さらにマスカスタマイゼーションの可能性も高いのを考えると、それを合わせれば大きなビジネスとなると思った」

カスタマイゼーションサービスは、比較的価格に左右されない仕組みです。したがって、中小企業こそ、この分野で大きな可能性を見いだせるのではいでしょうか。 私はこのチョコマイズの仕組みを真似て「オコマイズ」というサイトを作ってみたいと思っています。

「お好み焼き+カスタマイズ」です。

お好み焼きに好きなトッピングをして、焼いたものを冷凍してクール便で送るというものです。広島のお好み焼き店では「肉・玉・そば・生イカ・チーズ」などと言って注文するのが普通ですが、まさにこれこそ、カスタマイズにぴったりの商品ではないでしょうか。大都市であればiphoneアプリでデリバリーなんかも可能だと思います。

マスカスタマイゼーションの良いところは、注文する行為そのものがエンターテイメントであることです。選ぶ楽しみを提供することで、高付加価値を生み出す。それをインターネットが可能にする。まさに次世代のビジネスのスタンダードとなるのではないでしょうか。

工業化以前は大量見込み販売ではなく、注文販売が主流でしたが、また時代が注文販売の時代に向かおうとしているのではないでしょうか。

大量見込み販売を行っている業種は、一度マスカスタマイズが可能かどうか検討してみてはいかがでしょうか。きっと新たな可能性が見つかるはずです。

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プロフィール

石田陽之

石田陽之

株式会社サイバーブリッジ代表取締役、中小企業のSNS活用&リスク管理、海外企業の日本マーケティングコンサルタント。

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