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» 2014年6月16日 更新

価値観経営の時代。ソーシャルメディアが変えるマーケティング 渋谷の交差点、警戒すべきはサポーターではなくレポーター?

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渋谷のスクランブル交差点での騒ぎがサッカーの代表戦の度に報道されている。

テレビのニュースなどでこれを見ると、交差点に陣取るカメラの数に驚いた方もいらっしゃると思う。

見られているという感覚が行動を起こす

facebookなどのSNSもそうだが、見られている・みんなに見てもらいたいと思う事が行動の動機となるケースが多い。この悪ふざけを誰かに見てもらいたい。そんな動機から昨今の炎上事件が起こるようなケースだ。

これが自分のSNSだけでなく、全国のニュースで報道されるかもしれないとなったらどうだろう。さらに行動がエスカレートするに違いない。 800人の警察官を動員(これは全部税金だ)して統制をしなければならない程に盛り上がるのは、それが皆に見られるからなのだ。

それをさも「若者の行動がエスカレートして・・・」と報道する姿に違和感を覚えるのは筆者だけだろうか。

サポーターよりもレポーターを警戒せよ

FIFAに申請してパブリックビューイングを行っている場所(東京ドーム)や小学校・高校などを中心に報道し、スクランブル交差点での騒ぎをスルーする事が出来れば、だれもそんな目立たないイベントに盛り上がる事も無いだろう。

テレビ的には、この騒ぎを撮りたい、絵的に面白いという衝動は抑えがたいかもしれないし、実際にそれで視聴率が取れるのであればその行動を抑える術は無いだろう。

しかし、その結果、カメラやレポーターがたくさんいる場所へいって一つ目立ってやろうと思う若者の衝動があり、それが危険な行動を招くのであれば自制すべきだと思うのだ。

逆に考えれば、報道されることが行動のスイッチになるということ

逆に考えれば報道される、取材されるというのが行動の大きなスイッチになるという事でもある。何かイベントを行いたいという時にもそれだけ取材があるというのは大きな影響があるし、SNSで拡散されるという事も大きな影響力を持つという事だ。イベントを主催したい人にとっては、この効果を逆に使う事も必要かもしれないし、戦略的に取り組んでいく事が重要だ。

まとめ

報道は今目の前に起こっている事を報じたい。しかし、報じる事で騒ぎが大きくなるかもしれない。情報がまたたくまに拡散する時代、影響力を持つ報道機関は今以上に自身の影響力を正しい方向に使う倫理観が求められていくのではないだろうか。またそうなる事を望みたい。

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プロフィール

石田陽之

石田陽之

株式会社サイバーブリッジ代表取締役、中小企業のSNS活用&リスク管理、海外企業の日本マーケティングコンサルタント。

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