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» 2013年8月 5日 更新

元・百貨店マーケッターが見た【住宅業界】の明日 秋以降の市場変化を読み解く『思考力』の磨き方

 今回は、お盆休みを前に、10月以降の市場変化を読み解く『思考力』の
磨き方について考えてみました。


 日経ビジネスや週刊ダイヤモンドなどの経済紙をはじめ、IT系・マーケティ
ング系のメディアでは、ほぼ等しく前例踏襲型の【論理思考】ではなく【心理】
【共感】などの《感情》に視点の軸足を置いた特集が公開されています。
各々の記事は専門用語とカタカナ後のオンパレードで、最初はとっつきにくい
印象ですが、ほぼ共通して言えることは単純です。


 それは『消費者の多様性をしっかり見極め、消費者に対し気遣いや思いやり
をもって観察しながら課題の焦点を絞り込む。
そして、その課題を解決する革新的な解決策を探し、未完成の段階で実際に
試して消費者の感想を聞き、改善をすすめていく』という、至極あたりまえの
ことなのです。


 PDCAサイクルなどの考え方も同じことを指していますが、最近の記事に
共通していえる前提条件は『これから先のことは、いままでの前例だけでは
判断・推測できないほど予測が困難』ということが、根底にあるテーマのよう
ですね。

 身近な例では、食品やガソリンなどの生活必需品値上がりをはじめ、住宅
ローンの金利上昇基調から一変して据え置きになっていること、国による
『すまい給付金』サイト公開により増税後にもらえるかもしれないお金の予測
が立てやすくなったことをうけ、増税前の駆け込みに乗らなかった(乗れなか
った)お客さまが10月以降に動き出す(かもしれない)可能性が考えられること
でしょうか。

 しかし、このような表層的な事象だけを見て、深く考えないまま10月以降
に想定される【注文住宅・冬の時代】を迎えるのも心配ですね。


 では、いまある知識をテコにして、より高次元の『10月以降の予測』精度
を向上させる方法はあるのでしょうか?

 単純に考えれば、知的なアウトプットの質は【知識量と思考力の掛け算】。
つまり、知識だけではダメですし、思考力だけでも足りません。
知識はネットで補完できますが、思考はネットで補完することはできません。


 この思考力を磨くためには、どのような方法があるのでしょうか?

手前味噌で恐縮ですが、最近心がけている方法があります。
だいぶ前に記事を見つけて"なるほど!"と思い、自分なりにアレンジしています。
ちょうど2週間後はお盆。早ければ今週から夏休みに入る方々もいらっしゃる
かと思いますが、以下の4つの方法はまとまった時間がとれるときだからこそ
できる方法。

 自分はまだまだ修行が足りませんが、読者のみなさまも、ぜひ。
みなさまなりの『安定受注をもたらす妙案』が浮かぶかもしれません。


 1.インターネットを使わない日を設ける
    ネット上のサービスは自分たちの時間を奪い取るだけの魅力的な
    進化を遂げていることから、私たちはより深い『注意散漫状態』に
    陥ってしまいました。
    お盆期間のように社会の大半の動きが緩慢になるときこそ、PCとか
    スマホなんか持たず、メモ紙とペンだけ持って外出する方法も、とき
    には良いかもしれません。
    さっそく実践してみたところ、感覚が研ぎ澄まされていくことが自覚
    できました。


 2.現場に行く
    現場にいって五感で情報を感じ取ることで、《ひらめき》が浮かぶこと
    が多いようです。基本といえば基本ですが、この酷暑のさなかつい
    つい楽して情報を収集しがち。
    でも、現場の雰囲気・現場の匂い・温度などは検索だけではわかり
    ません。


 3.すぐに検索しない
    無意識のうちにすぐに検索するクセがついたことから、物忘れはいうに
    及ばず、自分であらかじめ予測したこと以外の指摘事項に対し、対応
    力が著しく低下していることを実感しています。
    
    自分で考えてみて、試してみてから検索をかけて回答を探すことを
    心がけるだけでも、応用力、思考力が回復していきます。
    ただ、この訓練だけは、できれば趣味の時間に活用されることを
    おすすめします。
     業務が立て込んでいる仕事場でこんなことすると【生産性の低下】を
      招きます。


 2.長い文章をていねいに書いてみる
    長い文章をていねいに書く。
    これは、自分の考えを整理する最善の方法です。
    たとえば、いまではすっかり一般的になりましたが、単語や接頭詞にも
    こだわってブログを書くことを習慣づけると、自分の考えを整理しやす
    くなります。私自身10年近くプログを書いていますが、最初の記事は
    恥ずかしくてとてもお見せできるシロモノではないにしても、過去に
    さかのぼってみると、ちょっとずつ文書の構成力が上がっていることが
    わかります。


 いずれも、日々の仕事に追われていると、できないことばかり。
せっかくのお盆休み期間。リフレッシュや家族サービスの合間にでも、ぜひ。

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プロフィール

早坂 淳一

早坂 淳一

中立の立場で住宅全般に関する対応を承るネクスト・アイズ(株)にて【ブチョ~】と呼ばれる立場で《ハウスネットギャラリー》という注文住宅リフォームポータルサイトを運営しながら、《ハウスネットギャラリー》でわかったお客さまの興味/関心と、あちこちから直接、間接的に聞いてくる市場/行政/政治の動きを掛け合わせて、主に新しいことを立ち上げるような仕事をしてます。

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