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» 2013年2月 5日 更新

ちびクロの細かすぎて伝わらないネットサービスの話 ごちクルのSEO対策研究 スタートアップSEO研究特集第2弾


こんにちは、黒須敏行です。

今回の研究対象のサービスはスターフェスティバル社が運営するサービス「ごちクル」です。

ごちクル.jpg

どんなサービスかを一言で説明するとネットを使って会社や自宅にお弁当を届けてくれるという便利サービスです。

サービスを使うユーザーにとって普通の宅配・ケータリングサービスと異なる点としては、有名な店舗のお弁当を頼めることです。またごちクルに出店をするお店にとってはhttp://gochikuru.com/、スターフェスティバルが配送や顧客対応を代行してくれるので、集客だけを行う媒体に掲載することと比べ低コストで宅配弁当を探しているお客さんを集めることができます。

こういったビジネスモデルはいままではなかったため、ごちクルを運営するスターフェスティバルという会社は2012年に2億円を超える増資を受け注目を浴びる企業のひとつになっています。

近江商人の言葉に売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よしというものがありますが、ごちクルはその三方よしを体現しているビジネスモデルでしょう。

サービスを立ち上げた方は岸田祐介さんは営業のプロです。元々学生時代にカラオケ店の経営を行い、その後のアパレル卸の会社で副業として始めたネットオークションで商品を売りその販売額は年収を越えるまでに大きくなりました。その後楽天に転職し、EC出品企業に対してより売れるためのノウハウを教える楽天講座というセミナーを販売する立場になりますが、そこでも講座を売りまくったという実績があります。

その後楽天がプロ野球の球団経営に参加したタイミングで、楽天球団のチケット事業部のマネージャーとしてチケットを販売していました。経緯はこちらの記事に詳しく紹介されています。

これまで様々なものを売り続けてきた岸田さんが次のステージに選んだのがお弁当・ケータリングでした。掲載する飲食店にとって低コストに出品ができるため多くの有名店舗が参加をしています。

これまでは最良の実践例を紹介してきましたが、今回はごちクルのSEO対策がどの程度できているかを分析するのが目的です。おすすめの読み方としてはまずこのごちクルができているポイント、できていないポイントをチェックしてこの記事を読むことで多くの学びを得ることができるでしょう。

・キーワード
・コーディング
・リンク

という重要ポイント毎に解説をしていきましょう。サイトを見てからこの記事をみるのがおすすめです!

記事を読む前にサイトをチェック!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://gochikuru.com/


■宅配弁当事業における狙うべきキーワード

弁当 ケータリングのサービスで大事なキーワードは以前価格.com特集で紹介したキーワードに似ています。

・弁当、ケータリングといったビッグワード
・「渋谷 弁当」といった地域とかけあわせたミドルワード
・「叙々苑 弁当」などの店舗に紐付くテールワード

の大きく3つです。

これらのキーワードでごちクルがどの程度ランキングにでているのかを調べてみました。

ランキング比較.jpg

細かい地域のランキングの状況が特に芳しくはありません。どうしてこういった状況になっているのでしょうか。理由はコーディングとリンク構造にあります。


■ごちクルのコーディング方法

ザッポス特集で話しましたが、検索エンジン対策にとってサイト内のページの情報を個別化することは非常に重要になります。リブセンスは各ページ毎にテキストをしっかりと書いているということも以前話しました。

ごちクルは様々な地域からお弁当やケータリングを頼むことができるので、地域毎にページをしっかりと用意しています。ただ地域によって紹介できる店舗がそこまで大きく変わることがないため、結果的に別URLで同一コンテンツというページが大量に生成されてしまっています。

情報が一緒.jpg

googleの公式ブログをみると、地域毎に特化した有用な情報を用意しないページを誘導ページとみなしガイドライン違反として警告する可能性があるとしています。こういった状況はそもそもビジネスモデルとしてしょうがないと思うのですが、googleはそういったことはお構いがありません。これはgoogleが運営するウェブマスター向けのブログに書かれている記事を抜粋したものです。

googleウェブマスターブログ.jpg

公式ブログではこう書かれています

地名以外ほぼ同一の誘導ページを大量に生成しているケースです。どの地域のページを見ても、資料請求フォームなどは同じものが用意されていることなどが特徴です。こうしたページでは、その地域ごとに特化した有用な情報はほとんど提供していないため、誘導ページと判断される可能性は高いと言えるでしょう。

ただしこれは簡単に解決することができます。方法は地域毎に地域に関する情報を記載することです。もしくは地域毎のユーザーレビューなどを記載することでも解決できるでしょう。

リブセンスの施策.jpg

注文できる地域が膨大にあるので全てをいっぺんにやるのは現実的ではありません。そのため検索数がそこそこある主要なエリアを対象にして、その地域に関する情報を記載したほうがいいでしょう。


■ごちクルのリンク構造

ごちクルの外から見える大きな課題としては

・コンテンツのユニーク化
・クローラビリティ向上のためのリンク構造の改善

の2つになります。

これをなおすだけでごちクルへの検索経由の流入は相当増えるでしょう。ただし、売上がどの程度増えるかというと正直そこまでインパクトはないかもしれません。 このサイトのファーストビューに書かれている「全店請求書払いOK」という法人に対してのセールストークを見ればわかりますが、ごちクルは企業に対しての営業を意識していることがわかります。

対法人用.jpg

私は以前学生時代に映像制作会社でほんの少しアルバイトをしていたことがありました。スタッフの方のお弁当を探す際は投函されたチラシを見て電話をかけて注文をしていました。今はどうなってるかわかりませんが、企業への営業であればチラシであったり、テレアポのようなマーケティング施策のほうがはまるのではないでしょうか。

マーケティングで大事なことは仮説を立てて、実行して検証することなので、必ずしもウェブに拘る必要はありません。ビジネスの成功をさせるためにオンライン・オフライン含めてどういった施策がいいのかを考えるのが重要です。

次回でスタートアップSEO研究は最終回です。

またこの場所でお会いしましょう!


☆ごちクル&スターフェスティバルのビジネスモデルについてもっと知りたい!という方へオススメの情報

スターフェスティバル社はザッポスのような顧客に感動を与えるような顧客サービスを目標としているということが書かれている記事です。ごちクルを中食のザッポスと呼んだのはこの記事が初めてだったと思います。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1209/06/news017.html

楽天球団立ち上げメンバーの小澤さんと一緒にごちクルという事業をどうやって立ち上げたのかが書かれています。事業立ち上げはアイデアではなく実行力とオペレーションが重要であるということがわかります。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20121003/237615/?ST=pc

代表の岸田さんが楽天時代に受けているインタビューです。チケットの販売戦略について語っていますが、ごちクルというサービスの営業力が強いことがこの記事で想像ができます。
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/topic/rakuteneagles/051031_16th/index.html

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プロフィール

黒須敏行

黒須敏行

早稲田大学在籍時に株式会社アルコにアルバイトとして参加し入社。現在はコンサルタントとしてベネッセやラクスルなどが運営する大規模サイトを中心にウェブマーケティング改善のプランニング及びコンサルティング活動を行なっている。

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