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» 2013年2月19日 更新

たかはしまさかずの思わず膝を打つかもしれないブログ レジ待ちの長蛇の列が無くなるかもしれない

NTTドコモと伊藤忠食品は共同で「スマートレジカート」を開発した。


カートにタブレット端末を装着し、買い物客自身がスキャナで商品を読み込み決済を行う。レジ周りのシステムをNTTドコモが開発、伊藤忠食品が販売を担当する。スマートレジカートの導入によりPOSシステムの初期費用、レジ係の人件費削減のメリットがある。また、顧客の購買データからマーケティングへの活用やタブレット端末にはリアルタイム広告やオススメの商品を通知することもできる。


 

 ■ 普及のカギは顧客メリット

マーケティング視点(提供者側)でみるとたいへん興味深いサービスであるが、普及のポイントは言うまでもなく、顧客にメリットを提供できるかにある。著者がよく行くイオン系のスーパーにはセルフレジがあるのだが、レジが混雑している時以外は利用することはない。理由は面倒くさいから。実際に使ったことがある人は分かると思うが、バーコードの読み込みが上手く行かなかったり、重量センサーが過剰に反応したりして煩わしいところがある。

そう考えるとスマートレジカートに期待したいのはレジの待ち時間をなくすことだけでなく、コンビニのようにスタッフがレジ袋に商品を入れてくれるような付加価値のあるサービスだ。自動化が進めば進むほど人間味のあるサービスが際立つし、動画にある自動改札のような設備も不要になる。

最後にコトラーが「顧客は支払った価格に対して得られるベネフィットという点から、最大の価値を与えてくれる製品を求めている」と言ったように、どんなに優れたテクノロジーでも顧客に受け入れられなければ何の価値もないということを伝えておきたい。


携帯電話契約者数で苦戦しているドコモだが、M2Mやコマース分野では積極的に投資していくようなので個人的にはこのあたりに注目している。


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プロフィール

たかはしまさかず

たかはしまさかず

スタートアップファウンダー失敗多数。日本の閉塞感打破にはベンチャーが必要だと信じるベンチャー国富論者。自社の事業を成長させる事と子供がプロ野球選手か起業家になりたいと言うような社会をつくることがライフワーク。

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