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» 2013年3月18日 更新

グーグル検索で読み解くユーザー心理 年商250億ヨシダソース創業者のぶっとんだ話

アメリカのソース王と呼ばれたヨシダソースの創業者の著作。
無一文から億万長者となりアメリカンドリームをかなえたヨシダソース創業者ビジネス7つの法則より

ヨシダソースは年商は250億、グループ18社の大企業。
ヨシダ・ース オフィシャルサイト.png

在日朝鮮人の子どもとして生まれ、
小さい頃に右目を失明した吉田さんはコンプレックスの中日本で育ち、
東京オリンピックで見たアメリカの強くて自由な風土にあこがれて留学、
最終的にはビジネスで成功をおさめるというストーリーを綴った本。

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著者の吉田さん(参照:http://yoshidasauce.jp/yoshidasauce/story.html

いわゆるノウハウ本のようなありきたりでお行儀の良い感じではなく、
破天荒でぶっとんだ話も多いため、とても参考になりました、
いくつか面白かったエピソードを紹介します。

■口に出したり紙の張り出すことエネルギーになる

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アメリカでソース作りをはじめて間もない頃、
とある事情で借金の300ドルを60日以内に返さないといけなくなった

あらゆる目につくところ(工場のトイレや運営していた空手道場)に、
「1万本」と書いた紙を張り出した

「1万本」というのは、3万ドルの借金を返すには、いつもより多く1万本売れば良いという数字。
自分にスイッチを入れるためという目的が一番だったが、
その必死な姿を見て空手道場の生徒は前払いでソースをたくさん買ってくれたり、
工場のスタッフが知り合いなどにソースを持って帰って売ってくれた。
結果、目標の1万本はあっという間に達成された。

(周りの人をうまく巻き込んだというところと、
社長のがんばっている姿をみてみんなが自然に協力してくれたという話)

■どこにアイディアの原石があるかわからない

アメリカで運営していた空手道場の生徒が不況で1/3になってしまい、
クリスマスに生徒たちからプレゼントをたくさんもらったが、
そのお返しをできるだけのお金がなかった。

母が日本の実家でつくっていたバーベキューソースを
手作りしてプレゼントした。
醤油ベースのたれはアメリカでは珍しかったので喜ばれると思ったとのこと。

生徒たちに手作りソースをプレゼントすると、
そのソースは、生徒に非常に好評で「売ってくれ!」という声からはじまり、
リピート購入する生徒まで現れ始めた。

これはビジネスになる!とおもって、
ヨシダグルメソースという商品を開発したのがヨシダソースのはじまり。

(今では年商250億の会社が、
こんなエピソードからはじまったと思うと誰もが驚くのではないでしょうか。
そう考えるとビジネスチャンスというのは日常の何気ないところに隠れていると感じます)

■発送を変えただけでヒット商品に変わることもある

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ある時、「チャイニーズソース」というパイナップルを配合したソースを売り出したら、
まったく売れず大失敗してしまった。

そこで、商品の中身はほぼ変えずに、
「ハワイアンバーベキューソース」としてトロピカルなラベルに張り替え
売り出したら大ヒットした。

ハワイアンバーベキューソースと雰囲気だけで勝手にネーミングしたが、
ハワイでこのソースがあるかどうかなんていうのは知らない。とのこと(おそらく存在しない)

(これは笑いました。
でもネーミングやキャッチコピーで商品の売上が大きく変わるというのはよくある話で、
機能性靴下の通勤快速は、もともとフレッシュライフという名前だったそうですが、
通勤快速に変えた途端にヒットしたそうです。
エステーの鹿毛さんの著書「愛されるアイデアのつくり方」でもテレビCM上でもキャッチコピーの選定などのエピソードが書かれていました)

■誰も出来なかった輸送案件を可能にした話

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ヨシダソースグループの企業の航空貨物会社の話。
そこにNIKE(当時そこまで大企業ではなかった)の幹部の一人が悩んで相談をもちかけてきた。

「ある荷物を3箱、韓国の釜山まで確実に届けたいが、
日系の企業にすべて断られてしまった」と。

当時は物流がそこまで整備されていなく、
3日で届けることをコミットできる会社がなかった。
(リスキーな仕事を誰もやりたがらなかったということ)

吉田さんは、その仕事を受け、
輸送のラインにのせて普通に持っていくと間に合わないので、
普通に個人で航空券をとって荷物を直接もっていかせ仕事を完了させた。

NIKEの人は「なぜ君の会社だけ届けることができるんだ?」ときかれたが
「企業秘密だ!」と答えた。

結果として、
NIKEの輸送を任せてもらえることになり、大きな取引となった。

■ビジネスに方程式はないし、奇跡もない。

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吉田さんはビジネスの世界について、
以下のように語っています。

"僕自身今までの人生を振り返って、奇跡と呼べる出来事はひとつもないと断言できる。思いがけない結果を招くことは有るけれども、それだって奇跡とは呼べない。死にものぐるいでやってきた自負は常に有るしだからこそ手に入れた結果だと思っている。"

(すべての成功の背景には失敗や努力があって、
「なんかよくわからないけど、成功しちゃいました」みたいなことはないよということを言っているのですね。)

参考文献:
(※amazonにとびます)

★まとめ

笑ってしまうような話もあるが、
案外、成功ストーリーの背景にはこの手の常識ハズレな話は多かったりする。

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鶴谷智洋

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プロフィール

鶴谷智洋

鶴谷智洋

ラビットSEOというコンテンツSEO事務所をやっています。前職は、e-まちタウン株式会社で自社ポータルのwebマーケティング、法人向けSEO事業等やっていました。Web上で紹介、リンクしたくなる良いコンテンツとは、というのを研究中です。アプリマーケティング研究所というアプリのマーケティングブログも運営中。

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