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» 2013年4月 8日 更新

グーグル検索で読み解くユーザー心理 優れたWEBマーケティングはおいしい缶詰から始まる。

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突然ですが、いなばタイカレーという商品をご存知でしょうか。
たった100円で本格的なカレーが食べられるととても人気があります。
現在、いなばさんの通販サイトでは全シリーズが売り切れのようです。

■ヤフートピックに掲載され、検索急増!

ネタフルというブログを読んでいて知ったのですが、

「いなばのタイカレー」にヤフー砲が着弾!アクセス数などをメモ

ヤフートピックスに「いなばタイカレーがネットで人気」というのが掲載されたそうです。
これが2013年1月のこと。

ヤフートピックスに掲載されると、
メイン記事と一緒に紹介された、参考サイトのほうにも数万規模のアクセスが流れてきます。

ということは、おそらく数百万人レベルの人が、
このページを見ているということになります。
仮に広告効果をお金に換算すると、1000万円は超えるレベルになるかと。

グーグルトレンドのタイカレーの結果
グーグルトレンドのいなばタイカレーの結果
両方とも2013年1月に急上昇していて、2つのキーワードの動きは一致しています。
要するに、タイカレーの検索数が伸びたのは、このいなばタイカレー祭りの影響が大きいということでしょう。

この、いなばタイカレーを販売している、
いなば食品さんは予算をさいてWEBマーケティングをされているのでしょうか?

恐らく、ほぼ何もされていないのではと思います。


■なぜヤフートピックスに紹介されたのか?

逆算して、元を辿ってみます。
今回ヤフートピックスに掲載されたことで
「いなばタイカレー」のネットでの検索数が跳ね上がりました。

じゃあなんでヤフートピックスにのったのか?
R25に記事が掲載され、その記事がヤフートピックス編集部の目にとまったから。
(ヤフートピックスの記事は、提携サイトからのニュース配信を元に決められています)

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なぜR25に掲載されたのか?
ネットで話題になっていたから(R25の記事にそう書いてあります)。

じゃネットでなんで話題になったのか?
商品に感動した人がたくさんいたから。

と元をたどれば、

「いなばタイカレーが素晴らしい商品だったから」
これに尽きているわけですね。

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また、「タイカレー」で検索すると、
1ページ目でこんなNAVERまとめ記事がでてきます。

「うますぎる!」大人気"いなばのタイカレー"こんな食べ方も?

これはもちろん、いなばさんがSEOを頑張ったからでは有りません。
ユーザーが商品のおいしさに感動してまとめをつくった。
それをみたユーザーがブログ掲載・記事をソーシャルで拡散、
そして結果的に、まとめページが検索結果の1ページ目にもくるという流れになっているはずです。

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SEO用のリンクサイトをつくったり、
記事を外注して記事をたくさんつくったりするのも否定はしないですが、
消費者にとって良い商品をつくるというのことが、
何より優れたWEBマーケティング・SEOにもつながることもあるのです。

■マーケティングは考える順番を間違えてはいけない

今の時代、
スマホがあれば、写真も簡単にとれて、
ソーシャル・ブログに投稿出来てしまう時代です。

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例えば、
居酒屋さんでサプライズケーキをプレゼントしてもらえた、
感動して写真を撮ってソーシャルでシェアした。
その場に居合わせた友達がその写真をシェアした。
それを見てお客さんが来てくれた。

こういうことも、
もちろん簡単ではないと思いますが、
ごくごく自然に起こり得る話だと思います。

SEOやソーシャルマーケティングなど単体で切り離して考えず、
ユーザーに受け入れられるにはどうしたらいいのか?
という本質部分を考えてから、
マーケティングの手段を選んでいくことが重要なのではないかなと感じます。

余談ですが、
いなばさんはタイカレーのサービスページやファンページを、
簡単なものでいいのでつくれば、いいのになと思いました。
今は商品を売るための通販ページしかないようです。

まとめ

缶詰を売って、WEBマーケティングを成功させた会社もある

ラビットSEO(http://rabbitseo.net/
鶴谷智洋

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プロフィール

鶴谷智洋

鶴谷智洋

ラビットSEOというコンテンツSEO事務所をやっています。前職は、e-まちタウン株式会社で自社ポータルのwebマーケティング、法人向けSEO事業等やっていました。Web上で紹介、リンクしたくなる良いコンテンツとは、というのを研究中です。アプリマーケティング研究所というアプリのマーケティングブログも運営中。

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